Feature 特集

「御上先生」高橋恭平が懸ける! 日曜劇場への挑戦と思い「お芝居がとにかく楽しい」2025/03/06 18:00

「御上先生」高橋恭平が懸ける! 日曜劇場への挑戦と思い「お芝居がとにかく楽しい」

 松坂桃李が主演を務める、日曜劇場「御上先生」(日曜午後9:00)が現在放送中。本作は、“官僚教師”の御上孝(松坂)が、生徒たちと共に教育現場の現実に立ち向かい、大人社会の理不尽と対峙(たいじ)する姿を描いた大逆転の教育再生ストーリーだ。子どもが生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの二つを中心に物語は展開。未来を夢見る子どもたちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描くこれまでとは一線を画した新たな学園ドラマだ。

 物語も後半を迎え、第5話(2月16日放送)では高橋恭平なにわ男子)演じる謎の青年が3年2組の生徒・神崎拓斗(奥平大兼)に声を掛けられる場面が登場。SNSでは「また出たけど、あの青年は一体何者なんだ」「あの一瞬だけなのに気になる!」と話題になった。ついに、謎の青年の正体が明かされる第8話(3月9日放送)を目前に、高橋に見どころや作品への思いを聞いた。

「その一瞬に懸ける」演技へのこだわりと役作り

――今回、日曜劇場に初出演となりますが、オファーが決まった時の心境をお聞かせください。

「一つの夢でもあったのでびっくりしましたし、『こんな素晴らしい作品に俺、出られるんや!』という気持ちになりました。今までキラキラ少女漫画系の作品を多くやってきたので、また違ったジャンルに出演することができてとてもうれしいです」

――初登場時など、なにわ男子のメンバーや周囲からの反響はいかがでしたか?

「メンバーはすごく喜んでくれて、『30秒やけど、すごく印象に残った!』と言ってくれました。特に、みっちー(道枝駿佑)は毎回見てくれているみたいです。いろいろな先輩方からも『見たよ!』と言っていただき、年齢関係なくいろいろな方に刺さっていることを実感しています。また、僕が大好きで憧れの先輩であるKing & Prince永瀬廉くんも日曜劇場を経験されているので、報告したら『おめでとう!』と言っていただきました」

――実際に演じた際の感想もお聞かせください。

「第2話の雑誌をバンッと落として眺めるシーンはたったの30秒ほどでしたが、あそこにさまざまな思いを込めていて。目線や感情などにこだわっただけあって、撮っている時も楽しかったです」

――謎の青年役として、役作りで意識していることは?

「彼はセリフが多いわけではなく、少ないからこそ、その一瞬に懸けたいなと。監督とも、見せ方や思いをどこに持っていくかなど念入りに話し合いながらやっています。そして、僕はお芝居はまだまだこれからですが、衣装合わせの時に監督から『カッコいい恭平くんが出せたらいいな』と言っていただき、そこだけは『任せてください!』という思いで挑んでいます」

――本作にキーパーソンとして出演するにあたっての心境はいかがですか?

「考え過ぎると気負いしてしまうので、どちらかというとラフに『いろいろ教えてください。お願いします』というスタンスでやらせていただいています。特に、今回の役は東大生という僕とは真逆の存在なので、高橋恭平は封じています(笑)。役ならではでもあるので、演じられてとてもうれしいです」

松坂桃李の演技に感嘆! 共演者とのエピソード

――主演を務める松坂さんの印象をお聞かせください。

「実際にお芝居でご一緒したことはないですが、テレビ越しで見ていてスイッチの入る瞬間、切り替えの部分が特にすごいなと。のめり込んで見入ってしまいます」

――他の共演者とのエピソードはありますか?

「共演する生徒役が大兼だけなので、絶対に仲良くなりたいと思い、最初に撮影の中で交わした言葉は一瞬でしたが、僕からぐいぐい詰め寄り連絡先を聞きました(笑)。そこから連絡を取るようになり、大兼から生徒役の皆さんの仲の良さを聞いています。事務所の後輩の真弓孟之(AmBitious)も生徒役で出ていますが、彼のことは『すごく元気なムードメーカーで、頑張っている』と聞いています」

「御上先生」高橋恭平が懸ける! 日曜劇場への挑戦と思い「お芝居がとにかく楽しい」

アイドル業が一番だけど、演技もとにかく楽しい!

――本作への参加は、ご自身にとってどんな経験になっていますか?

「もちろんアイドル業が一番ではありますが、お芝居をしている時はとにかく楽しいんです! 『こうしたらいいんかな』と自分で考えるのも好きですし、アドバイスを素直に受け入れて楽しみながらやっています。いろいろな自分を見せていきながら、その中で僕をきっかけになにわ男子のことも知ってもらい、グループにも貢献できたらいいなと思っています」

――これから挑戦していきたいことはありますか?

「先日25歳になったのですが、特にこの1~2年はすごく濃い人生を送らせてもらったと感じています。お芝居はまだまだこれからなので、『全部やります! やらせてください!』のスタンスで、さまざまなことに挑戦していきたいです。そして、『御上先生』で学んだことを今後いろいろなところで出していけたらと思っています」

――本作は学園モノということで、高橋さんの学生時代で特に印象に残っている思い出はありますか?

「学生時代はとにかく、やんちゃをしていました。登校中、棒のあめをなめて門の前ではガリッとかんで一気に隠したり。どこかはみ出したかったんですよね(笑)。でも、怒られるのは怖いので、ばれないようにうまくやっていました」

――やんちゃしつつも真面目な部分があったんですね。

「器用貧乏といいますか。テストの点数だけは高得点を取っていましたが、提出物は全然出せなくて…呼び出しが多かったです。担任の先生からも『おまえはもっとやればできる。絶対できるんだから』と何度も言われました」

第8話の見どころを語る!

――作品自体、どんなところに魅力を感じていますか。

「この作品は学園モノですが、今までにありそうでなかったストーリー。僕自身にとっても、学校生活や過去を振り返ったり、社会問題を考えるきっかけになっています。また、いち視聴者としても楽しく見させていただいています」

――では、最後に第8話の見どころをお願いいたします。

「僕演じる謎の青年は果たすべきことがあるので、このままでは終われない。特に第8話では謎の青年の正体が明かされて、内容が一番詰まっている回になっています。お芝居も、目の動きやどこで顔を上げ下げするかなど一瞬一瞬の細かいところまでこだわり、監督とも何度も話し合いながらスタッフさん含めてみんなで作り上げたので、ぜひ注目して見ていただきたいです」

「御上先生」高橋恭平が懸ける! 日曜劇場への挑戦と思い「お芝居がとにかく楽しい」

【プロフィール】
高橋恭平(たかはし きょうへい)
2000年2月28日生まれ。大阪府出身。STARTO ENTERTAINMENT所属。アイドルグループ・なにわ男子のメンバー。近年の話題作には、ドラマ「メンズ校」(テレ東系/20年)、映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(23年)、「マイホームヒーロー」(24年)、舞台「明日を駆ける少年たち」(19年)などがある。

【番組情報】
日曜劇場「御上先生」
TBS系 
毎週日曜 午後9:00~9:54

取材・文/N・E(TBS担当)



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.