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「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い2025/03/05

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

 松坂桃李が主演を務める、日曜劇場「御上先生」(日曜午後9:00)が現在放送中。本作は、“官僚教師”の御上孝(松坂)が、生徒たちと共に教育現場の現実に立ち向かい、大人社会の理不尽と対峙(たいじ)する姿を描いた大逆転の教育再生ストーリーだ。子どもが生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの二つを中心に物語は展開。未来を夢見る子どもたちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描くこれまでとは一線を画した新たな学園ドラマだ。

 今回は、奥平大兼(神崎拓斗役)、窪塚愛流(次元賢太役)、豊田裕大(宮澤涼役)、八村倫太郎(徳守陣役)、山下幸輝(冬木竜一郎役)、夏生大湖(和久井翔役)、森愁斗(安西淳平役)に直撃インタビュー! 座談会形式で「終盤の見どころ」「自分以外の役を演じるとしたら?」「本作で手に入れたものは?」などの質問に答えてもらった。

生徒キャストが明かす、演じてみたいもう一人のキャラクター

――自分以外の役を演じるとするなら誰を演じたいですか?

夏生 「僕は神崎(拓斗)かな。それぞれのキャラクターがハマっているから、一人一人魅力的なのですが、その中でも神崎は異質。一人で抱え込んでいる感じがありつつも、最終的にはみんなのことを思って行動できるところがいいなと思います」

豊田 「僕も神崎ですね」

奥平 「おぉ~!」(と、自身の役が連続しうれしそうな声を上げる)

豊田 「これまで演じたことがないキャラクターですし、挑戦っていう意味でも。難しい役だからこそやってみたいな」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

八村 「俺は冬木(竜一郎)がやりたい!」

山下 「え、俺!?(笑)」

八村 「(自身が演じる)徳守(陣)とは真反対のキャラクターですし、僕自身も冬木みたいな学生ではなかったので、その反動で(笑)。第4話の『その組み合わせ、めっちゃ悪意感じますけど』という皮肉っぽいヤジを飛ばしてみたいです。それに、第5話で冬木が父親のことを語っているシーンでは、彼の温かみを感じて魅力を再発見して…」

 「すっごい分かる!」

八村 「だよね! あのシーンは撮影でもグッときたんだけど、幸輝だからこそより一層そう感じたのかも」

 「僕も冬木かな~。鋭い言葉を吐く冷静なキャラクターをやったことがないのと、あとは眼鏡をかけてみたくて。ベタだけど、ズレた眼鏡を直すしぐさとかやってみたいです(笑)」

一同 「(笑)」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

八村 「幸輝が待機中は眼鏡を外していて、本番になったらかけるのがいいよね」

 「そうそう! スイッチみたいな感じでガラッと雰囲気が変わるし、アイテムとして強い!」

山下 「まさにそうかも。度は入っていないんですけど、眼鏡をかけると見えにくくなるんです。御上先生の顔が見えないので、鋭い目つきを作るのにも役に立ってますね」

八村 「徳守はメモを持ち歩いているキャラだけど、僕もカメラが回るまではちゃんと机の上に置いてるよ(笑)」

一同 「(爆笑)」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

山下 「僕は(窪塚演じる)次元(賢太)をやってみたいです。あのひょうひょうとしている感じとか、第1話で『シーっ!』(と、まねしながら)って言いつつ、得体の知れない御上先生が突然やって来た状況を楽しんでいるようなところも好きです」

窪塚 「じゃあ僕は御上先生! …は駄目ですか?(笑)」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

奥平 「そんなこと言ったら溝端(完)先生(迫田孝也)とかもありだよね(笑)。生徒だとしたら誰がいい?」

窪塚 「僕はやっぱり次元がいいな。次元だからできるお芝居があると思っていて…。一見自由で何も考えてなさそうに見えているけど、スマートで何でもできる。みんなが真剣に話を聞いているシーンでも、次元だったらこんなふうに聞いているかなと、お芝居を考えるのが楽しいです」

奥平 「本当に愛流にピッタリの役だよね。僕は富永蒼(蒔田彩珠)を演じてみたいです。クラスではみんなと仲良くて、ふざけている一面もありますが、一方で神崎のこともよく見ていたり、実はいろいろ考えている子だと思います。表面上、全然そんなそぶりを見せないから、そのあんばいが難しそうだなって。クランクイン当初は、蒔田さんも役柄をつかむのが大変そうだったので、僕も挑戦してみたいなって思いました」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

飯田和孝プロデューサーの“うれしい誤算”が起きた理由とは?

――実は先日、飯田プロデューサーの取材がありまして…。

一同 「えっ! 飯田さんの!」(と、一気に前のめりに)

――皆さんが撮影現場で仲を深め合いながらも、「なれ合いにはならない様子がすごい。うれしい誤算だった」と話していました。

八村 「確かにすごく仲良くなっているけど、みんななれ合いにならないように意識しながら過ごしていると思います」

山下 「僕がいつもすごいなと思っているのは、セッティング中には和気あいあいとしているのに、本番が近くなると表情が180度変わって空気が一変すること。あの切り替えには毎回しびれています」

 「同じ生徒キャストとして、尊敬できるところがたくさんあるよね。基本的な姿勢がみんな意欲的で、撮影がない日に見学しに来る生徒もいるほどで」

山下 「そうそう! すごいよね」

 「先輩である大人キャストの皆さんに質問したりとか、お芝居のコツを聞いているのもよく見かけます。それぞれ学ぶ意識が高くて、本当のクラスメートみたいになってきても、全体的な雰囲気はたるまずに撮影ができている実感があります」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

――その雰囲気が作れている理由は何だと思いますか?

夏生 「実は僕、その理由をずっと考えていました。それで撮影中にみんなのことを観察していたのですが、それぞれがより難しいことや、大変な方を選ぶようにしていて。たぶん、みんな成長することが楽しくて仕方がなくて、できることが増えたり責任が大きくなればなるほど喜びを感じる人が集まっているんだと思います。出演だけで満足せずに一人一人がギラギラしていて、その中でお互いを尊敬しているからこそ、学園ドラマのクラスメートとして、より深い関係になれている気がします」

八村 「みんな成長に飢えているし、29人全員の良いところを言えるほど、他の生徒のお芝居を見てるよね」

夏生 「分かる! みんなの一挙手一投足から少しでも盗んで成長しようと、考えながら撮影に臨んでるんだと思います」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

――お互いに刺激し合える撮影現場なんですね。

豊田 「そうですね。本作に入って、自分の未熟さとか至らなさの壁に毎日ぶつかるようになって、みんなのことがうらやましく見えるし、撮影現場に行くだけで収穫があるんです。これだけ責任やプレッシャーを背負える場所に立てることも当たり前じゃありません。貴重な環境でお芝居をさせていただていることをしみじみ感じています」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

――本作で手に入れたものを一つあげるとしたら何ですか?

山下 「集中力ですかね。大人数での撮影では、周りでもいろいろ起こっている中で自分のお芝居に集中しなくてはいけないので、いつも以上にパワーが必要な気がしています」

奥平 「確かにそうかも。逆に、フォーカスが当たっている人以外は全員が集中している必要はないのも学園ドラマならではで面白いよね。幸輝が父親のことを話すシーンは、大変そうだったし、幸輝もめっちゃ集中してたじゃん?」

山下 「うん、頑張ってた…!」

奥平 「普通の撮影現場だったら相手の邪魔をしないようにすると思いますが、大人数の教室ではそれぞれのテンションに差がある中で、一人緊張している冬木が話しているのがリアルだなって。教室でのお芝居は一対一ではなく、一対何十人のお芝居だから、自分の空気に持っていけないことのほうが多いです。その中でみんながふざけ過ぎないようにバランスを取り、リアルなクラスの空気感を見せられているんじゃないかなと思います。生徒たちの温度差があることで、視聴者の皆さんに近い目線になるというか。説得力が増しているのではないでしょうか」

山下 「たしかにその方が生っぽいよね」

夏生 「僕らがこうやって集中力を手に入れたり、成長ができる環境にいられるのはスタッフさんたちのおかげ。各部署の方がすごく楽しそうなのが印象的で、この場を作ってくれるスタッフさんに感謝の気持ちでいっぱいです」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い

深まる絆が生み出す展開に注目!

――最後に、物語終盤に向けての見どころをお聞かせください。

豊田 「後半にかけてどんどんクラスが団結していく様子が見えてくると思います。最初は異質でインパクトの強かった御上先生ともだんだんなじんできて、生徒たちが向き合う内容も一層濃くなっていくのが見どころになってくると思います」

山下 「飯田さんから『冬木にとってのターニングポイントである第5話は終わったけど、これから冬木がどうするかが一番大事だから』と声をかけてもらいました。冬木としても一歩成長してホッとしているところではありますが、ビジネスコンクールを経て一層強く結ばれたクラスの変化にも注目してほしいです」

 「SNSでも生徒たちのさまざまな表情や、面白い舞台裏が見られるので、作品以外のコンテンツも合わせて楽しんでいただきたいです! 素顔を知ってもらえるコンテンツだからこそ、劇中の真剣さも伝わるんじゃないかなって。だからこそ、僕らはちゃんとお笑いをしないといけないよね!」(と、八村に)

八村 「そこは僕らが頑張らないとだね!(笑) あとは、御上先生と出会って成長していく生徒一人一人にもあらためて注目してほしい。作品としての一体感はもちろんあるけれど、 一人一人をよく観察すると現実世界と同じようにバラバラな部分もあると気付いていただけると思います」

夏生 「僕はやっぱりセリフ一つ一つの意味合いを考えながら見てもらいたいです。僕自身がそうだったように、同世代の皆さんは迷いが多いと思います。そんな僕を救ってくれた言葉がたくさんあるので、後半になるにつれてさらに熱くなるセリフをよく聞いてほしい。きっと何回もかみ締めたくなるはずです!」

窪塚 「台本を読んで想定していた以上のことが現場で起こります。みんなが考えてきたお芝居が現場で一気にぶつかり合うので、どんな仕上がりになるのか予想がつきません。みんな全力で考えて臨んでいるので、その一つ一つが視聴者の皆さんに伝わったらいいな」

山下 「視聴者の皆さんもそうだし、生徒キャストのみんなすらも驚かせたい気持ちがあるよね」

奥平 「分かる、かましたいよね!」

夏生 「その化学反応がめっちゃ面白いしね!」

窪塚 「そうそう。それは一人一人がちゃんと自分の役を考えているからこそ起こること。全員が自分のやるべきことを考え続けていることが映像を通して伝わると思います。このメンバーでしかできないお芝居があると思っていますので、そんな僕たちを温かく見守ってもらえたらうれしいです」

奥平 「劇中には少し難しい内容も登場するかもしれませんが、本作は今の学生さんにとって何かを知るきっかけになるはず。もちろんすぐに何かを変えようと行動するのは難しいと思いますが、まずは“知る”ということが大切です。小さい頃に見たドラマって大人になってからも思い出しますし、『あれ面白かったな』って振り返る作品も多いと思います。本作が、いつか今の学生さんが『御上先生懐かしいね! 良いドラマだったよね!』と言ってもらえる作品になるよう、僕たちも頑張ります!」

「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い
「御上先生」奥平大兼ら男子生徒7人が語る! 撮影現場の裏側&本作に込める思い


 同じドラマに臨む仲間として支え合いながらも、互いに刺激し合い、高め合う生徒キャストたち。その成長と変化が、映像を通して視聴者に伝わることで、作品はより一層リアルなものになっている。終盤に向けて、彼らがどんな化学反応を見せるのか。その一瞬一瞬に詰まった思いとクラスの行く末を見届けたい。

【番組情報】
日曜劇場「御上先生」
TBS系 
毎週日曜 午後9:00~9:54



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