Feature 特集

「ダメマネ!」ドラマ初共演の川栄李奈&安田顕、お互いの印象や作品への思いを語る2025/03/06 04:30

「ダメマネ!」ドラマ初共演の川栄李奈&安田顕、お互いの印象や作品への思いを語る

 日本テレビ系にて、日曜ドラマ「ダメマネ! ―ダメなタレント、マネジメントします―」(日曜午後10:30)が4月にスタート。かつて伝説の天才子役だったヒロインが芸能マネジャーに転身し、問題児ぞろいの芸能人たちを再生しながら自らもまた人生を取り戻していく、どん底にいても夢を諦めない人々の人生再チャレンジコメディーです。

 そんな本作の放送を前に、主人公・神田川美和役の川栄李奈さん、冷静沈着でミステリアスなドS上司・犀川真一郎役の安田顕さんが囲み取材に応じました。本作が初共演となるお互いの印象や作品への思い、ご自身のマネジャーさんに対する思いなども。

――まず、お二人は本作がドラマ初共演ということで、お互いの印象や今後楽しみにしていることがありましたら教えてください。

川栄 「安田さんはいろいろなドラマにずっと出演されていて、幅広い役を演じられているイメージだったのですが、実際にお会いすると想像の倍は面白かったです(笑)。もうちょっとオフの時は静かで、寡黙な方なのかなと思っていたのですが、きちんと明るく楽しい方なのだなと。一緒にお芝居ができるのがありがたいですし、すごく楽しみになりました」

安田 「実は、今日初めてお会いしたばかりなんですよ。これから約3カ月ありますから、僕がやはり寡黙な人だったという可能性もおおいにありますよね(笑)。僕は川栄さんを画面の中でしか見たことがないですが、マルチナ方で役者さんとしていろいろな表現の幅をお持ちだなと思っていて。それに、ハキハキとお話しされるので、セリフがすごく耳に入ってくるんです。喜怒哀楽をきちんと持っている、心のある方だなと思います。ただ懸念点として、劇中で敵対する関係ですので、役に徹して今後すごく怖い人になってしまったら嫌ですね…(笑)」

――それぞれ今回演じる役柄についても教えてください。

川栄 「私が演じるのは芸能事務所の新人マネジャー・美和です。一見清楚で前向きな新入社員なのですが、割と感情が表に出てしまうことが多かったり、裏では結構毒舌なところも。そういう裏表のギャップがとても魅力的なヒロインなので、そこも注目してもらえたらうれしいです。癖が強い方々をマネジメントするので、皆さんに埋もれないように、きちんと個性を出して頑張らなきゃなと思っています」

安田 「犀川は川栄さん演じる美和の上司役で、冷静沈着であり、非常に合理的な人物です。指示は的確でありながらも時にむちゃなミッションを美和に提示して振り回すなど、ちょっとドSな一面を見せることもあって。でも、ただ冷たいだけの人間ではなく、実はそこには理由があり、美和との過去に深い関わりがありまして…そのあたりが話数を追うごとに少しずつ分かっていくのも面白いポイントだと思います」

「ダメマネ!」ドラマ初共演の川栄李奈&安田顕、お互いの印象や作品への思いを語る

――映画・ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)シリーズなどを手がける瑠東東一郎さんが監督を手がけますが、演じ方など何かオーダーはありましたか?

川栄 「衣装合わせをした時に、『一緒にやりながら作っていけたらいいですね』というふうに言ってくださいました。美和は裏表が激しい役なので、そのギャップをかわいらしくポップに見せていけたらと。また、見てくださる方が1週間頑張ろうと思えるようなドラマを作りたいともおっしゃっていました。元気に楽しく、皆さんが前向きになれるような作品を一緒に作り上げられたらいいなと思っています」

安田 「僕は、0から1を作ってくださる脚本家さんの労力を考えて、その脚本に沿いたいという気持ちがすごく強い人間です。ただ今回、脚本を読ませていただいて、どう演じたらいいか少し悩んでいた点についてご相談した時に、監督が『無理に演じる必要はないです。僕の方で自然とそこを切り取ることもできますので、一緒にやりながら作っていきましょう』と言ってくださって、とても心強かったです」

――台本を読んでみて、どのような印象を感じられましたか?

川栄 「美和は元天才子役という過去を周囲に隠しつつ、犀川の指示で喜怒哀楽いろいろな感情を出して役を演じながらタレントたちと向き合っていくのですが、たぶんどこか美和の本心も彼らと似た部分があると思うんです。なので、そこを演じるのがすごく楽しみだなと。何より、マネジメントする芸能4部のタレントたちが本当に癖が強くて、アドリブも起こると思いますし(笑)、皆さんとの掛け合いも楽しみですね」

安田 「僕はニヤッと笑っちゃいながら台本を読みました。人それぞれが抱えている痛みとか、そういうものをユーモアに変えていくような世界観があると思います。ともすれば悲劇的なことを喜劇に変えてしまうような。今の社会で息苦しいなと思っていることや具体的なエピソードをプラスに変えてお届けしていく、そういう空気感を感じました」

――「マネジャー」という身近な存在を演じるにあたり、ご自身のマネジャーさんの参考にしたいなと思う部分は?

川栄 「美和は私の周囲にはあまりいないタイプのマネジャーなんです。なので、例えば自分のマネジャーさんをまねするというよりは、相手の方に対する礼儀や使い分ける空気感みたいなものを感じ取り、そういう細かい動きを盗めたらいいなとは思っています」

安田 「僕はこれまで何人ものマネジャーさんにお世話になりましたが、年齢関係なくさまざまな形で向き合い、共に成長していく存在なのだなと感じました。なので、劇中でも美和と共に成長していけたらと。かつてのマネジャーの方々も違う部署にいかれたり、考え方が変わられていたりと皆さんそれぞれ前に進まれていますね」

――ご自身のマネジャーさんをひと言で言い表すとどんな存在でしょうか。

川栄 「マネジャーさんにはお仕事の時もお仕事じゃない時もたくさん気を使っていただいて。身内みたいな感覚で一緒にお仕事をしていますし、本当に大切な存在ですね」

安田 「僕も家族より時間を長く過ごしていると思います。家のドアを出て、帰るまでずっと一緒ですから。僕にとっても家族のような存在です」

――もしご自身がマネジャーを務めるとしたら、どのジャンルの方をマネジメントしてみたいですか?

川栄 「私、芸人さんのマネジャーさんは特にすごいなと思っていて。というのも、芸人さんって1日に何本もテレビ収録や営業がありたくさんの移動がある中で、そのスケジュールをやりくりするわけじゃないですか。すごく大変だけれど、その人たちのコントを見て、楽しんで笑ってくれる人がいて…それを目の当たりにした時にすごく感動するのだろうなと。大変ではあるけれど、達成感も大きいのだろうなと思います」

安田 「僕が担当させていただきたいなと思うのは、いわゆる大御所と呼ばれる方々ですね。以前大ベテランのマネジメントをされている方とお食事をした際に、『自分が若手の頃は朝が来なければ…と思っていた。まぁ、起きたら朝なんだけど(笑)。でもな、勉強できたことがいっぱいあるぞ』とおっしゃっていたのを思い出しまして。まず大御所の方に付かせていただくと礼節をはじめ基礎的なことを学べると思いますし、一度大御所の方の教えを受けた上で若手にいきたいですね」

「ダメマネ!」ドラマ初共演の川栄李奈&安田顕、お互いの印象や作品への思いを語る

――最後に、本作の見どころを教えてください。

川栄 「このドラマは、夢を諦めてしまったり挫折したり、きっと皆さんも経験があるような出来事を自分自身でリベンジしていく“人生リベンジコメディー”です。コメディで笑って、ちょっと感動したりして、皆さんの1週間の楽しみになったらいいなと思います。美和のギャップとワケありのタレントたちが再生していく過程、そして秘密のラブストーリー…のような展開も出てきますので、最後までお楽しみいただけたらうれしいです」

安田 「このドラマは、美和がワケありタレントを再生させながら、自身も共に成長していきます。コメディードラマではありますが、その中に人生の物語があり、われわれが日常生活を営んでいく中で感じていることなども描かれていますので、ぜひそういう部分にもご注目いただけたら。もし今日がいい日じゃなかったとしても、必ず明日頑張れる。そんな思いにさせてくれるドラマを目指したいと思っております。ぜひ楽しんでご覧になってください」

【番組情報】
日曜ドラマ「ダメマネ! ―ダメなタレント、マネジメントします―」

日本テレビ系
4月スタート
日曜 午後10:30~

取材・文/Y.K(日本テレビ担当)



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.