メンバー争いも激化！バスケ日本代表8月のアジアカップ本戦へ2025/02/25 12:00

　8月にサウジアラビアで開催される「FIBAアジアカップ2025」の予選が行われ、バスケットボール男子日本代表は、2月20日に中国、23日にモンゴルと対戦した。すでに本戦出場を決めていた日本は、富樫勇樹選手や渡邊雄太選手ら、これまで代表を引っ張ってきたベテランは招集せずに、若手や新戦力を試す機会となった。

　中国戦のスタメンは、細川一輝選手、佐々木隆成選手、アレックス・カーク選手、井上宗一郎選手、吉井裕鷹選手の5人。細川選手は、日本代表デビューを飾った。日本は生命線の3ポイントシュートの確率が18％と振るわず、中国の高さとフィジカルの強さに圧倒され、100－58の完敗。その中でも、ポイントガードの佐々木選手とテーブス海選手を同時に起用するツーガードの時間帯では、いい流れを作ることができており、トム・ホーバスヘッドコーチ（HC）も「いい働きをした」と手応えを感じていた。若手選手たちが経験を積めたことに対しても「未来のことを考えると悪くない」と、前を向いた。

　続くモンゴル戦。スターターに名を連ねたのは、テーブス選手、金近廉選手、佐々木選手、カーク選手、赤穂雷太選手。中国戦で負傷した吉井選手はベンチ外となった。FIBAランクでは、日本の21位に対しモンゴルは109位と、日本にとっては格下との対戦だったが、モンゴルはホームのファンの後押しもあり、試合は大接戦の展開に。第4クォーターには一時逆転を許すも、この日5本の3ポイントを決めた金近選手の得点などで、終盤突き放し、79－89で日本は勝利を収めた。

　中国戦での課題だった3ポイントも、金近選手とテーブス選手が5本ずつ決めるなど、チームとしても45.2％の高確率で決め切った。さらに、この試合で存在感を見せたのは、この日が代表デビューとなったハーパー・ジャン・ローレンスJr選手。持ち前のディフェンス力で相手のポイントガードにプレッシャーを与え続け、ディフェンスでチームに流れをもたらした。ホーバスHCも「いいデビューです」と満足げ。試合後、ハーパー選手は「チームにエナジーを与えられる選手になりたい」と先を見据えた。

　この2試合の結果、5勝1敗でアジアカップ予選を終えた日本代表。次はアジアの頂点を目指し、8月にサウジアラビアで開催される「FIBAアジアカップ2025」に出場する。今回選ばれた選手はもちろん、Bリーグなどで活躍する選手たちも含め、本戦はどんなメンバーで臨むことになるのか。ますます競争が激しくなる日本代表候補争いにも注目だ。