Feature 特集

「御上先生」の兄・宏太役で出演の新原泰佑「この役を任せていただけたことがうれしい」2025/02/21 17:00

「御上先生」の兄・宏太役で出演の新原泰佑「この役を任せていただけたことがうれしい」

 話題沸騰中の日曜劇場「御上先生」(日曜午後9:00)。本作は、松坂桃李演じる“官僚教師”の御上孝が、生徒たちと共に教育現場の現実に立ち向かい、大人社会の理不尽と対峙(たいじ)する姿を描いた大逆転の教育再生ストーリーだ。

 本作には何人か謎の人物、まだまだ描かれていない人物が登場するが、そのうちの1人が松坂演じる御上の兄・宏太である。今回は、そんな宏太を演じる新原泰佑にインタビュー。2025年6月にはミュージカル「梨泰院クラス」に出演、先日2月3日には第32回読売演劇大賞にて杉村春子賞も受賞するなど、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの新原。演じる宏太のこと、舞台・ミュージカルに対する思い、さらにはプライベートのことまでたっぷりと話を聞いた。

――「御上先生」で、主人公の兄・宏太役を演じている新原さん。出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

「オーディションだったので、最初は単純に決まって『うれしい!』という感覚でした。ただ、台本を読んで、役について知っていくうちに『あれ? この役、かなり重要だな…』と気付いていって(笑)。初の日曜劇場でこんな大役を任せていただけるなんてとてもうれしかったですし、良い意味でのプレッシャーと責任感を感じ、すごく気合いが入りました」

――歴史ある日曜劇場でのキーパーソン、周りの方からの反響は?

「母親からは、1話を見終わった後に『想像以上に出たね』と喜びの連絡が来ました(笑)。実際、僕も『大切なところで出てくるじゃん!』と興奮しました!」

「御上先生」の兄・宏太役で出演の新原泰佑「この役を任せていただけたことがうれしい」

――ご自身としても、思った以上に出演していたなと思われたのですね。

「はい。正直、エンドロールカットを撮っているときは、どうなるのか想像できませんでしたし、主題歌がONE OK ROCKさんということも放送当日まで秘密にされていて。実際のオンエアで見た時に、『胸アツ展開過ぎる!』とテンションが上がりました(笑)。きっとこの記事が皆さんに読まれる頃は、まだ僕が御上の兄・宏太であることしか分からない状態だと思います。ただ、1話のエンドロールだけでいろんな要素が隠されているので、ぜひとも注目して見直してほしいです」

――SNSでも、毎度関連ワードがトレンド入りする盛り上がりっぷりですよね。

「すごい盛り上がりですよね! 僕、考察を見るのが好きで、Xで皆さんがポストしてくださっていたり、ネット記事や考察系のYouTubeなどで話題に上がっているのを見て楽しんでいます。『確かに、こういう考察もあるよね!』『この考え方、面白い!』って(笑)。存在を伏せられているからこその盛り上がりを楽しんでいます!」

――役を演じるにあたって、どのように準備していきましたか?

「正直、そこまで準備はしていません。というのも、台本を読んで、理解できないなっていう彼のセリフがないというか、うそがなく全て彼の心の中から出た言葉だからこそ、自分の中にスッと入ってきたんです。なので、彼の人生を全うしていければなっていうことだけを思いながら、撮影に挑みました。ただ、あえていうなら非日常的な存在だからこそ、彼の中にある生活感、御上兄弟の日常を匂わせられればいいなと思い、そこはしっかり作り込みました」

――現場の雰囲気についても教えてください。

「02年のシーンは、僕と守殿愛生さんと小川冬晴くんとの芝居が多く、3人のマネジャーさんも含めて、みんなで和気あいあいとしています。ただ、現場に入ったらすごくメリハリがあって、とっくん(小川)とは『次のシーンでこういうふうにいきたいから、立ち位置をこうしたい』とか、そういう細かいディスカッションまでできています。それを監督にも相談したりしながらプランをみんなで相談して固められたからこそ、納得のいくシーン、今の精いっぱいを出すことができているなと思うんです」

――楽しくもあり、充実した現場だということが伝わってきます。

「はい。本当に、この役を任せていただけたことがうれしいですし、熱い思いを持ったプロデューサーの飯田(和孝)さんや、宮崎(陽平)さんをはじめとした監督の皆さんのおかげで刺激的な日々を送らせていただいています。学びの場としても、すごく貴重な経験をさせていただけていますね」

「御上先生」の兄・宏太役で出演の新原泰佑「この役を任せていただけたことがうれしい」

――話題が変わりますが、舞台「インヘリタンス-継承-」と「球体の球体」での演技が評価され、第32回読売演劇大賞にて杉村春子賞を受賞した新原さん。6月にはミュージカル「梨泰院クラス」への出演を控えていますが、ミュージカルとストレートプレイ、それぞれの魅力を教えてください。

「まず、ミュージカルは音楽というある種決められたものの中で、それを自分の技術を最大限に駆使して、皆さまに届けなければならないと思っています。お芝居もダンスも、もちろん大事ですけど、僕はやっぱり音楽に比重があると考えていて。音楽という軸があってこそのミュージカルだと思っているので、そこを絶対におろそかにしないというのは決めていますね。ミュージカルにおける歌って、基本的に感情を歌っていることが多いので、そのセリフではない、増幅された感情みたいなものを余すことなく発揮できるのが、ミュージカルの良さだなって思っています」

――ストレートプレイの舞台については、どうでしょう?

「ストレートプレイは、ミニマムなエネルギーの粒をものすごいスピードで、お客さんと演者側が交換し続けるものだと思っています。箱の大小はあれど肉声を届けることも多いですし、言葉だけしか信用できるものがないという、ある種、裸のままで立っているような状態だなって。生身の人間をお客さんがどうかみ砕いてくれるのか、お互いに託す部分があるし、両者が支え合ってできるのがストレートプレイかなって思いますね」

「御上先生」の兄・宏太役で出演の新原泰佑「この役を任せていただけたことがうれしい」

――ドラマ「25時、赤坂で」(テレ東系)にも出演を果たすなど、盛りだくさんの24年はどんな1年でしたか?

「24年は、自分の中ですごく激動の1年だったなと思っています。年末、年が明けた頃はこうなるとは思っていなかったですし、全くもって想像していませんでしたね」

――年末はどんなことをして過ごしましたか?

「実家に帰省して、家族みんなで『ハンサム運動会』の配信を見ていました。僕がアーチェリーをしている姿を、家族全員に爆笑されて『やってみ? 難しいからね!』とちょっとムキになっちゃいましたね(笑)。いや、アーチェリーって、見ている何倍も難しいんですよ、本当に(笑)」

――それでは、25年はどんな1年にしたいですか?

「24年のことを振り返ってみると、『こうしたい!』というよりも『なるようになるな』という感じがしています。日々の研さんを怠らずに成長し続けていくこと、オーディションなど、勝ち取るものは全力で勝ち取ること…そういうことはあれど、時とタイミングと巡り合わせを待つのみかなって。もちろん昨年を超えられるような、実りがある1年にできたらいいなと思いますし、『去年の方が良かったね』とは自分にも応援してくださる皆さんにも思わせたくないので、そこは頑張りたいです!」

「御上先生」の兄・宏太役で出演の新原泰佑「この役を任せていただけたことがうれしい」

【プロフィール】
新原泰佑(にいはら たいすけ)
2000年10月7日生まれ。埼玉県出身。B型。主な出演作は、ドラマ「25時、赤坂で」(テレ東系/24年)、「なれの果ての僕ら」(テレ東系/23年)、「アオハライド」シリーズ(WOWOWプライムほか/23年)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか/22年)、ミュージカル「ポーの一族」「ニュージーズ」(21年)、舞台「ロミオとジュリエット」(23年)、「インヘリタンス-継承-」「球体の球体」(24年)など。また、6月より上演のミュージカル「梨泰院クラス」への出演が決まっている。

【番組情報】
日曜劇場「御上先生」
TBS系 
毎週日曜 午後9:00~午後9:54

取材・文/於ありさ 撮影/尾崎篤志

【プレゼント】

「御上先生」の兄・宏太役で出演の新原泰佑「この役を任せていただけたことがうれしい」

新原泰佑さんのサイン入り生写真を2名にプレゼント!

TVガイドdan公式X(@TVguideDAN)をフォローし、下記の投稿をリポスト。
https://x.com/TVGweb/status/1892847484638306548

【締め切り】2025年3月21日(金)正午



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.