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「バニラな毎日」永作博美、後編の見どころ語る「快眠につながると信じています(笑)」2025/02/19

「バニラな毎日」永作博美、後編の見どころ語る「快眠につながると信じています(笑)」

 NHK総合で放送中の夜ドラ「バニラな毎日」(午後10:45)。賀十つばささんの「バニラな毎日」「バニラなバカンス」を原作に、倉光泰子さんが脚本を担当。パティシエとしての修業を積み、大阪で夢だったこだわりの洋菓子店を開いた白井葵(蓮佛美沙子)だが、経営がうまくいかず、店を閉じることに…。そこにクセの強い料理研究家、佐渡谷真奈美(永作博美)が現れ、閉店した白井の店の厨房(ちゅうぼう)で、“たった一人のためのお菓子教室”を開く。

 お菓子を作り、味わう時間が、孤独な心を優しく包み込んでいく物語。今回はドラマの後編に向けて、佐渡谷を演じる永作さんのコメントを紹介する。

――物語が進むにつれて、白井と佐渡谷の関係はどのように変化してきていると思いますか?

「白井さん、だいぶ佐渡谷式老婆心に慣れてきましたね(笑)。しぶしぶでも一緒にいるうちに、佐渡谷さんの気持ちがなんとなく届いて、白井さんの何かが少しずつとけていっていると思います。白井さんのセリフに『(佐渡谷さんが)お母さんみたい』とありましたが、2人は不思議な関係です。他人ですが、たまにお母さん、たまにはお姉さん、たまには同志みたいな立ち位置を自由自在に行き来できるのが佐渡谷さんで。どこにいても、ただただ応援しているっていう(笑)。その奇想天外さを私は楽しませてもらっています。2人の性格は正反対だけど『味の追求』の部分が一致していて、お互いそれを言葉にはしないけどなんとなくひかれ合っているんだと思います。友情でもなく同志でもなく、師弟でもない関係をお互いに唯一無二だと思える、その感じがまたいいですよね」

「バニラな毎日」永作博美、後編の見どころ語る「快眠につながると信じています(笑)」

――秋山静(木戸大聖)と佐渡谷の関係についてはどう感じていますか?

「最初に台本を読んだ時、静くんと佐渡谷さんの距離感の近さに、『これはどういうことなんだろう?』と思っていたんです。でも実際にお芝居をしてみると、人懐っこくて子犬みたいでかわいいんですよ(笑)。甘え上手でもあるから、この感じだったら佐渡谷さんがかわいがっていてもおかしくないなと思えました。佐渡谷さんはいろんな人の面倒を見ているので、『この子懐いてくるな、甘えてくるな』と思って、静くんの面倒も見始めたんだと思います」

――お菓子教室にはいろんな人が来ますが、特に印象的だった方はいますか。

「(車いすに乗った高校生の)結杏ちゃん(和合由依)の回(4週)ですね。あそこもまた佐渡谷さんがまた最後1人で全部しゃべっているので、どうやって成立させようかと悩みました。でも、悩んだ結果、『成立しないこともある!』と思えたんです。大丈夫だよと発信してくれている人がいる、優しく見守ってくれている人がいる、それをとても強く感じられる回です。問題が解決して『良かった!』という感じではないけれど、『明日も晴れそう』『今日も気持ち良く寝られそう』みたいな心持ちにはなれる。人って、ほんのちょっとのことで下を向いちゃうんです。だからこそ、ほんのちょっとのことで前にも向ける。その“ほんのちょっと”がいっぱい隠れている作品だし、結杏ちゃんの回は特にそうです」

「バニラな毎日」永作博美、後編の見どころ語る「快眠につながると信じています(笑)」

――最後に、今後の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。

「ここからは、白井さん、静くん、そして佐渡谷さんがどんな道をたどっていくのかが見どころです。それぞれが自分の壁とどう戦って前に進んでいくのか、凸凹(でこぼこ)も含めてじっくり丁寧に撮っているのでぜひ最後までご覧ください。3人とも夢をしっかり追いかけているので、ドラマを見終わったら、見ている方の壁だと思ってたものもうっすらと透けてきて、安心感と一歩踏み出す勇気に変わるといいなと思っています。きっと昨日よりもすっきりと快眠につながると信じています(笑)」

「バニラな毎日」永作博美、後編の見どころ語る「快眠につながると信じています(笑)」

【番組情報】
夜ドラ「バニラな毎日」

NHK総合
毎週月曜~木曜 午後10:45~11:00

文/Kizuka(NHK担当)



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