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高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏2025/02/07 12:00

高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏

 テレ東系で放送中のドラマ「法廷のドラゴン」は、女性初のプロ棋士誕生を期待されながらも弁護士に転向した主人公・天童竜美(上白石萌音)が、存続の危機にひんする弁護士事務所の若き所長・歩田虎太郎(高杉真宙)と共に奔走する物語。

 戸田山雅司さんによる完全オリジナル脚本で、得意の将棋になぞらえて事件を解決する「百手先も読めるのに空気を読まない新米弁護士」と「二手先も読めない優し過ぎる若手所長弁護士」が織り成す将棋×痛快リーガルドラマだ。

 今回、TVガイドWebでは、依頼人ファーストの優し過ぎる弁護士・虎太郎を演じる高杉さんにインタビュー。初の弁護士役に挑んだ心境などを聞いた。

高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏

――既に撮影を終えたとのことですが、印象的なシーンがあればお聞かせください。

「将棋にまつわる言葉がたびたび登場する作品なのですが、撮影前から映像的にも楽しみだった大盤解説(将棋盤のパネルを使って戦況・戦局を解説すること)のシーンは、(上白石の演技に)すごくしびれましたね。棋譜(将棋の対局者が行った手を記入した記録)を覚えてセリフも覚えて弁護士用語も覚えて…『上白石さん、すごいなぁ』と思いました」

――ご自身が演じる役柄に対する印象はいかがでしたか。

「パニックになったら物事が見えなくなる感じとか、変なところで図太いところは共感しました。親近感が湧きましたね」

――以前、弁護士役をやってみたいとお話されていましたが、実際に演じてみての感想を教えてください。

「もっとビシッとした格好いい弁護士がやれると思っていたんですけど、今回はどちらかというとあわてふためく弁護士で、そのギャップはありました」

――理想は硬派な弁護士だったんですね。

「硬めの弁護士でいこうと思っていたんですけど」

高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏

――でもその分、愛らしい魅力のある弁護士になったと思います。

「そこはすごく楽しんでやらせていただきました。動きが出せるキャラクターで、監督にも『早くまくし立ててほしい』と言われたので、僕自身もあわてふためきながら演じました」

――竜美に対して「何でも将棋で語らないで!」と言い放つ一方で、虎太郎がどんどん将棋に魅了されていく雰囲気もありました。

「そうですね。途中から将棋を覚えて、僕が将棋を指し始めるのではないかとドキドキしていたのですが、そうならなくて良かったです(笑)」

――これまで将棋の経験は。

「祖父とやっていました。覚えたのはルールくらいですけど」

高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏

――虎太郎は歩田と珍しい名字で、将棋の駒の「歩(ふ)」という文字も入っているので将棋に縁がある役柄なのかなと思ったのですが、高杉さんや虎太郎を駒に例えるとしたら何でしょうか。

「僕自身は『香車(きょうしゃ)』ですかね」

――おお! 一直線型ですか!(香車は前方に何マスでも進める)

「そうですね。虎太郎は…やっぱり『歩』かなぁ。一歩ずつ進んでいく感じのイメージです」(歩は前方に1マスずつ進む)

――本作では竜美が将棋になぞらえて事件を解決していきますが、高杉さんご自身の事件解決に生かせそうな趣味や特技はありますか。

「将棋が事件解決に役立つとは思っていなかったので、もしかしたら僕の趣味であるゲームもどこかで役立つ瞬間がくるかもしれないなと思います」

――弁護士に関する勉強はいろいろされたのですか。

「この現場に入る前に資料をいただいたんですが、書いてあることが分からなくて、結局自分でたくさん調べることになりました。撮影している最中は、訴訟のニュースがあると気になって見ちゃいましたね」

――竜美は棋士を諦めて弁護士になりましたが、高杉さんも何か諦めたことや、諦めそうになったけど乗り越えたことはありますか。

「学生をしながら仕事をしていたので、学校生活を普通に楽しむことは諦めていたんですけど、当時のマネジャーさんが学校行事に行かせてくれる方だったので、ほとんどの行事に参加できたんです。今の自分に役立っているし、学生の役をやった時はその経験が生きたと思います。行事に行った割にはそんなに覚えていないんですけどね(笑)」

高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏

――上白石さんとは初共演ですが、撮影前と撮影後で印象の違いはありましたか。

「出演された作品を見ていて、もっとおとなしい方なのかなと思っていたのですが、かなり面白いというか。ギャグセンスが高い方だなと思いました。ボケもツッコミも秀逸ですよね」

――バディものとして、お互いにこう演じようという打ち合わせはあったのでしょうか。

「全くないですね。いい意味でお互い好き放題演じました。台本を読んで『こういう感じかな』というのはあったのと、僕自身は割と自由に動けるキャラクターだったのですが、上白石さんと歩調を合わせながら演じられたと思います」

――今回のバディの魅力はどのようなところですか。

「ちぐはぐさ、ですかね。なんだかんだで虎太郎が振り回されている構図がうまいこといっているんだろうし、それが演じていても楽しかったです」

高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏

――竜美ははっきりしていて、負けず嫌いです。こういった女性を高杉さんはどう感じますか。

「すごく素晴らしいことなんじゃないかと。自信があったり、勝ちにこだわるということは芯があることにつながると思うので、そういう人と話すのは楽しいですし、自分も頑張ろうと思いますし。面倒くさいところもあるんでしょうけど、それもまたいいなと思います」

――ドラマでは竜美が新米弁護士として勝利をつかみ取っていきますが、最近高杉さんが勝利した瞬間はありますか。

「休日、外に出た時に『勝ったな』と思いますね。1日家にいたい気持ちもあるんですけど、このままじゃ終われないというか。外に出る、出ない問題は結構重要かもしれないです」

――趣味はゲームとおっしゃっていましたからね。では、日々過ごされる上で、座右の銘やモットーがあれば教えてください。

「『まぁいっか』ですかね。仕方ないかと思うようにしています」

――あんまり悩まれないですか。

「僕はあんまりないです。なるようになるかと。それだけじゃ駄目なのも分かっているんですけどね」

高杉真宙が語る! 上白石萌音とのちぐはぐコンビが織り成す「法廷のドラゴン」の舞台裏

【プロフィール】
高杉真宙(たかすぎ まひろ)
1996年7月4日生まれ。福岡県出身。A型。近作に連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK総合ほか/2022年)、「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ系/22年)、「となりのナースエイドSP 2025」(日本テレビ系/25年)などがある。

【番組情報】
ドラマ9「法廷のドラゴン」
テレ東系
金曜 後9:00~9:54

取材・文/斉藤公彦、鬼木優華 撮影/蓮尾美智子 ヘアメーク/堤紗也香 スタイリスト/森宗大輔

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