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山本千尋、映画「アンダーニンジャ」でマドンナ役に! 「こんなにあざとい役は初めて」2025/02/01

山本千尋、映画「アンダーニンジャ」でマドンナ役に! 「こんなにあざとい役は初めて」

 1月24日から全国で公開されている映画「アンダーニンジャ」。世界中に忍び暗躍している忍者を描いた花沢健吾さんの同名原作を福田雄一監督が映画化した作品で、主人公の忍者・雲隠九郎を山﨑賢人が演じる。

 TVガイドWebでは、九郎が潜入した高校の同級生・山田美月を演じた山本千尋さんにインタビュー。福田監督との撮影の感想や、アクションシーンの稽古の話などをたっぷり聞いた。

――今回、山本さんが演じる山田は学校のマドンナ的存在です。“あざとかわいい”山本さんは新鮮でしたが、演じてみていかがでしたか?

「こんなにあざとい役は初めてでした。でも、福田組だからこそ自由にさせてもらえた部分もあって、今までにないキャラクターを演じることができて楽しかったです」

――コメディー作品への出演も久しぶりですよね。

「コメディーデビューは三谷幸喜さんの『誰かが、見ている』(2020年/Amazonプライム・ビデオ)だったのですが、コメディーのジャンルがちょっと違っていて。原作があるコメディーは初めてだったので、すごく新鮮でした」

――山田が鼻をほじるシーンが衝撃的だったのですが、葛藤はなかったのでしょうか…?

「全然なかったです。逆に『台本からなくなったら嫌だな』と思っていたぐらい、原作を読んで楽しみにしていたシーンだったので全力で撮影しました(笑)。現場で、監督にセリフをその場で付け足してもらえたのもすごくうれしかったです」

――福田監督は、本作のイベントの際に「CGが出来上がるたびに演者全員にLINEで送っていました!」とおっしゃっていたり、すごくフレンドリーな印象があります。

「誰よりも現場で笑ってくださる方で、それがモチベーションにもなりました。編集段階でもいろいろ送ってくださったので、より一層作品の公開が楽しみになって。監督が作品を愛しているのがすごく伝わってきて、いつもワクワクしていました」

――アクションシーンもありましたが、今回はどのくらい練習されたのでしょうか?

「アクション部さんが全て整えてくださっていたので、私たちは3~4回の練習で、とにかく覚えることに集中できて。“限られた回数で求められている以上のものを作り上げていく”ということを課題として練習することができたので、すごくいい時間でした」

――3~4回の練習で作り上げてしまう山本さんはさすがですね。

「全然余裕というわけではなかったです。今回はアクションの技術というより、山田美月というキャラクターとしてどういうふうに表現ができるかが課題でした」

――主演の山﨑さんとはドラマ「今際の国のアリス」シーズン2(22年/Netfilx)、映画「キングダム2 遥かなる大地へ」(22年)でも共演されていますが、今作はいかがでしたか?

「今までは同じシーンがあまりなかったのですが、今回初めて一緒にアクションシーンで戦うことができて、目標が一つかないました。ありがたい気持ちでいっぱいです」

――山﨑さんの座長としての魅力を教えてください。

「座長として風格があり、すごくカッコいいのですが、時にツッコミを入れたくなるようなキュートさも持たれていて。癒やしを与えてくれる方です。なので現場が和みますし、一緒に頑張ろうという気持ちになれる、唯一無二の存在の方だと思います」

――劇中でお気に入りのシーンを一つ挙げていただくと…?

「九郎と大野(ムロツヨシ)の“押し入れ”のシーンは悔しいぐらい笑いました。何度も見ているはずのスタッフさんも笑っていたので、映画館で見る皆さんにもこらえずに笑っていただきたいです。私も、もう一回見に行こうと思っているので、その日が楽しみですね」

――続けて、お気に入りのキャラクターは?

岡山天音さんが演じられた猿田です。岡山さんが『70~80回アクションを練習していた』とお聞きしていたのと、入れ違いで稽古場でもお会いしていて。いざスクリーンで拝見したら、猿田はもちろん、アクションのカッコ良さにも痺(しび)れました」

――一方、高校が舞台とのことで、学校での撮影の雰囲気はいかがでしたか?

「学園モノはこれまであまり出演の機会がなかったので、制服を着てみんなと過ごすのが新鮮で楽しかったです。クラスの担任役がシソンヌ長谷川(忍)さんだったので、『どんな面白いことを言ってくれるんだろう』とワクワクしたり、空き時間にみんなでおやつを食べたり、平和な時間が流れていました」

――瑛太役の坂口涼太郎さんが、学校のシーン撮影時に「あまり仲良くなれなかったふうの写真を撮って遊んでいました」とおっしゃっていたのが気になっているのですが…。

「坂口さんとの共演は3度目かな。たまたま『アンダーニンジャ』の撮影に入る2日くらい前まで、別の作品でもご一緒していて。坂口さんは年上ですが、すごくフレンドリーで、誰にでも同じ距離感で話しかけてくださる方なんです。でも、劇中での瑛太と美月は絶妙な距離感がある間柄なので、そういうオフショットを撮ろうと坂口さんが提案してくださって、面白い写真を何枚も撮りました!」

――今回、山本さんが感じている今作の見どころを教えてください。

「忍者という日本の古き良き文化を、現代を背景に描く『現代忍者アクション』というテーマがとても面白いんです。そして、花沢先生の攻めた世界観とシュールな面白さに、福田監督のはじけたテンションが合わさって。その化学反応で生まれたテンポの良さや迫力もあり、今まで見たことのない映画になっていると思います」

――最後に、山本さんがこの世界で忍者になったとしたら何をしたいですか?

「王道ですが、一瞬で暗記できる能力と、分身の術を手に入れられたら最高ですよね。自分がいっぱいいたら楽なこともあるだろうなと思います」

――ありがとうございました!

【プロフィール】
山本千尋(やまもと ちひろ)
1996年8月29日生まれ。兵庫県出身。中国武術を特技とし、世界ジュニア武術選手権大会で2度、JOCジュニアオリンピックカップで3年連続の優勝経験がある。主な出演作に、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか/2022年)、「新空港占拠」(日本テレビ系/24年)など。「埼玉のホスト」(TBSほか/23年)では主演を務めた。今年7月放送のテレビ大分開局55周年記念時代劇ドラマ「はぐれ鴉」では、ヒロインを演じる。

【作品情報】
映画「アンダーニンジャ」
全国東宝系にて公開中
原作/花沢健吾「アンダーニンジャ」(講談社『ヤングマガジン』連載)
脚本・監督/福田雄一
音楽/瀬川英史
出演/山﨑賢人 
浜辺美波
間宮祥太朗 白石麻衣
山本千尋 宮世琉弥 坂口涼太郎 長谷川忍(シソンヌ)
木南晴夏 ムロツヨシ/岡山天音 平田満 佐藤二朗

取材・文/Kizuka

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