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石井竜也が札幌交響楽団と初共演! 「幅広い世代の方に感動していただきたい」2025/02/02 10:00

石井竜也が北海道で初開催のオーケストラコンサートへの思いを語る

 HTB北海道テレビは「HTBイチオシ!!classic TATUYA ISHII with Sapporo Symphony Orchestra」を3月29日、札幌文化芸術劇場 hitaru(札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ4階)にて開催する。石井竜也が登場し、初共演となる札幌交響楽団の演奏で、「君がいるだけで」「浪漫飛行」などのヒット曲を披露する。開催を前に、石井にコンサートへの思いなどについて聞いた。

──北海道でのオーケストラコンサートは初めてですね。

「そうなんです。南は沖縄県から全国各地で開催していて、北海道では初めてということが、自分でも意外です。クラシックといっても、僕が突然オペラを歌うわけではありません(笑)。あくまで、僕のコンサートの延長線上にあるので、それほど違和感なくお楽しみいただけると思います。普段、クラシックを聴かない方にも、『クラシック、いいかも』と思ってもらえたら。僕のコンサートがそのきっかけになったらうれしいです」

──選曲リストは石井さんがお決めになったそうですね。

「『君がいるだけで』『浪漫飛行』のほか、『はなひとひら』といった和テイストの歌、いろいろなジャンルの曲を盛り込んでいます。幅広い世代の方に、きっと感動していただけると思います」

──ポップやロックなど多彩なジャンルの音楽表現に挑み続ける石井さんにとって、クラシックの魅力とは何でしょう。

「モーツァルトやチャイコフスキーなど著名な音楽家の曲はたくさんありますけれど、それらも一つのポップスだと僕は考えています。たとえば、『くるみ割り人形』のタッタタタラタッタッタッタッター♪…何だか、歌詞が載せられそうなメロディーではないでしょうか。そういえば、イギリスの教会で賛美歌を聴いた時、そこここから“ビートルズ”を感じたんです。彼らもきっと聞いて育ったんだろうな…と。洋楽の根本的なメロディーラインのルーツの一つではないかと思います」

石井竜也が「TATUYA ISHII with Sapporo Symphony Orchestra」を札幌で開催

──地元・札幌のオーケストラ、札響との初共演も見どころです。

「歌とは、歌い手がお客さまにエネルギーをバーンと出すわけなんですが、オーケストラはすべて“生音”。『聴こう』とするお客さまと、『聴かせよう』とい演奏者が向かい合う、その雰囲気がすでに映画っぽいというか…僕の目の前でたくさんのエネルギーがふわっと合わさる瞬間を感じることもあり、すごいなぁと感じます。音楽は空気を振動させますが、同時に人の心も震わせる。悲しさ、楽しさ、豊かさなどをマジックのように見せることができるんです。オーケストラの音色も、地域で全く違っていて、そこで育った人たちの音になる。札響の音も楽しみです」

──2025年はデビュー40周年の節目ですね。

「実を言うと、あまり実感はありません。僕らの世界は選ばれちゃうというか、求められるものもいろいろあり、1年1年を大事に…という余裕がなくて」

──30周年の時と比べて、ご心境に変わりはありますか?

「情熱がないのに人に歌を聴かせることが一番失礼だと思っていて、それだけは絶対にやりたくありません。幸い、僕は健康で声が出ていて、歌に情熱がまだあります。場所や会場サイズは関係なく、コンサートに来てくれた人たちが、少しでも豊かになったり、楽しくなったり、最後にちょっとほろっとしたり。映画でしかできないような体験を、音楽でも提供できたらなと考えています」

──北海道・札幌の来場者の方々へメッセージをお願いします。

「僕のオーケストラコンサートを初めてご覧になる方も多いと思います。米米CLUBの僕とは少し違うと思うので、お楽しみいただきたいです。よそ行きのコンサートではなく、非常にポップな雰囲気になるはず。映画を見に行くような気持ちで来ていただけるとうれしいです」

 公演は午後5:30開演で、全席指定、未就学児入場不可。チケットの購入方法など、詳細は公式サイトに掲載中(売り切れの場合あり)。

文/新目七恵(亜璃西社)



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