「おむすび」チャンミカ役の松井玲奈が「仲里依紗さんは“ギャルのかがみ”」2025/01/24 12:45
NHK総合ほかにて、放送中の連続テレビ小説「おむすび」。食と人情の街・福岡、神戸、大阪を舞台に、日本の朝に元気と笑顔を届ける“朝ドラ”第111作だ。平成時代のギャル・米田結(橋本環奈)が人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を、食の知識とコミュニケーション能力で解決しながら、目には見えない大切なものを次々と結んでいく“平成青春グラフィティ”となっている。
今回は、歩(仲里依紗)の中学時代からの友人・相原三花、通称チャンミカを演じる松井玲奈が役柄や、“ギャルマインド”を語った。
松井は、2度目となる朝ドラ出演が決まった時の気持ちとして「はじめは、自分の演じる役がギャルだと知って、『なぜ!』と思いました(笑)。“ギャル”は、にぎやかで明るくて華やかで、自分とは違うところにいる人たちというイメージがあったんです。でも台本を読んで彼女たちの感情の機微を知り、『私にも、“できない”じゃなくて、やれるかもしれない』と楽しみになりました」と心境を述べた。
そして、「NHK大阪放送局制作の朝ドラは『まんぷく』(2018年)以来、2回目です。いつも明るくて、にぎやかな現場だなという印象があります。今回は特に、支度をしている時からヘアメークさんや衣装部の方たちがすごく気持ちを盛り上げてくれて、衣装を着たら『かわいい~!』とほめてくださったりするんです。毎回『今日は、どんな衣装だろう?』『どんなヘアメークで現場に行けるのかな?』と思えることが、すごく楽しみでもあります。衣装やメークに『安心して行っておいで!』って、ドンと背中を押してもらっている感じです」と撮影現場での思い出を振り返る。
演じるチャンミカについて、「米田家で結ちゃんと会った時に、『タメ語でええよ』と言うセリフがあるのですが、その人の年齢や、何をしているかではなくて、ちゃんと人と人とで向き合えるのが、ギャルマインドの素晴らしいところだなと思いました。そこから、チャンミカという人は、誰とも分け隔てなく仲良くでき、コミュニケーションが取れる人なんだと考えるようになりました。割と何でも受け入れるところがあって、間口がとても広い人なんです。常にオープンなその感じが、ガーリーズというお店にも表れている気がします」と改めて役への思いを寄せた。
さらに、「ギャルの役作りでは、(歩役の)里依紗さんをずっと見ています。立ち居振る舞いやマインドが“ギャルのかがみ”だと思っています。あと、(ルーリー役の)みりちゃむちゃんは本当に生まれた頃からギャルなんだと思います。いま放送されているパートはギャル2人に囲まれていたので、自然と私もそのエネルギーをもらって演じていました」と笑顔で語った。
続いて、16週の印象的なシーンを挙げ、「歩とチャンミカのシーンの時は、絶対的に里依紗さんを信じるという気持ちでいます。どんなお芝居を投げられても返せるようにしよう、キャッチできるようにしようという心づもりでいますね。実は、アユ(歩)が神戸ことばを使うのは、相手がチャンミカとナベべ(渡辺孝雄/緒形直人)など神戸出身の人の時だけです。そこに1人でも別の地域の人がいると、アユは標準語になります。アユとチャンミカがぶつかるシーンは、自分たちが昔から使っている言葉で、心の中にある言葉を掛け合えたからこそ出てきた感情があったと思います。アユとは関西の言葉でしゃべっている時のほうが、距離がグッと近づく感じがしました」と話す。
加えて「もう一つ印象に残っているのは、アキピーが渡辺直美さんだったことです。実際に撮影した時間は短かったですが、昔から仲の良い3人の特別な雰囲気がありました。3人でギャル時代を楽しんでいたときのガングロスタイルみたいなものも披露しながらプリクラも撮ったりして、すごく印象的でとても楽しかったです」とエピソードを明かした。
最後に、「第16週と第17週ではチャンミカにもいろいろなことが降りかかってくるのですが、一緒に悲しんで、一緒に悔しがって、みんなで一致団結して乗り越えていく感じがありました。皆さんにも応援していただけたらうれしいなと思います。“ギャル”とカテゴライズしてしまうと自分とは違うかもと感じてしまうかもしれませんが、ギャルマインドって、実はどの人にあるものなんじゃないかなとも思うんです。その瞬間、一瞬一瞬をとっても大事にできる人たちが、ギャルマインドを持っている人たちなのかなと。楽しむことを一生懸命に楽しんで、自分の好きなことを好きだと言って、悲しむ時はみんなと一緒に悲しんで、そういう心の持ちようが大事なんだと演じていて思いました」と視聴者へのメッセージを伝えた。
【番組情報】
連続テレビ小説「おむすび」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45ほか
取材・文/a.o(NHK担当)
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