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あの涙はアドリブ? 神木隆之介×野木亜紀子が語る「海に眠るダイヤモンド」撮影秘話2024/12/16

あの涙はアドリブ? 神木隆之介×野木亜紀子が語る「海に眠るダイヤモンド」撮影秘話

 TBS系では、日曜劇場枠で神木隆之介が主演を務める「海に眠るダイヤモンド」を放送中。今作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。

 いよいよ物語が終盤に突入した今作。脚本家・野木亜紀子を迎え、鉄平役と現代のホスト・玲央(二役)を演じる神木、百合子役の土屋太鳳、そしてリナ役の池田エライザによるスペシャル対談が実現した。ここでは野木×神木のトークから、撮影裏側や役作りを抜粋しておくる。

泣こうと思ったわけじゃない!? 撮影現場のリアルな感動と熱量

――ついに最終回を迎えます。ここまでのお気持ちはいかがでしょうか。

野木 「毎日撮影お疲れさまです! 撮影はどんな感じですか?」

神木 「ありがとうございます!  激動の展開を実際に体験しているような感覚ですし、塚原(あゆ子)監督の演出方法も相まって、テスト、本番、放送と重ねていても、いい意味でドラマという感じがしない。本当に目の前で起こっていることのように思えます。その分パワーも必要なのですが、半分自分の感情になっていてすごくリアル。第8話の石炭が出るシーンのト書き(セリフ以外の部分で、演出や状況を指定する文章)には『……!』と書いてあるだけでしたが、みんなで涙を流しながら喜びました」

野木 「端島の人々にとってはそれぐらいの大きな出来事ですからね」

神木 「そうなんです。端島での今までのことを考えていたら、“泣こう”とかではなくて、本当にうれしくて涙が出て…。そう思える物語、そしてそれを作り上げる役者さんとスタッフさんたちがそろう撮影現場の素晴らしさをあらためて感じています」

野木 「そこまで物語に入り込みながら演じていただけてうれしいです!」

あの涙はアドリブ? 神木隆之介×野木亜紀子が語る「海に眠るダイヤモンド」撮影秘話

方言とキャラクターが紡ぐリアルな物語

――セリフの方言は、俳優の出身地を生かしているんですね。

野木 「本編のセリフでもありましたが、端島はいろいろなところから人が集まっている島なので、島民全員が長崎弁を話すかというと、そうではありません。賢将の父・辰雄(沢村一樹)は決して長崎弁を話さない人だから、賢将(清水尋也)は家でも東京弁。そんな賢将と仲が良く、大学まで一緒の鉄平と百合子は、標準語がベースというキャラクターの作り方でした」

神木 「荒木家でいうと、僕も自分なりの理由を作って演じています。例えば、進平兄ちゃん(斎藤工)は、母・ハル(中嶋朋子)とのコミュニケーションが多いから長崎弁。鉄平は、一度島を出ていることに加えて、お父ちゃんの一平(國村隼)に厳しく育てられてきたから、そこまで長崎弁が出ない、みたいな」

野木 「なるほど。ドラマでは、方言が強すぎるとお茶の間にセリフの意味が伝わらなくなってしまうこともあるので、そのあんばいも脚本執筆時の隠れた難しさなんですよね」

神木 「ちなみに、一平のセリフは國村さんのご出身の言葉が生かされているんですよね」

野木 「基本的に俳優さんの出身地を活かしたセリフにしようという話で。台本上では標準語の一平ですが、國村さんがもともとは大阪弁を話す方だと聞いて。そこはお任せして、大阪弁で自由にしゃべってもらっていいという形にしています」

あの涙はアドリブ? 神木隆之介×野木亜紀子が語る「海に眠るダイヤモンド」撮影秘話

神木が野木に直撃!

野木 「神木さんは鉄平と玲央、二役演じなければいけないから大変だろうなと思いながら放送を見ています」

神木 「それに関して…僕がどうしても聞きたかったことを聞いてもいいですか?」

野木 「え! 答えられるかな? どうぞ!」

神木 「どうして現代パートの玲央はホストという設定なんでしょうか? SNSで『どうしてホスト役なんだろう。野木さんの意図があるのかな』って投稿していた方もいらっしゃいました。僕も初期の打ち合わせで、『ニートのような役のほうがフラフラ流されそうだし、自由に動けそう…』というお話をした記憶があったので、あらためて理由を知りたいなと」

野木 「いろいろな理由がありますが、神木さんのホストが見たかったから! というのもありつつ(笑)今、世の中的にホストが夢の職業と思われているところがありますが、実際には問題が多い部分もある。端島が活気に満ちていた時代には存在しなかった職業でもあるので、現代と過去を対比させる時に、今の若い子たちが足を突っ込みがちな部分という意味で合わせて描けたらいいかなと思いました」

あの涙はアドリブ? 神木隆之介×野木亜紀子が語る「海に眠るダイヤモンド」撮影秘話

神木 「なるほど! そういうことだったんですね!」

野木 「実は他にもあるのですが、ネタバレになるので今は言いません。神木さんは毎回素晴らしいお芝居を見せてくれていますが、玲央の芝居でいうと第3話で、いづみ(宮本信子)の孫・千景(片岡凜)がホストに入れ込んだ400万円を、母・鹿乃子(美保純)があっさり『払うわよ』と言った後のセリフ。あれ、本当にいいお芝居でした! ものすごく玲央だった。ちなみに、やっぱり鉄平の方が演じやすいですか?」

神木 「そう言っていただけてうれしいです! やはり鉄平のほうが演じやすいですね…!(笑)」

野木 「神木さんがこれまで演じられてきたイメージに近いですからね。今後の放送も楽しみにしていますので、撮影頑張ってください!」

 リアリティあふれる演技と緻密に描かれた脚本が融合する「海に眠るダイヤモンド」。キャストたちが見せる感情の深みと脚本の巧妙な仕掛けは、繰り返し見ることで新たな感動を呼び、視聴者を物語の世界へ深くいざなう。70年にわたる愛の物語の全貌がどう収束するか、最終回までの激動の展開から目が離せない。

あの涙はアドリブ? 神木隆之介×野木亜紀子が語る「海に眠るダイヤモンド」撮影秘話

\全編はTBS公式YouTubooにて公開中!/

【番組情報】
「海に眠るダイヤモンド」
TBS系
日曜 午後9:00~9:54

TBS担当/N.E



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