千葉ジェッツ・原修太も登場! 「NBAリアル井戸端会議」リポート2024/12/09
WOWOWは12月1日、人気配信企画「NBA井戸端会議」のトークイベント、「リアル井戸端会議★2024-25シーズン」をLOFT9 Shibuyaで開催。スペシャルゲストとして千葉ジェッツ・原修太選手を迎え、多くのNBAファンの集まったイベントをリポートする。
昨年に引き続き、今回も配信プラットフォーム「ZAIKO」でのライブ配信とのハイブリッド開催となった今年の「リアル井戸端会議」では、通常の配信でもおなじみの岩崎太整(作曲家)、サンキュータツオ(芸人/大学講師)、上鈴木兄弟(双子のラッパー)、大西玲央(NBA Japanシニアエディター)がNBAに関するさまざまなトピックについて軽妙なトークを繰り広げた。イベントの途中にはB.LEAGUEで実況も務める永田実、ワシントン・ウィザーズの「公認スーパーファン」でグラフィックデザイナーのMQも急きょ登壇し、NBAファンたちと交流した。
現在、NBAでは「エミレーツNBAカップ2024」が行われており、12月11日(現地時間10日)からは上位の8チームによるノックアウトラウンドが始まる。
この「エミレーツNBAカップ」についてタツオさんは、今シーズンここまでリーグナンバー1の勝率(18勝3敗)を挙げて躍進を見せているクリーブランド・キャバリアーズと、昨シーズンのNBAチャンピオンで東の2位(16勝4敗)につけるボストン・セルティックスに注目。11月20日(同19日)に両軍は対戦し、セルティックスが120−117と接戦を制しているが、「まじで見応えがあった。しっかりボストンが勝った。やっぱりすごいんだなって」と振り返った。
さらにタツオさんは「だから、プレーオフに行って(キャバリアーズと対戦するとしても)も力的にはボストンなのかな」としつつ、「(でも)クリーブランドも(エバン・)モブリーとジャレット・アレンとか強烈ですけどね」と続けた。
すると大西さんが「そうそう、今年、モブリーはボールハンドラーをやり始めた。ちょっとプレースタイルが変わってきたのかなっていうのはあります」と合いの手を入れるなど、話に花が咲く。
シーズンの成績にも勝敗が反映される(決勝を除く)「エミレーツNBAカップ」のノックアウトラウンドは、12月11日と12日(現地時間10日、11日)に準々決勝が、そして15日(同14日)に準決勝、18日(同17日)に決勝が行われる。準決勝以降の試合はすべてラスベガスで開催となる。
出演陣は「エミレーツNBAカップ」以外にも多岐にわたるトピックについて、ほとんど休憩を取ることもなくトークを続けた。
注目のチームにはフェニックス・サンズやニューオリンズ・ペリカンズ、アトランタ・ホークス、サクラメント・キングスなどが挙がる中、今シーズン、日本人として史上4人目のNBA選手となった河村勇輝選手と彼の所属するメンフィス・グリズリーズについても、それぞれが興奮の口調で思いを述べた。
大西さんは河村選手について、もっと長い期間、アメリカで経験を積んだ上で今のような活躍をしていたとしてもすごいことなのに一足飛びで現在地にいることに感嘆すると、全出演者が賛同。タツオさんが「開幕ロスターに入ったというのがすごい」と言えば、上鈴木タカヒロさんは「地元の人に愛されている」と反応した。タカヒロさんの弟、伯周さんは「メンフィスには若くいいガードがいっぱいいるけど軒並みけがをしていて…」と、河村に追い風が吹いていることにも言及した。開始から1時間ほどしてから、ゲストの原選手が到着し大きな拍手で迎えられると、イベントはさらに盛り上がりを見せていく。2000年代半ばにドウェイン・ウェイドやシャキール・オニールが中心だったマイアミ・ヒートの試合などからNBAを見始め、現在ではWOWOWでも解説を務めることもある原選手が、選手ならではの目線でNBAを語る場面は出演者にとってもファンにとっても、興味深い話となった。
原選手は日本代表として2023年のFIBAワールドカップに出場しており、NBA選手との対戦経験もある。タカヒロさんから「対戦してやばいと思ったのは?」と聞かれた原選手は、ダラス・マーベリックスのスーパースターで日本代表がワールドカップ前の東京での強化試合で対戦したスロベニア代表のルカ・ドンチッチ選手を挙げた。
「(ドンチッチは)遊び感覚で多分、やっていて、僕が必死にコースに入って守ったと思ったら『じゃあ、こうやるわ(別の方法で攻めるわ)』みたいな。で、僕はすぐファウルを3つくらいしてしまいました。1回、シュートフェイクで飛んじゃって。で、(体をぶつけられたドンチッチ選手が)痛がるじゃないですか。それで、なぜか分からないですけど、マブスのファンなのか『けがをさせるんじゃないよ』ってDMが来ました(笑)」(原選手)
タツオさんからは「NBA選手の技術などを見ていて参考になるところは?」という質問を受けると、原選手は「ドライブした後の体の当て方は参考にしています。ハンドリングとかクロスオーバーとかは捨てていますが、最後のフィニッシュの仕方は勉強になります」と答えるなど、話が膨らむ。
その後も、「今シーズンのMIP予想」や「トレード予想」「JJ・レディックヘッドコーチ(レイカーズ)について」といった真面目なものから「ヘッドコーチはジャージorスーツ」、「最近笑ったNBAゴシップネタ」といった柔らかいものまで、来場者から寄せられた幅広い希望テーマに沿って、原選手を交えながらトークを展開していった。
「今後、B.LEAGUEに来てほしいNBA選手は」というトピックでは、原選手が「本当に通用すると思ってるんですよ」と身長198cmながら体重が125kgもある、ケネス・ロフトンJr.選手(ユタ・ジャズ)を推せば、日本でブルック・ロペス選手(ミルウォーキー・バックス)に朝飯を「おごった」ことがあるという岩崎さんは「“日本好き”ならエリック・ゴードン選手(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)ですよ」と声を大にした。
「ケビン・デュラントはもう1回、優勝できるのか」も、盛り上がりを誘うお題となった。タツオさんが「あるとすれば今のサンズじゃないですか」としたのに対し、原選手は「優勝ですよね…あんまり想像できないです」と冷静な見方を示した。そこからタカヒロさんが「デュラントは優勝とかでやっていないから」というまるで関係者かのような物言いをすると、タツオさんから「お前、誰なんだよ!」というツッコミが入って、会場は大爆笑に包まれた。
大西さんが「もっとGOAT(史上最高)論争に入ってきてもいい」とデュラントが過小評価されていることを話すと、他の出演陣もうなずいた。もっとも、大西さんはシアトルにエクスパンションチームができて、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)からドラフトされたデュラントがキャリアの最後にそこでプレーするようなことがあれば「別に優勝をしなくてもいい」と、玄人な意見でその場をうならせた。
イベントは出演陣がそれぞれが自由に、ゆるいものからマニアックなトピックについて、思いや知識をぶつけ合うものとなったが、時間がたつにつれて会場も巻き込みながら熱を帯びていき、リアル開催の醍醐味(だいごみ)を存分に示すものとなった。
【放送・配信情報】
「NBAバスケットボール」
NBAカップ 準決勝
[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
12月15日 午前6:25~10:30(生中継)
NBAカップ 準決勝
[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
12月15日 午前10:30~午後2:00(生中継)
NBAカップ 決勝
[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
12月18日 午前10:25~午後3:00(生中継)
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