「うち弟」作間龍斗、那須雄登、織山尚大、内田煌音が“成田家”4兄弟トーク!2024/12/09
オザキアキラ氏による同名人気コミックを実写映画化した「うちの弟どもがすみません」。主演を畑芽育が務めるほか、HiHi Jetsの作間龍斗、美 少年の那須雄登、少年忍者の織山尚大、ジュニアの内田煌音が出演する。
ついに公開を迎えた今、長男・成田源役の作間、次男・洛役の那須、三男・柊役の織山、四男・類役の内田にインタビュー。お気に入りのシーンや撮影秘話、撮影を経て発見したそれぞれの新たな一面なども聞いた。
――皆さんそれぞれ全く個性の違うキャラクターを演じられていますが、演じる役との共通点や役のアピールポイントを教えてください。
作間 「僕は先日試写で見たばかりなのですが、われながら『カッコいいじゃん』と思いました(笑)。 僕自身は源のようなことをしてこなかったので、『別人だな』と驚きつつ、こういうキャラクターもいいなと。家族思いなところや運動している姿など、いろいろな源のカッコよさを見ていただきたいです。ただ、僕との共通点はないんじゃないかな(笑)。言うなら、僕自身も長男で、源ほどはできていませんが、家族に対する気遣いや『何かしてあげたい』という思いは通じているかもしれないです」
那須 「洛は基本的に冷静なのですが、ちょっと腹黒かったり、おどけることがあって。僕自身も比較的『冷静だね』と言われることが多いのですが、実は子どもっぽいところもあるので、“冷静そうに見える”ところが共通点かなと思います(笑)。 洛は劇中のところどころで、『いっちゃいなよ』という感じで家族それぞれの背中を押すシーンがあるので、そこはぜひ見ていただきたいですね」
織山 「柊はミステリアスで影がある子です。劇中、回想シーンで柊の中学時代が写し出されるのですが、本当に家族思いといいますか、他人の顔色を伺いながら生きてきたんだなと。僕自身とほとんど同じ性格なので演じやすく、事務所の人にも『まんまだね』と言われたのですが、柊のまんまって、結構暗く見えているってことですよね(笑)。でも、画面上で柊を見た時に、まるで自分のことのようにいろいろ考えてしまって…。ほかの3人のように、もう少し上を向いて歩けるようになりたいです(笑)」
内田 「僕と類の似ているところは、ちょっとポンコツなところ(笑)。類は僕よりもちょっと年下ですが、小学3年生を頑張って演じました。見てほしいのは、セリフがあるところとご飯を食べているところ! 普段ご飯を食べている時に、よく『箸の持ち方が汚い』とお母さんに怒られていたので、撮影までに何度も練習をして、きれいに持てるようになりました。なので、ご飯のシーンもしっかり見てほしいです!」
織山 「煌音はアドリブも多かったけど、それにきちんと応えていて。すごいよね」
作間 「一番大変だったよな」
内田 「はい。那須くんと一緒に考えました!」
那須 「ね。2人で一緒に打ち合せしながら。うまくいったのは煌音のおかげです」
――皆さん同じ事務所ということですが、撮影はいかがでしたか?
作間 「まず第一に、仲よくなる行程が必要ないのは大きかったです。『初めまして、よろしくお願いします』が要らず、最初からいろいろ話せたので。煌音とは今まで一緒にお仕事をしたことがなかったのですが、後輩というのもあり、やっぱりすごくかわいくて」
那須 「休憩時間も楽しかったよね。お芝居の話もそうだし、撮影期間が夏だったので、『最近何してる?』『ライブやってるよ』みたいな話をしたり。合間にみんなでコンビニに行ったり、ショッピングモールにも行ったよね」
内田 「僕も先輩たちと仲よくなりたくて、コンビニに付いて行ったり、一緒にご飯を食べたりしていました。ちょっと心の距離が近くなったかな、と思えてうれしかったです」
織山 「あと、現場では那須ちゃんが全部受け止めてくれていたというか、むちゃぶりが全部那須ちゃんにいくという。もう、サンドバッグみたいな感じだったよね(笑)。途中からは畑さんもむちゃぶりするし、みんないろいろ仕掛けるんだけど、きちんと全部返してくれて…。那須ちゃんがいるのといないのとでは、現場の雰囲気が全然違うなと思ったよ」
作間 「うん。全然違うよね」
那須 「え~、うれしい…。撮影中は自分のことサンドバッグだと思っていたから(笑)」
――撮影中に盛り上がった話題やゲームはありましたか?
作間 「何かあったかな?」
那須 「ルービックキューブじゃない? 煌音がルービックキューブ得意なんです」
内田 「僕が持っているルービックキューブより、現場にあったものが回しやすかったので興奮しちゃって…(笑)」
作間 「でも、最後の一手が分からなかったんだよね、最初の日は。それも次の日にはできるようになっていて」
織山 「僕と作ちゃん(作間)もどうやったらそろえられるんだろうって、めちゃめちゃ検索したんです。でも、本当に全く分からなくて(笑)」
作間 「一応手順があるんですけど、やり方を見てもできなくて…。煌音はすごいなと思いました」
――長女・糸役で、主演を務める畑さんの印象はいかがでしたか?
那須 「すごくフラットな方です。おそらく皆さん構えるじゃないですか、同じ事務所から4人も出てきちゃうと…」
作間 「怖い。普通に怖いよね(笑)」
那須 「怖いよ(笑)。でも、畑さんはどんどん自分から話しかけて、アットホームで温かい現場作りをしてくださって。最後はみんな友達みたいな空気になっていたよね」
作間 「うん。煌音に対しても、それこそ作品通りといいますか、本当のお姉さんのように面倒を見ていたのが印象的で」
織山 「あと、ズバズバ言うよね(笑)。ただ、それはきちんとしているということで、違うと思ったら違うと言えるし、作品に対して誰より愛情を持っているのが垣間見えて。気になったことを決して流さず、監督と話して調整する姿を何度も見ましたし、楽しむだけでなく現場を引っ張ろうとしてくれているのを感じました」
――畑さんは一見ズバズバしているように見えず、意外でした。
織山 「主演として、この現場をきちんと動かさないといけないし、最後まで走ら切らないといけない、という自覚が誰よりあったんじゃないかなと。畑さんから見た景色は僕らと全然違うと思いますし、今回が映画初主演ということで、僕らも少しは頼れる存在になれたらいいなと思っていたのですが…。座長として、いつも太陽みたいにみんなをパーッと照らしてくれて、カッコ良かったです」
――ついに公開を迎えましたが、それぞれお気に入りのシーンを挙げていただくと?
作間 「これたぶん結構(見る方に)影響しちゃうから…悩むな…(笑)。でも、一つ挙げるなら、源の同級生が2人で廊下を歩いてくるシーンがあるんですけど、1人がスキップしているんです。それで、もう1人の子が『お前、スキップすんなよ』って言うんですけど、『別にスキップしてもよくない? この子、なんで注意してるんだろう?』って一瞬考えてしまって。冷静になって振り返ると、すごく面白かったです(笑)」
那須 「えっ、そこ?(笑) 僕は源と柊の騎馬戦のシーンですね。カメラが2人の周りを360度ぐるぐる回って撮影していて、迫力のあるいいシーンになっているので。ただ、その対決を提案したのは洛なんですけど、肝心の洛は何もしていないという(笑)。なにより、作ちゃんと尚大は準備の段階から居残りで練習をやっていたりして、本当に大変そうで…。そういう背景を知っている分、あのシーンはより面白くて、応援にも力が入りました!」
内田 「僕は、騎馬戦のシーンの洛くんがすごく面白かったです。僕も一緒に応援しているんですけど、洛くんは『おお~、頑張れ~!』(太い声)みたいな感じで、なんというか、ちょっとだけ言い方が…」
一同 「爆笑」
那須 「その日、2人が頑張っている中、僕と煌音は休憩を挟みつつちょっとだけ撮影させてもらって。『ナイス~!』みたいな感じで、めっちゃ声を出しました。面白かったね(笑)」
織山 「僕は全部お気に入りなのですが…。撮影中、裏で結構はしゃいでいたのもあって、試写を見ながら『素の那須ちゃんだったらこう言うだろうな』みたいな、“もしも”を考えては笑ってしまって…」
作間 「いや、集中して?(笑)」
織山 「糸が鼻歌を歌いながら洗濯物を干しているシーンなら、『畑さんがビートボックスしていたら…』みたいな(笑)。本当にすてきな撮影期間で、1個1個のシーンに思い出があるので、たわいもない瞬間まで見ていただきたいですね」
――映画のタイトルにかけて、撮影中に起きた「ごめんなさい」と謝りたい出来事を教えてください。
作間 「撮影中、スタッフさんがアイスを差し入れしてくださったんです。それを見て、僕もそろそろ差し入れしなきゃと思い、次の日に那須と煌音と一緒にショッピングモールに行って、アイスを買ったんです。僕としては、そろそろなくなっているだろうなと思ってアイスにしたのですが、帰ったらまだ三つ残っていて…。しかも、大量に買っていったが故に、そのアイスの上に僕らが買ってきたアイスが乗せられて、差し入れしてくださったスタッフさんが悲しそうにしていたのと、三つのアイスにも申し訳なかったです。ちなみに、そのアイスは僕と監督でおいしくいただきました!」
織山 「僕はあるシーンで、那須が画角的に写らないからと変顔をしてきて、畑さんと思わず笑っちゃったことがあって。それがたまたま奥から抜いているカメラに写り込んでいたんです…。それで、監督に『何やってるの!』と言われてしまい、反省したのはありました。でも、悪いのは那須ちゃんなんですけど(笑)」
那須 「それは本当に申し訳ないけど、今言われるまで忘れてた(笑)。でも、それメーキングのカメラに撮られていたよ(笑)」
――現場の雰囲気の良さが伝わってきますが、成田家の皆さんでの思い出などはありますか?
作間 「5人で何かしたって意外とないんだよね」
那須 「そうなんだよ。全員ではないんだよね。作ちゃんと煌音とショッピングモールに行ったり、尚大とランチに行ったりはしたけど…」
織山 「あるよ。体育祭の日に、作ちゃんがみんなにコーヒー買ってくれたじゃん」
作間 「あったあった。暑い日で、デリバリーでアイスコーヒーを頼んだんです。僕がみんなの分をまとめて注文したんですけど、いざ到着したら畑さんの分だけアツアツのホットコーヒーが届いて(笑)」
那須 「あれはすごかったね」
織山 「でも畑さん、めちゃめちゃうれしそうだったよ(笑)」
織山 「作ちゃん、ずっと気にしていたよね」
作間 「そんなこともありました(笑)」
――撮影を経て見つけた、隣の席の人の新たな一面を教えてください。(左から:那須、作間、内田、織山)
那須 「作ちゃんとはプライベートでも仲がよくて、2人でご飯にも行くんですけど、この撮影を経て、あらためて長男だなと思いました。普段2人でいる時はちょっとおちゃらけている部分もあるのですが、煌音の前だと“お兄ちゃん”しているなって(笑)。そういうところで長男みをすごく感じましたね」
作間 「実際に長男だからね(笑)。煌音は、カットされてしまったのですが、類が坂を走って転んで、帽子を落とすシーンがあったんです。結構急な坂だったのですが、そこを何回も上り下りしながら、監督に言われなくても転び方や位置、どうしたら帽子が落ちるか…みたいな研究をしていて。同じ事務所ということもあり、これからが楽しみだなと思いました」
内田 「織山くんは、今回泣くシーンが結構多いので、しょんぼりしている役が似合う人なのかなと思っていたら、ハッピーな人でびっくりしました!(笑) 話しやすいし、しっかり役を演じていて、尊敬しています」
織山 「してないだろ~? でも、ありがとう(笑)。那須ちゃんは同期だけど、普段からちょっとお兄ちゃんな感じで。この現場では煌音が最年少ですが、僕もみんなに甘えられたし、弟になれた気がしています。普段は『きちんとやらないと』と気を張ってしまうこともあるのですが、この現場では那須ちゃん、そして作ちゃんのおかげで自分を解放できて。そういうのも含めて、すごく感謝しています」
――最後に、ファンの方々に向けて今作の見どころをお願いします。
作間「ラブコメではあるのですが、グッとくるシーンや心温まるシーンも多く、『いいもの見たな』という感覚を味わえる作品です。キュンキュンを求める女性が楽しめるのはもちろん、連れて来られた彼氏さん、そしてご家族の皆さんにも『面白い映画だったね』と言ってもらえると思います。なので、ラブコメやキラキラ系は…と身構えず、ぜひ一度映画館まで足を運んでいただけたらうれしいです」
那須 「キュンキュンして、心がフワっと温かくなるようなシーンもあれば、ハラハラドキドキするようなシーンもあり、場面場面でいろいろな気持ちになれると思います。ぜひそれを体験していただきたいですし、映画を見終わる頃には成田家をまるっと大好きになっているはず。ぜひ、そんな成田家の生活を見に来ていただきたいです」
織山 「この作品は成田家にそのままカメラが入っている感じといいますか、抜き方が妙にリアルなのが魅力で、皆さんも成田家にいるような感覚を味わえると思います。また、激甘なラブストーリーではないので、いい意味でフラットに見られて、成田家の日常をいとおしく感じていただけるのではないかなと。青春あり、家族愛ありで、ふらっと見に行っていただいても楽しめる映画だと思います」
内田 「さっきも言ったんですが、僕が見てほしいのはやっぱり箸の持ち方です! お母さんも試写で見てくれて、すごく褒めてくれて…。(一同拍手)あと僕、お兄ちゃんがいるので弟ではあるんですけど、妹のお世話もしているので、最初は末っ子できるかなって心配だったんです。映画で僕がきちんと甘えられているかも、よく見てもらいたいです!」
【作品情報】
「うちの弟どもがすみません」
12月6日全国公開
原作:オザキアキラ『うちの弟どもがすみません』(集英社「別冊マーガレット」連載)
出演:畑芽育
作間龍斗、那須雄登、織山尚大、内田煌音ほか
監督:三木康一郎
脚本:根津理香
製作:「うちの弟どもがすみません」製作委員会
配給:松竹
©2024「うちの弟どもがすみません」製作委員会 ©オザキアキラ/集英社
取材・文/片岡聡恵
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