「悪魔なカノジョは裁判官」などで活躍! 俳優キム・ジェヨン インタビュー2024/12/03
韓国で11月2日に最終回を迎えたドラマ「悪魔なカノジョは裁判官」(Disney+で配信中)で、熱血刑事、ハン・ダオン役を務めたキム・ジェヨン。11月1日に行われた「2024 キム・ジェヨン ファンミーティング in 東京 ーFalling for Jaeyeongー」で来日した彼が、これまでの重厚な役柄とは異なる明るいキャラクターへの挑戦と高い視聴率で話題を呼んだ本作について、役作りの面白さや共演者との思い出を語るとともに、高校生時代の和食料理人の夢や、理想の恋愛観まで、素直な人柄で率直に語ってくれた。
ーー「悪魔なカノジョは裁判官」で演じられたハン・ダオンについて、これまでとは違う明るめの役柄だと放送前におっしゃっていましたが、演じられてみていかがでしたか?
「ダオンは、この作品の中で唯一の人間でした。人間だったからこそ、気持ちの変化が非常に激しい役でした。最初はとても明るく、子犬のようなイメージがあったのですが、最終回に近づくにつれて、人間の憎しみや悲しみといった感情を表現することが増えていきました。気持ちの変化の幅が本当に広かったので、監督や共演者の方々に相談しながら、たくさんの助けをいただきました」
ーー最後まで演じられて、ご自身ではよくできたと思われますか?
「視聴率も高かったので、とても満足しています(笑)。これまではどちらかというとつらい役柄が多かったのですが、今回は明るい役だったので、新しい挑戦ができたと思います。これをきっかけに、次の作品でも明るいキャラクターを演じられる可能性が広がったのではないかと感じています。自分自身でも、明るく人間らしい役柄を演じるのはとても楽しかったです」
ーーパク・シネさんとの共演も話題になっていましたが、彼女が長年活躍されている理由など、共演されて感じられましたか?
「パク・シネさんは感情の変化があまり激しくなく、とても安定感のある方です。それに、隣にいる人を引っ張る力がとても強くて、演技がうまいだけでなく、現場での同僚たちとの関係性も素晴らしかったですね。今回、隣で僕自身も彼女から多くのことを学びましたし、大変な時には助けてもらいました。非常に勉強になった現場でした」
ーージェヨンさんご自身もキャリアを積まれてきて、現場での在り方は変わってきましたか?
「そうですね。以前は自分の演技がうまくできないと、すごく落ち込んだり憂鬱になったりしていたのですが、最近はそういうこともあるのだと受け入れられるようになりました。次の撮影の時にはもっとうまくできると思えるようになり、一つの場面にこだわりすぎずに、次に進めるようになりました」
ーー「悪魔なカノジョは裁判官」は日本でも話題になっていましたが、この作品を通してジェヨンさんのファンになった方に次の作品をお薦めするとしたら、どの作品を選びますか?
「日本で見られる作品となると…まずは、『100日の郎君様』ですね。それから、コ・ヒョンジョン先輩と共演した『あなたに似た人』をお薦めしたいです。そこで僕が演じたソ・ウジェというキャラクターにはとても魅力があるので、ぜひ見ていただきたいと思います。そして、僕が出演した作品ではありませんが、僕が好きな日本の作品として『First Love 初恋』(2022年/Netflixで配信中)も挙げたいです。初恋をテーマにした作品に出演してみたいなと思った際に見たのですが、機会があれば、ああいった作品に挑戦してみたいですね」
ーー「First Love 初恋」は韓国でも人気があると思うのですが、やはり情緒的な部分が響くところがあるのでしょうか?
「日本と韓国は近い関係にあり、似ている文化もありますが、少し違う部分もあります。例えば、ロマンスの表現について、韓国では比較的直接的で素直に感情を伝えることが多いですが、日本は見る人に想像を委ねるような余韻を持たせる表現が多いと感じます。この作品は、その両方のよさをミックスしたような作品で、そういう意味でも非常に印象的でした」
ーージェヨンさんが俳優になられたのは、お父さまからモデルを勧められたことがきっかけだと過去の記事で読みました。もしも芸能の道に進んでいなかったら、どんなことをされていたと思いますか?
「料理人ですね。高校生の時によく日本のバラエティー番組を見ていて、和食の料理人になりたいと思っていました。日本の和食は見た目も奇麗で、きちんとしているという印象があったので。ですので、和食の料理人までは至らなかったかもしれませんが、どこかで料理に関わる仕事をしていたかもしれません」
ーー今でも食べることは好きなんですか?
「はい、もちろん食べるのは大好きですが、モデル時代に40kgほど痩せた経験があるので、今でも食べたい気持ちを抑えています。普段は1日1食ですね」
ーーそうなんですね! もしも制限なく、好きなものを食べられるとしたら何を食べたいですか?
「わぁ…! お肉が大好きですし、チキンなどの揚げ物も好きです。好き嫌いはないので、何でもたくさん食べたいです!」
ーージェヨンさんが、お仕事が大変な時などに、これをすると元気が出るという源はありますか?
「運動ですね。1年ほど演技を休んでいた時期があって、意欲もなく落ち込んでいた時期もありましたが、その当時、ロード自転車に乗ることで気分を切り替えられました。1人で楽しめて、他のことを考えなくて済むのがよかったです。今は自転車に乗る時間をあまり取れませんが、ジムで1人で運動する時間を楽しんでいます。誰かと一緒に運動すると頼りがちになるので、1人で取り組むことで自分を乗り越えられる気がします。悩んでいる方にも、こうした時間を持つことをお薦めしたいです」
ーー続いて、ジェヨンさんが俳優を続ける中で、理想とする俳優像や、影響を受けた俳優さんがいらっしゃれば教えてください。
「『あなたに似た人』でコ・ヒョンジョン先輩と共演した際、かなわない恋を演じる役をいただきました。その役作りでは、恋について深く考える時期がありました。キャラクターに成り切るため、表現が正しいか分かりませんが、観客を意識しすぎず、他の人とはあまり会わずに、役柄としての視点だけで物事を見る練習をしました。かなえられない恋という設定で、相手を無条件に愛する感情を持つため、毎日その人の写真を見ていたんです。その結果、役柄に完全に没入することができ、視聴者から『全く違う人のようだった』と言っていただけて、自分の努力が報われたと感じました」
ーー悲しいシーンや重いシーンが続くと、苦しくなったりはしないですか?
「準備の段階では確かにつらいこともありますが、撮影現場では、その場の状況やキャラクターに入り込み、相手役を見ながら演じることで、意外とスムーズに演技ができたと思います」
ーーここからは、ファンミーティングのタイトル「Falling for Jaeyeong」から連想した質問をいくつかさせていただきます。ジェヨンさんが、これをされたら恋に落ちるかもしれないというしぐさや、好きな雰囲気はありますか?
「揺るがない、ぶれない部分を持っていることですね。例えば、僕に対して好きという気持ちをはっきり示してくれると、僕もその気持ちに付いていけると思います。僕の中での恋愛の理想は、“世の中にたった2人だけでいれば十分”というような、そんな恋愛です」
ーーもし自分がファンだったら、ジェヨンさんのどんな部分に恋に落ちると思いますか?
「正直で素直なところでしょうか。子どものころから、芸能界に入っても変わることなく、同じように過ごしています」
ーーこれまで演じたキャラクターの中で、特に好きだった、ハマったキャラクターは?
「やはり最近の作品ということで、『悪魔なカノジョは裁判官』で演じたダオンでしょうか。先ほどもお話ししましたが、人間の感情の幅広さを表現できた点や、アクションシーンもあったことが印象に残っています。また、僕が演じた人間の男性ダオンと、パク・シネさんが演じた悪魔のカン・ビンナとの力関係など、この作品ならではの魅力があり、演じていてもとても面白かったです」
ーーでは、「恋に落ちる」とは反対に、これだけは「絶対に苦手」というものはありますか?
「ダンスですね。ドラマの撮影でダンスシーンがあったのですが、うまくできませんでした。他の人より遅れているなと感じました」
ーー韓国の俳優の方は、ファンミーティングでダンスを披露されることも多いですよね。
「そうなんです! だから僕もいつかは必ずやることになると思っているんですよ(笑)」
【プロフィール】
キム・ジェヨン
1988年9月30日生まれ。韓国出身。2011年、モデルとしてデビュー。186cmの長身とクールなビジュアルで注目を集める。その後、俳優としてドラマ「愛はビューティフル、人生はワンダフル」「100日の郎君様」「あなたに似た人」「月水金火木土」などの話題作に出演。最新作のドラマ「悪魔なカノジョは裁判官」では、鋭い直感と優しさを兼ね備えた捜査1課のハン・ダオン役を好演。日本でも実写化された、原田マハの同名小説が原作のドラマ「旅屋おかえり」に出演、25年にシーズン2の放送を控えている。
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取材・文/斉藤和美 撮影/尾崎篤志
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