「検事・佐方～恨みを刻む～」上川隆也を直撃！「これまでの4作で描かれてきた佐方とバディの空気感とは一味違う」2020/09/06

――暑さが続く中での撮影だったかと思いますが、現場の雰囲気はいかがでしたか？

「ことのほか、いいです。今作では瀧本美織さんをパートナーとしてお迎えしたのですが、現場の雰囲気のよさは彼女が培ってくださったなと感じています。ご一緒するにあたって、どんなお芝居をなさる方なんだろう…と思っていたのですが、何より意外だったのが、とても現場を楽しんでいらっしゃったんです。お芝居におけるさまざまな出来事に関しても、ほんのちょっとしたスタッフたちとのやりとりも全部、一瞬一瞬を楽しんでいらっしゃるように見えました。彼女の持っている空気感が、今回の現場の雰囲気を明るくしてくれました」

――そんな明るくすてきな瀧本さんは今回、佐方の大事なバディ・花岡尚子を演じられますね。

「検事・佐方～恨みを刻む～」上川隆也を直撃！「これまでの4作で描かれてきた佐方とバディの空気感とは一味違う」

「ちょっとした現場の変化にも柔軟に対応されていましたし、ご一緒させていただいていて、どんな局面でも危惧することなく過ごせました。これまで4作で描いてきた佐方とバディの空気感と一味変わっているのではないかなと感じています。新しい風を持ち込んでくださったなと思いますし、それがどこまで吹き抜けてくれるかなと。楽しみです」

――今作では、乙葉さんがゲスト出演されます。

「乙葉さんとは2006年の大河ドラマ『功名が辻』でご一緒させていただいて以来の共演でした。本当に久しぶりの再会になったのですが、驚くべきはその当時からの変わらなさですね。相変わらずお奇麗でした。今回は物語の発端となる事件の当事者・室田公子として出演してくださっています。公子が追い込まれたところから物語が始まるのですが、公子の雰囲気を余すことなく表現してくださいました」

――追い込まれた公子を演じた乙葉さんを見るのが楽しみになりました。では最後に、見どころと注目ポイントを教えてください。

「今回の物語は小さな事件から始まるところが特徴的といえるかもしれません。そこからひもとかれていく小さな事件の裏に隠された事実が垣間見えてくる過程を、楽しんでいただきたいです。そして、佐方と花岡のバディとしての振る舞いにも注目していただければなと思います」

――佐方と花岡の掛け合い、楽しみにしています。ありがとうございました！

【プロフィール】

上川隆也（かみかわたかや）
1965年5月7日生まれ。東京都出身。1989年に演劇集団キャラメルボックスに入団し活動開始。舞台、テレビ、映画と幅広く活動するかたわら、アニメ「天元突破グレンラガン」や「NARUTO～疾風伝～」、「かぐや姫の物語」に声優としても活動。ドラマ「BG～身辺警護人～」や「遺留捜査」シリーズ（ともにテレビ朝日系）に出演しているほか、主演を務めるプレミアムドラマ「一億円のさようなら」（NHK BSプレミアム）が9月27日から放送される。