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「あのクズ」玉井詩織、みんなで作り上げた“悪い女”を「振り切ってできた」2024/11/19 06:00

「あのクズ」玉井詩織、みんなで作り上げた“悪い女”を「振り切ってできた」

 TBS系では、奈緒主演の火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜午後10:00)を放送中。今作は、完全オリジナルで描かれる“クズきゅん♡ボクシングラブコメディー”だ。

 恋もボクシングも本気で向き合う主人公・佐藤ほこ美(奈緒)は、真面目で真っすぐな性格の29歳。結婚式当日に彼氏に逃げられ、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(玉森裕太Kis-My-Ft2)に出会う。それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と、自分を変えるためにボクシングを始めるストーリーだ。

 今回は、ほこ美が働く市役所の同期で友人の新田撫を演じる玉井詩織ももいろクローバーZ)さんにインタビュー。11月19日放送の第7話では、なにやら撫がほこ美にアクションを仕掛ける様子で…。悪い表情を見せ始めた撫を演じる玉井さんに、奈緒さんと共演した感想やここまで放送された話の中から好きなシーンなどを聞いた。

みんなで作り上げた“新田撫”

――ここまで撫を演じられていかがですか?

「撫は恋愛も仕事も、いい意味でも悪い意味でもちゃっかりしているタイプ。ほこ美とは職場の同期なだけでなく、プライベートでもさまざまな話をする仲です。きっと撫はいろいろなことに努力してきたけれど、その頑張りを認めてもらえなかったり、報われなかったことで、少しひねくれてしまっている。それでちょっとほこ美に対して思うところがあるみたいで…。そういった撫のひねくれている部分といいますか、ほこ美に対する態度がエスカレートしてしまうところは、『どうしてそういう行動をとってしまうのだろう』と理解が難しい部分でもありました。ですが、考え方を変えて、うらやましさなどから生まれる嫉妬心が変な方向に歪んでしまうことって、男女問わず日常生活であるなと。そこは私自身もそうですし、さまざまな作品を見て、『こういう人いるよね』とヒントを得ながら、撫というキャラクターを作っています」

――撫を演じるにあたり意識したことはありますか?

「市役所で見せる撫の明るい部分は私自身と共通するところでしたが、撫のかわいらしい格好は私が普段着ている服装の系統と違っていたので、ヘアメークや衣装の力を借りました。撫のキャラクターを作るに当たっては、監督や、さらには奈緒ちゃんも『撫は結構難しいキャラクターだと思う』と一緒に考えてくださって。みんなで話す時間を作ってもらえたことで、私が作ったものが弱いなと気付かされましたし、伝わりづらいかもしれないと学ぶことができました」

「あのクズ」玉井詩織、みんなで作り上げた“悪い女”を「振り切ってできた」

奈緒さんの笑顔で、人見知りせずに楽しくコミュニケーションが取れている

――奈緒さんと仲がいい役柄を演じるに当たって、キャラクター作り以外にどのようなコミュニケーションを取っていますか?

「奈緒ちゃんとは初めましてだったのですが、年齢が近いこともあって、初日からたくさん話し掛けてくださいました。普段、グループで活動している時はメンバーと一緒にいるので平気なのですが、1人になると人見知りが出てしまうことがあるんです。ですが、奈緒ちゃんが太陽のような笑顔で明るく『よろしくお願いします』と話し掛けてくださったことで、私が隠し持っている人見知りが出ずに、楽しくコミュニケーションを取ることができています。撮影の合間には作品について話すこともありますが、プライベートの過ごし方だったり、美容の話、『この塩がおいしいよ』など、たわいもない話をたくさんさせてもらっています」

――同じ市役所でエースとして働く大葉奏斗役の小関裕太さんとはいかがでしょうか?

「小関さんは同い年。あまりこの業界で1995年生まれの方と出会ってこなかったので、わりと最初からくだけてお話をすることができました。普段の小関さんも大葉さんのようにすごく気が利きますし、周りが見えているし、とても優しい方。その優しさに助けてもらうことがたくさんあります」

――撫が本性を見せる、海里のルームメイト・相澤悟役の倉悠貴さんはどんな方ですか?

「一見何を考えているんだろうというような、ちょっと不思議なオーラをまとっている方。ですが、実際に話してみると年相応の青年らしさがある方で、真面目なトーンでふざけているイメージがあります(笑)。私の方が実年齢でも設定でも年上なので、関係性的にはきょうだいのような感じでお話をしていました」

「あのクズ」玉井詩織、みんなで作り上げた“悪い女”を「振り切ってできた」

TBSの火曜ドラマ枠にレギュラー出演できるとは思わなかった

――ここまでの放送で印象に残っているシーンはありますか?

「撫が『ほこ美が幸せになるのは許せないんだよね』とすごく強いセリフを言っていた第4話のシーン。生きていてそういった言葉を言うことってなかなかないじゃないですか。撫は、このドラマでは悪役パートを引き受けていると思うんです。そういったひどい言葉や行動をするシーンは心苦しかったのですが、監督から『悪い女を楽しんで。あなたがやるからそこに面白さが生まれるんだよ。意外性も生まれるし』と言われて、思いっ切り振り切ってできているのかなと思います」

――自分以外のシーンでお気に入りもあればお聞かせください。

「自分が出ていないシーンでは、コメディーの要素が強いところが好きです。第2話でほこ美が海里に会いにバーへ行って、自分が出されたものと同じカクテルを違う女の子に出しているところを目撃して、『ふん』と怒っているシーンがとてもコミカルで大好きです。現場で奈緒ちゃん1人のシーンを見る機会は少ないので、台本を読んだだけでは想像しきれなかった、ほこ美の愛らしいキャラクターが奈緒ちゃんの味付けでより魅力的になっていてすてきだなと感じます」

――TBSドラマ初出演ということになりますが、印象はいかがでしょうか? どんな反響が届いていますか?

「“火曜ドラマ”という響きに憧れるのもおこがましいぐらい、まさか自分がこのドラマ枠にレギュラーで出演させてもらえるとは思っていなかったのですごくうれしかったですし、周りの方からの反響も大きいです。この枠のファンの方々が本当にたくさんいらっしゃるので、その部分ではプレッシャーもありますし、物語を動かす部分を担っているので、この作品の一員として盛り上げられるように精いっぱい頑張らなきゃなと、気が引き締まります。普段は歌って踊るのがメインで、ドラマの現場というものにそこまで慣れていないので、緊張がありますが楽しくやらせていただいてます」

――本作は主人公がボクシングに本格的に向き合う作品ですが、玉井さんはボクシングに対してどのようなイメージを持っていますか?

「作中でも出てきましたが、私自身もボクシングや格闘技って怖いイメージがありました。ですが、『ボクシングは相手を敬うスポーツなんだ。同じだけ苦労をしてきた相手を尊敬する。だから全力でぶつかって殴るに値するんだ』というすてきな言葉に、『なるほどな』と思いました。この言葉はボクシングや格闘技だけでなく、普段の生活にも言えるなと。相手に対して尊敬の気持ちがあるからこそいろいろな感情が生まれると、このドラマやボクシングを通して学ぶことができました」

モチベーションを持ち続ける秘訣(ひけつ)とは…?

――玉井さんの“折れない心”“諦めないマインド”を持ち続けるための秘訣は何でしょうか?

「私自身が負けず嫌い。それは誰かに対してというわけではなく、できない自分に対して悔しいと思うタイプです。悔しいと思ってできたことは忘れませんし、次へのステップアップだなと、自分の中で反骨精神が芽生えることが多いかもしれません。それに口に出すことも大事だなと思います。私も苦手はあるのですが、こういうことをやりたい、かなえたい、乗り越えたいということを、誰かに、あるいは自分の心の中で、どこでもいいので言葉に出すといいと思います」

――実際に口に出してみて、かなったことはありますか?

「グループでの活動になるんですけど、『NHK紅白歌合戦』に出場したい、国立競技場でライブがしたいといったような大きな目標を、本当に実現できるか分からないような初期の段階から口にしていたんです。そうしたら実際にかなえることができたので、表明をすることも一つの手段だなと思ったんです」

――最後に第7話の見どころを教えてください。

「撫とほこ美の関係が大きく変わってしまう回だと思います。ほこ美は撫との出来事がありますし、市役所や海里との間でもさまざまな問題が起こってちょっとボロボロになってしまう。そんな中でより一層ボクシングに向き合う姿にほこ美の強さが垣間見えると思うので、いろいろな角度でご覧いただきたいです。ほこ美の諦めない心に胸を打たれるところもたくさんあると思うので、ぜひ見守ってもらえたらうれしいです」

「あのクズ」玉井詩織、みんなで作り上げた“悪い女”を「振り切ってできた」

【番組情報】
「あのクズを殴ってやりたいんだ」

TBS系
火曜 午後10:00~10:57

TBS担当/N.E



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