Feature 特集

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」2024/11/12

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」

 11月8日~11月10日に東京・国立代々木競技場第一体育館でグランプリシリーズ2024/25 第4戦 NHK杯国際フィギュアスケート競技大会が開催され、鍵山優真選手が連覇を達成しました。

 11月8日のショートでノーミスの演技を披露し、105.70点で首位発進となった鍵山選手。最終滑走となった11月9日のフリーでは冒頭の4回転フリップで転倒するも、その後見事に立て直し、194.39点を獲得。今シーズンの自己ベストとなる300.09点をマークしました。

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」

 試合後のインタビューでは「フリップ自体は調子が良かったので、そこで失敗してしまったのがまず悔しかったのですが、それ以外のリカバリー、立て直しの部分ですごく気持ちが強く入ったところが成長した部分なのかなと思います」と自身の演技を振り返りました。

 立て直しができた理由については「“失敗しても続けて行う”という練習をしてきましたし、やはりファイナルを狙う中で『最後まで諦めてはいけない』という思いもあったので、そこで強く気持ちを保てたんじゃないかなと思います」とコメント。ファイナル進出がかかる次戦のフィンランド大会へ向けて「休めるところはしっかり休んで、ご飯も欠かさず食べて。そういうきっちりとした生活をおくっていけばしっかりリカバリーできると思います。フィンランドもみんないいコンディションで臨んでくると思うので、僕もいいコンディションで臨めるように頑張りたいです」と闘志を燃やしました。

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」

 ショート85.02点、フリー166.50点、合計251.52点を獲得した壷井達也選手は、シニアグランプリシリーズ初の表彰台入りを達成。試合後のインタビューでは「まさか3位になれるとは思っていなかったです。メダルをもらった今もまだ実感がありません」と驚きながらも、「ショート、フリー併せて自分ができる最大限の演技をすることができました。この演技と結果は日々の努力あってのものだったのかなと思います。シニアグランプリシリーズ初の表彰台は自信になりました。これからもっともっと練習を重ねて、より上の点数、そして順位を獲りたいなという気持ちが芽生えてきました」と高みを見据えました。

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」
鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」

 また2位になったのは、イタリアのダニエル・グラスル選手。会見では「非常に緊張しましたが、氷に乗った瞬間に今までの努力や練習を重ねてきた自信を持ってやるしかないと思い、それが結果につながったので非常にうれしく思います」と笑顔に。次戦のフィンランド大会で共に戦う鍵山選手の印象を聞かれると「憧れの存在の一人であることは間違いないので、これからもずっと見続けて、追い続けていきたいと思います。不可能だとは思うんですけど、いつかスケートのスキルも含めて、彼と同じようになりたいなと思っています」と語りました。

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」

 三浦佳生選手は合計240・38点で6位に。ミスが重なったフリー後のインタビューでは「何も考えられない状態」「自分の実力が足りないという大会なので、ただ帰って練習するだけだと思います」と憔悴(しょうすい)した様子でコメント。ショートでは自己ベストとなる102.96点をたたき出し、エキシビションではベストパフォーマンス賞を受賞した三浦選手。悔しい経験を糧に、全日本選手権ではさらにパワーアップした演技を見せてくれることでしょう。

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」

 11月15日~17日に行われるグランプリシリーズ2024/25 第5戦 フィンランド大会には、女子シングルに吉田陽菜選手、三原舞依選手、松生理乃選手、男子シングルに鍵山選手、山本草太選手、友野一希選手が出場予定。ファイナルの出場権を懸けた熱い戦いは必見です!

鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」
鍵山優真がNHK杯連覇を達成「最後まで諦めてはいけないという思いがあった」

写真/蓮尾美智子



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.