「離婚後夜」劇中と打って変わって仲良し!? 久保田紗友&長谷川慎インタビュー2024/11/02 12:00
テレビ朝日にて、毎週土曜深夜に放送中のドラマ「離婚後夜」(ABCテレビでは日曜深夜)。カフェでアルバイトする主人公・宝条伊織(佐野晶哉/Aぇ! group)はある日、カフェの常連である金織香帆(久保田紗友)と思いがけない出会いを果たし、初めて本気の恋に落ちてしまう。しかし、香帆は高校生の頃から10年間連れ添った夫・真也(長谷川慎/THE RAMPAGE)からモラハラを受けながらも、結婚生活を続けていた。
そんな中、真也の不倫現場を目撃し、すぐに離婚を決意。行き場をなくした香帆は伊織に助けられ、2人の一時的な同居生活がスタートする。「香帆に頼られる男になりたい」と精いっぱいの気持ちを伝える伊織に対し、香帆は年上でバツイチのため「私なんか」と自信喪失。伊織の思いを受け入れられずにいる香帆のピュアで真っすぐな“離婚後夜”から、2人の恋が始まる。
そんな今作も折り返しを迎える中、香帆を演じる久保田さんと真也を演じる長谷川さんへインタビューを決行。ドラマの見どころや撮影を終えた感想を聞いた。
――まず、今作の撮影を終えた感想をお聞かせください。
久保田 「本当に皆さんと一致団結して撮影を乗り越えました。こんなに絆が深まる現場だと思っていなかったので、現場の温かい雰囲気を作ってくれた監督たちをはじめ、全てのスタッフとキャストの皆さんに『最高のチームをありがとう』と感謝をお伝えしたいです」
長谷川 「短い期間での撮影でしたが、その分1日がとても濃くて、僕自身が真也という役に対して本気で向き合えたからこそ、終わった後には達成感を覚えました。素晴らしいキャストやスタッフの皆さんと、この作品を作れることができて本当に良かったと感じます」
――続けて、撮影当時を振り返っていただきたいのですが、最初に原作を読んだ時の感想を教えてください。
久保田 「『離婚後夜』というタイトルを聞いて、ドロドロしたディープな⼤⼈の物語かなという印象を受けたのですが、全然違っていて。恋愛物語でありながら、それぞれが成⻑していく奇麗なお話だと思い、⾯⽩くて⼀気に読み終えてしまいました」
長谷川 「離婚という言葉がタイトルに入っているので、最初はネガティブな内容なのかなと思っていました。しかし、読み進めていくと全然違って、とてもピュアな恋や幸せな生活シーンがある中にモラハラをする真也がいるので、それが悪く目立って、作品にいい効果をもたらしているなと感じて。真也の出す毒みたいなものがいい感じに作品をまとめていて、いろいろな感情になれる面白い作品だと思いました」
――ご自身が演じた役についての印象を教えてください。
久保田 「⾹帆は家庭的でおしとやかで品がある理想の⼥性像のようなものを感じて、⼀歩間違えた解釈で演じてしまったら⾒てくださる⽅たちが共感できないキャラクターになってしまうと思い、バランスを意識しながら演じました。私⾃⾝は⾹帆と真逆の性格ですが、⾃⼰肯定感が低くて遠慮してしまう部分はそういう過去が⾃分にもあり共感ができて、すぐに⾹帆をなじませることができた気がします」
長谷川 「僕は感情的になって怒るタイプではないので、真也を演じる時に正直戸惑いました。でも、世間がイメージしているモラハラ像に縛られることなく、どこかピュアな要素や香帆のことを大好きだという気持ちもしっかり入れたいと考えて。分かりやすいモラハラにしない方が、作品に厚みが出るから面白いのではと考え、あえて世間一般のモラハラ像を入れずにやろうと思って役作りをしました。でも、僕だけの力じゃなかなか作り上げられないなと思ったので、監督に『ここのセリフはこう言ったほうがいいですか』と相談をしたり、日常生活の中で感じた気持ちを出した方がいいかなと考えたりしながら…。最後は、主演の佐野さんや久保田さんと顔を合わせ湧き上がってくる感情も大切にして、繊細に作り上げていきました」
――お互いの印象を教えてください。
久保⽥ 「⻑⾕川さんはアーティストをやられているということもあり普段からクールな印象で、最初は少し話し掛けづらいと思っていました。でも、お会いしてみると全くそんなことはなく、すぐに打ち解けられました」
長谷川 「僕は香帆がいないシーンから撮り始めたのですが、最初はポスタービジュアルのイメージでおとなしい方なのかなと思っていました。でも、初めてお会いした時から元気はつらつですぐに打ち解けられそうだと感じていたら、いろいろな共通点があってすぐ“マイメン”になりました」
――お互いの演技を見た感想を教えてください。
久保田 「本番の時の目がとてもすてきで、私もそれによって心が動いて演技を引き出してもらえました。私が投げかけたささいな視線一つもしっかり受け取って演じてくださっているというのを感じていました」
長谷川 「切り替えが早いというのを感じて。本番が始まる直前には香帆に目と顔が変わっていました。でも、カットがかかるとすぐに普段の久保田さんに戻っていました」
――印象に残っているシーンはありますか?
久保田 「台本から撮影中にセリフが変わったうえで伊織くんと話す少し⽣っぽいシーンがあって、今作のそれまでの撮影ではアドリブがあまりなかったので新鮮に感じました。今回の撮影では監督が⼤事なシーンごとにもっと間を取っていいよと⾔ってくださって、ドラマの現場で間を取っていいよと⾔われることもなかなかないのでそれも新鮮でした。⻑⾕川さんとのシーンを⼀つ挙げるとしたら、真也と対峙(たいじ)するラストシーンです。真也の本⾳を吐露するシーンの⻑⾕川さんのお芝居がとてもすてきなので⾒てほしいなと思います」
長谷川 「あの時は子犬のような表情で演じました」
久保田 「すごくかわいそうな目をしていました」
長谷川 「僕は久保田さん演じる香帆が女神に見えました」
――長谷川さんは何かありますか?
長谷川 「僕は1年前の真也と香帆の回想シーンです。張り詰めたシーンの撮影が多い中での7年前の仲のいいシーンは、オアシスのように感じました。真也は怖いというイメージの中で実はこんな優しい表情も見せるんだよ、という1シーンだからこそ僕は好きで、皆さんに真也の人間味も感じてほしいです。真也を演じている時は気合いを入れて演じなくてはならなかったんですけど、優しい時は素の僕に近く気を張らなくても演じることができてリラックスしていました」
――ご自身の演技で一番熱が入ったシーンを教えてください。
久保田 「第1話のラストの離婚を決めるシーンです。お互いにゾーンに入った感じがあって、あまり記憶に残っていないんですけど、普段あまりひきつったことのない顔の筋肉がこわばって、『どんな表情をしていたのかお互い分からないよね』と話すくらいでした」
長谷川 「撮影が始まってから何日かたって役について理解していても、どんな表情をしているか分からないくらい、自分でもしたことの無いような表情をしていたと思いますし、目もすごく強い視線が作れたと思います」
久保田 「緊張感があるシーンは役者としてはとても楽しく感じました」
――ありがとうございます。最後に視聴者へメッセージをお願いいたします。
久保田 「⾹帆を通して、私⾃⾝本作を経て得たものがたくさんありました。限られた撮影スケジュールの中でもこのシーンを先に撮れていたらもっと変わったかもしれない、このシーンを先に撮りたかったと思うこともあるのですが、今回の撮影の順番だからこそできた芝居や空気感もあって結果的に良かったと感じることが多かったです。恋愛だけで終わらない前向きな気持ちになれるドラマになっているので、ぜひ最後まで楽しんでいただきたいです」
長谷川 「登場人物それぞれの人生があって、真也は1話で離婚を決めて別の人生を歩み始めます。現実世界とリンクする部分もあって、見た人が共感できる瞬間もたくさん散りばめられています。人生は本当に後悔の連続だし、思うように進まない人生を繊細に描いた、現実を考えさせられる作品になっているので、ぜひいろんな感情になっていただきたいです」
プロフィール
久保田紗友(くぼた さゆ)
2000年1月18日生まれ。北海道出身。近作は「ハマる男に蹴りたい女」(テレビ朝日系/23年)、「フェルマーの料理」(TBS系/23年)、「私をもらって」(日本テレビ系/24年)など。2025年大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合ほか)への出演を控える。
長谷川 慎(はせがわ まこと)
1998年7月29日生まれ。神奈川県出身。THE RAMPAGEのメンバー。近作は「PRINCE OF LEGEND」(日本テレビ系/19年)、「シガテラ」(テレ東系/23年)、「恋をするなら二度目が上等」(MBS・TBSほか/24年)など。「恋をするなら二度目が上等〜special edition〜」が12月13日に劇場公開。
【番組情報】
「離婚後夜」
テレビ朝日(関東)
土曜 深夜2:30~3:00
ABCテレビ(関西)
日曜 深夜0:10~0:40
※ABCテレビでの放送後、TVer・FODで見逃し配信あり
岩手朝日テレビ 木曜 深夜0:50~深夜1:20
九州朝日放送 金曜 深夜1:25~深夜1:55
鹿児島放送 土曜 深夜1:00~深夜1:30
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【締切】2024年11月30日(土)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/S・A 撮影/蓮尾美智子
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