「D&D」前田拳太郎、“昭和の刑事”に憧れる牧野役に共感「寺島進さんは父のよう」2024/11/01 12:00
地域医療が破綻の危機にひんしている街を舞台に、病院再建を期待された医者(“D”octor)・紙子良(藤木直人)と組織に忖度(そんたく)しないベテラン刑事(“D”etective)・弓削文平(寺島進)のバディの活躍を描く「D&D 〜医者と刑事の捜査線〜」。
社会のセーフティーネットからこぼれ落ちてしまった人々が起こす事件と、その背景にある人間ドラマに医者と刑事それぞれの立場で向き合って難事件を解き明かしていく、完全オリジナル脚本のヒューマンミステリードラマだ。
そんな今作で、“昭和の刑事(デカ)”弓削に憧れを抱いている部下・牧野真二役の前田拳太郎(劇団EXILE)さんにインタビュー。牧野の役どころをはじめ、主演の藤木さんや寺島さんの印象、撮影の裏話などを聞いた。さらに、俳優として大忙しの日々をおくる前田さんが大切にしていることなども…。
――最初に今作の台本を読んだ時の印象はいかがでしたか?
「紙子先生は医者、弓削さんは刑事と職業は違いますが、それぞれから仕事に対する信念が感じられ、次第に思いが交わっていくのがすてきだなと。そして、事件のからくりも毎回面白く、“犯人はこの人かな。あれ、違う?”というように、展開が二転三転していくのも魅力の一つに感じました」
――事件に令和ならではの要素が多く、フィクションでありながらリアルさを感じます。
「不思議な気持ちになりますよね。僕自身は経験したことがないことばかりですが、近くでこういうことが起きていそう…と思うリアルな題材が多くて。また、事件を通して、今後生きていく上で知識になることも得られると思います」
――シリアスなシーンも多い中、牧野が登場することで癒やされる視聴者の方も多いのではないでしょうか。
「ありがとうございます! 牧野は素直で仕事に対する熱量があり、弓削さんのような“昭和の刑事”に憧れている刑事です。そして、おっしゃっていただいたように、牧野が登場することで皆さんをホッと癒やせたらいいなと思っていて。思わず応援したくなるような、何事もひたむきに一生懸命頑張る姿を見せていきたいです」
――そんな牧野を演じる上で意識していること、事前に用意したことがあれば教えてください。
「牧野は弓削さんの後ろをくっついて歩いていることが多いので、寺島さんご本人とも積極的にコミュニケーションを取るようにしています。クランクインの日から一緒にご飯に行かせていただいたり、お昼もよく一緒にお弁当を食べていて、『カルシウム取っているか?』と僕の食生活を心配しておかずを分けてくださったりするんです(笑)。役作りはもちろん、牧野と弓削さんの雰囲気をなにより大切にしたくて、劇中と比例して寺島さんご本人との関係も深めていけたらと思っています」
――先日の記者会見でも寺島さんと仲むつまじい姿を披露されていましたが、当初と今で印象に変化はありましたか?
「すごく変わりました。正直お会いするまでは怖い方という印象で…。でも、衣装合わせの時に初めてお会いして、ごあいさつさせていただいた時に、『今日の夜空いてる?』とご飯に誘ってくださって。こんな若手にもフランクに接してくださるんだ、と驚いたんです。同時に、寺島さんも2人の関係を作っていきたいと思ってくれているのかな…と感じることができ、僕からも話し掛けられるようになって。器が大きく、いつも気を使ってくださって、今ではお父さんのような存在です」
――それでは、座長・藤木さんの印象はいかがでしょうか。
「実は、クランクインの日に藤木さんもご飯の場にいらっしゃったんです。いつもニコニコされていて、包容力があり、つい甘えたくなってしまうといいますか。しかも、お話ししていると『うん、うん』と相づちを打ちながら真剣に聞いてくださるので、いつも気持ち良くなってしまって…(笑)。そんな優しさがあります」
――藤木さん演じる紙子、寺島さん演じる弓削の“異業種バディ”の魅力はどのような部分だと思いますか?
「2人は職種が違うだけでなく、性格も真逆な凸凹バディ。紙子先生は知的で頭で考えるタイプ、弓削さんは体育会系で体が動くタイプですが、心の軸には同じものを持っているところがすてきだなと思います」
――第1話から犯人ともみ合うなど、牧野の見せ場も描かれてきましたが、これまでの撮影における印象的なエピソードを教えてください。
「寺島さんがいろいろとアドリブを仕掛けてくるので(笑)、お芝居を固めず、臨機応変に受けられるように頑張っています。僕自身、役として広い視野を持ってお芝居をしたいと思っているので、そういうやりとりの瞬間がすごく面白くて。最近は寺島さんとより息が合うようになってきて、アドリブも楽しんでやっています」
――2024年は今作をはじめ、ドラマ「君とゆきて咲く ~新選組青春録~」(テレビ朝日ほか)、「嗤う淑女」(東海テレビ・フジテレビ系)、長編アニメーション映画「ふれる。」には声優として出演するなど大活躍の前田さんですが、お芝居において大切にしていることは?
「お芝居にはその人自身が持っているものが出ると思うので、普段の生活から何でも吸収することを心掛けています。僕自身、作品を見ていてお芝居に深みを感じたり、セリフに説得力があるなと思う方って、おそらく皆さん“人間力”が高いんですよね。なので、日々何を感じ、何を考えるか、というところは大切にしています」
――お芝居のどのようなところに楽しさを感じていますか?
「演じている中で相手の方とかみ合った瞬間や、視聴者の方から『面白かった』と言っていただけた時はすごくうれしいです。やりがいを感じますし、日常の中でお芝居をしている時間が一番楽しいですね。“この人はどんな人だろう?”と役のことを考えているとワクワクしますし、“僕にもこういうところがあるかも”と新しい自分を見つけることもできる。こんなに楽しいことはほかにないなと思います」
――2024年、プライベートでの思い出を挙げていただくと…?
「うーん。お仕事以外の思い出が思い浮かばなくて…(笑)。今年はお仕事でほとんど地方に滞在していて、もう何回新幹線に乗ったかなと思うぐらい(笑)。関東をはじめ、関西や東海…など、移動距離がすさまじかったです。でも、今までの人生でここまでいろいろなところに足を運ぶ機会がなかったので、貴重な経験になりました。各地でおいしいご飯もたくさんいただいたのですが、特に大阪で食べたカモのおいしさが忘れられません」
――最後に、今作の見どころのアピールをお願いいたします。
「少しずつ成長している牧野ですが、弓削さんのそばで学び、さらにたくましくなっていくので、その姿を応援していただけたらうれしいです。また、今後もさまざまな事件が起こる中で、被害者にも加害者側にもストーリーがあり、深く考えさせられる内容が描かれていきます。ぜひ最後まで楽しんでいただけたらうれしいです!」
【プロフィール】
前田拳太郎(まえだ けんたろう)
1999年9月6日生まれ。埼玉県出身。劇団EXILEのメンバー。近作は、ドラマ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ系/2023年)、「君とゆきて咲く ~新選組青春録~」(テレビ朝日ほか/24年)、「嗤う淑女」(東海テレビ・フジテレビ系/24年)など。現在公開中の長編アニメーション映画「ふれる。」に声優として出演。
【番組情報】
ドラマ9「D&D ~医者と刑事の捜査線~」
テレ東系
金曜 午後9:00~9:54
取材・文/片岡聡恵 撮影/尾崎篤志
【プレゼント】
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【締切】2024年11月29日(金)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
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