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「おむすび」隠れギャルの柚木理沙役・田村芽実が伝えたい“ギャルマインド”とは?2024/10/24

「おむすび」隠れギャルの柚木理沙役・田村芽実が伝えたい“ギャルマインド”とは?

 NHK総合ほかにて、現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」。食と人情の街・福岡、神戸、大阪を舞台に、日本の朝に元気と笑顔を届ける“朝ドラ”第111作だ。平成時代のギャル・米田結(橋本環奈)が人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を、食の知識とコミュニケーション能力で解決しながら、目には見えない大切なものを次々と結んでいく“平成青春グラフィティ”。

 出演者からのコメントが続々届いている本作。今回は、ヒロイン・結のクラスメートで、隠れギャル&ハギャレン(博多ギャル連合)メンバーのリサポンこと柚木理沙を演じる田村芽実が寄せたメッセージを紹介する。

 リサポンを演じる田村にとって、本作は、連続テレビ小説「らんまん」(2023年/NHK総合ほか)に続く2度目の朝ドラ出演。アイドルグループを卒業後、2017年より女優として活躍しており「私はもともとミュージカル女優として活動していたので、映像の世界、ましてや朝ドラは自分とは無縁だと思っていたんです。そんな時にお話をいただいて参加した『らんまん』がお芝居のことだけに集中できた現場だったので、どうしてもまた朝ドラの現場に入りたいなという強い思いがありました」と、朝ドラへの思い入れが強かったことを明かす。

 そんな中、受けた「おむすび」のオーディションにはひとかたならぬ思い入れがあったそうで、「これまでも絶対に受かりたいオーディションはたくさんありましたが、『おむすび』のオーディションについては意気込みが違いました。お芝居だけでなくその意気込みをハッキリ見せたくて、髪の毛を生まれて初めてブリーチして金髪にしてオーディションに挑んだんです。受かった時は思いが通じたというか、本当にただただうれしかったです」と話す。

「おむすび」隠れギャルの柚木理沙役・田村芽実が伝えたい“ギャルマインド”とは?

 そして手にしたのが、ヒロイン・結の同級生、柚木理沙役。学校では校則を守るおとなしい女子高生だが、実は隠れギャル&ハギャレンメンバーで、将来はギャルの歴史を本にするという夢を持つ役どころだ。「リサポンはとにかく一生懸命で、ギャルが大好きで、大好きなもののためなら周りが見えなくなってしまうぐらい真っすぐ。そしてそれを周りが愛せるような、愛嬌(あいきょう)や空気の良さがある子だと思っています」と、リサポンの魅力を語る田村。

 監督からは「少しオーバーなぐらいでも大丈夫な役だから、やりすぎるぐらいがちょうどいいよ」と言われたそうで、「そのとおり今ははっちゃけて演じています」とのこと。でも、「リサポンは隠れギャルというちょっと不思議な立ち位置で、ギャルが誰よりも好きなんだけれど、ギャルになりきれていないというか、ギャルオタクみたいなところがあります。小学生の頃からギャルになりたくて、高校生になってやっとハギャレンというグループに入れてもらった。自然とギャルになったのではなく、夢見ていた世界に飛び込んだ感じです。アイドルグループに憧れて、そこに入りたいと思う感覚に近いのかな」と、リサポンの一風変わったギャルへの道を説明。

 そして、「きっと最初は外側のファッションやメークにひかれてギャルが気になったのでしょうが、本人のマインドはちょっとギャルとは違うんです。ギャルの人たちと一緒にいたいから、頑張って付いていくみたいなところがあるのかなと思っています」と、自身が捉えるリサポンならではの個性を紹介する。

「おむすび」隠れギャルの柚木理沙役・田村芽実が伝えたい“ギャルマインド”とは?

 10月24日放送回(第4週)では、糸島フェスティバルでのパラパラシーンがハイライトとなる。結らメンバーは懸命に練習を重ねるが、演じるキャストも練習に精を出したのだと言う。「海が本当に奇麗で空気も澄んでいるところで撮影させてもらいました。本番までパラパラの練習は何日間もしていて、もう部活動みたいな感じだったんです。撮影当日はみんなで練習してきた日々のことを思い出してグッときちゃって、涙をこらえながら踊ったのを覚えています」と振り返る。

 続けて「大人になると仕事をすることになり、社会のためにとか会社のために動くことが多くなると思います。自分たちのために何かを作り上げて達成感を得られるのは、結ちゃんやリサポンの世代だからこそできる経験だと思うんです。あそこまで自分たちのために一生懸命になれるってなかなかないことだと思うので、大人の自分にはグッとくるポイントでした」と、かけがえのない時間を過ごしたことを明かす。

 そんな時間を共有したハギャレンメンバーとは「本当に仲良くなりました。みんなそれぞれ個性があってタイプが違うのにとても仲が良く、取り繕う必要がないんです。自分たちで選んで出会った友達というカテゴリーより、性格などは違うけれど一緒に育ったいとこみたいな関係性だねと、みんなで話しています」と、大切な出会いになったと教えてくれた。

「おむすび」隠れギャルの柚木理沙役・田村芽実が伝えたい“ギャルマインド”とは?

 田村にとって、「おむすび」は思い入れの深い作品になったと言っても過言ではない。「私が出演するターンは現代といっても10年以上前の話ですが、一人一人の抱えている問題だったり、ヒロインの結ちゃんの抱えている悩みだったりは共感しやすいものだと思います。特に若い世代の方、学生の皆さんにも見ていただきたいなと思います」と希望を伝え、その理由として「今生きている中で未来のことに不安を抱く人はたくさんいると思うんです。将来のことを考えて逆算して生きていかなきゃいけないという考えの方が多い中で、“今は今しかないから今を楽しもう”というマインドを持っているのがギャル。確かに人生っていつ終わるか分からないから、その考えって本当にすてきだなと思いました。私自身もとても学んでいますし、『おむすび』はその大切さを伝えるために、ギャルというちょっとNHKの朝ドラには異色なものを持ち込んだのかなというふうに思っていて。なので、今を生きる、今を精いっぱい楽しむということは、私も自分の役を通してお茶の間の皆さんに伝えたいなと思います」とこの作品ならではの見どころを語った。

【番組情報】
連続テレビ小説「おむすび」

NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45ほか

文/TVガイドWeb編集部



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