千葉ロッテマリーンズ・鈴木昭汰/飛躍の陰にサウナ!?2024/10/23
サウナを愛するアスリートはたくさんいらっしゃいますが、プロ野球・千葉ロッテマリーンズもガチなサウナ好きが数多く所属するチーム。そんな同球団の“サウナ愛好家”選手たちに、さまざまなお話をうかがいます。
今回は、2024年シーズンに文字どおり大車輪の活躍を見せた鈴木昭汰投手を直撃。今シーズンは競り合った試合の終盤……緊迫したシチュエーションで51試合に登板。その登板試合数も、0.73という防御率も、チームトップにして自身でもキャリアハイとなる結果をマークしました。
プロ4年目。シーズン1年を通じて1軍のゲームに出場し続けたのも今季が初。開口一番、「充実した1年を過ごせたのは、サウナの存在も大きかったです」と教えてくれました。
<鈴木投手のほかのインタビュー記事はこちらから。また、石川(歩)投手、種市篤暉投手ほか、当連載の過去記事はこちらから。←ぜひあわせてお読みください>
1球1球、1試合1試合すべて全力で。その積み重ねで果たした飛躍
──フルシーズン、まさに第一線で戦い続けられましたが。
「そうですね。もちろんプロとしてすごくうれしいし、自信になったかなと思います。ただ……ちょっと疲れたなっていう時期は何度かありました、正直なことを言うと(笑)」
──4月には「チームで一番(多くの試合で)投げたい」とおっしゃっていて。その後、いわゆる「勝ちパターン」に完全に定着した6月には「50(試合)登板する」とも。見事に有言実行でした。
「1年間を通しての勝負なので……とくにシーズン終盤になるとすごく痛感するんですけど、やっぱり1試合1試合、一つの勝ちがめちゃくちゃ大事なんですよね。そんな中で、勝ってる試合のマウンドを任せられるっていうのはシンプルにうれしいのと同時に責任もすごくあるので。もう、毎日必死でした(笑)」
──はい。本当に、なんというか……見ているこちらもシビれる場面も、めっちゃありました。
「今季、僕がよく任された8回って、実は流れ的にも相手の上位打線に当たることも多いですし、9回とはまた違う“怖さ”もあるので」
──そうですよね。(負けている側にとって)9回になると若干、雰囲気も変わってきますけど……なんていうか、8回は「ここで追い付いてやるぞ」みたいな強い圧も……。
「そうっすね。相手も勝ちにくるので、そういう空気はやっぱりすごく感じます。だから、マウンドでの実際のパフォーマンスはもちろんですけど、自信を持って強い気持ちで投げるためにも、毎日、ベストなコンディションを維持することを意識してました。ほんと、1試合1試合というか、1球1球が全力(の勝負)ですし、その積み重ねが1シーズンなんですよ。そういう意味でも、それこそサウナに行く時間ってかなり重要だったと思います。僕にとって」
シーズンを通して「戦うカラダ」には、サウナが欠かせなかった
──それは体=フィジカルの調整ということですか? それとも気持ち=メンタルの調整?
「どちらもですよね。気持ちの切り替えにもすごくなりますし。でも、やっぱりサウナに入った日はめちゃくちゃよく眠れるのが1番デカいです」
──コンディション、状態のアップに欠かせない?
「そうっすね。できれば毎日行きたいほどです。ただ、そうもいかなくて。試合が終わって、そのあと帰ってくるともう深夜じゃないですか。そうすると、日によってはそもそも寝る時間がなくなってきちゃうんで」
──いい睡眠どころじゃなくなる。
「そうなんです。毎日のように試合があるって考えると……。あとは、サウナに入るとやっぱり眠くなるじゃないですか。そのままそこで寝たくなっちゃう(笑)。だから、前にもお話ししたと思いますけど……家や宿舎のホテルで水風呂と熱いシャワーの交代浴だけしてしのぐことも多かったです」
──そうすると実際には……?
「週に2回、多くて3回くらい行ければいいかな、って感じでした。ほんとに、特に投げた日なんかは絶対に行きたい気持ちだったんですけど」
──まさに、泣く泣くあきらめる。
「そうです。一人でバスタブに水をためてました(笑)」
──でも……逆に、行けた時の喜びがすごかったのでは。
「はい。いや、もう最高です。満喫します。めっちゃサウナ室で熱さを感じまくって、水風呂に浸かって、プカ〜って全身を伸ばして。たまらないなぁ〜って(笑)」
──分かります。水風呂のあの至福はサウナに行ってる間のハイライトシーンの一つですから。
「はい。その瞬間ももちろんサイコーですし、出たあとの体がスッキリしている感覚もめっちゃ気持ちいいです」
──鈴木選手の、水風呂の気持ちよさを語ってるときのその笑顔も、いつもながらサイコーっす(笑)。行かれるのは、試合が早く終わった日とかなんですね?
「いろいろですけど、実際、シーズン中はやっぱり試合がない日や練習日だったりの昼間とかが多いですね。それほど時間も気にせず、わりとゆっくり体を休められるので。何日かそういう日があれば絶対に行くんですけど……」
──たしかに。実際は、まとまった休みってあまりないですよね。
「そうなんですよ。本当は(シーズンの)折り返しのオールスター期間とかで少し休みがあるので、そこまでは全力で頑張ろうって思ってたんですけど」
──あ、今年は出場されましたもんね。
「はい。あ、でも、選んでもらえてすごくうれしかったですし、もちろん出たかったので、それは良かったです(照)」
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