「ラストチャンス」出演・勝村政信の人生の分岐点に必要不可欠なこととは!?「何か始める時には、必ず〇〇をしていました」2018/07/31
皆さんが働く時に大事にしていることはなんですか? 給料の良さ? はたまた仕事のやりがい? 人によってその価値観はさまざまですよね。ドラマ「ラストチャンス 再生請負人」(テレビ東京系)では、社長に就任した樫村徹夫(仲村トオル)が社員はもちろん、彼らが持つ“夢”を大事にしながら、企業再建に挑みます。ただ、負債を100億円以上抱え経営状況が厳しいという現実も変わらずにあり…。樫村が社員のリストラをせずにいかに会社を再生させていくのか、ますます目が離せません。
さて、ドラマのタイトルにも「再生請負人」とありますが、出演者の皆さんにとっての“再生”のタイミングはいつなのでしょうか? 今回は、「デリシャス・フード」の財務部長・岸野聡を演じる勝村政信さんにお伺いしてみました!
── ドラマのテーマが「人と企業の再生」ということで、勝村さんの人生を振り返ってみて自分自身が“再生”したタイミングがありましたら、教えていただけますか?
「“再生”…というのは、一度ダメになるっていうことですか?(笑)」
── いやいやいや!(笑)。ダメにならなくても、このタイミングで「意識が変わったなあ」という出来事や、「人生の分岐点だったなぁ」という時期がありましたら教えていただきたいです。
「何か始める時には、必ず本を読み始めていたんですよね。例えば演劇を始めた時、僕は芝居なんかまったく見たことなかったし興味もなかったんですけど、たまたま入れてもらった劇団が蜷川幸雄さんの劇団でした。蜷川さんは非常にインテリだから、無知な僕は言われていることが理解できなかったんですよ。で、とにかく本を読まなければと思って、最初に買ったのは、東京・神保町の古本屋さんで見つけたポーランドの演劇学者であるヤン・コットの本でした。蜷川さんの話の中で、ヤン・コットしか覚えられなかったので(笑)。今であればスタニスラフスキーやメイエルホリド、ワフタンゴフ、ストレーレルとか、世界の高名な演出家の名前もいっぱい出てきますけど、当時はそれが誰だかまったく分からない。そのヤン・コットの本を手に取った瞬間に、僕の中で読書をするという回路ができたんです。そして、世界の演劇の歴史が分かってきたんですよね。もう一つ、サッカーもそうで。学生時代からサッカーがすごく好きだったので、友人のお兄さんが『サッカーマガジン』と『イレブン』をいつも買って部屋に置いているのをずっと読んでたんですね(笑)。その時間が今につながって、サッカー関連のお仕事をさせてもらえています。もちろん、今でも割と本を読むので、知識の層はさらに高まっているはずですが(笑)。僕の中での“再生”は、その瞬間だったと思いますね」
勝村さんの人生のターニングポイントには、“読書”が関わっていたんですね。皆さんも、新たに興味を持てそうな本を読んでみてはいかがでしょうか? もしかしたら勝村さんのように、その後の人生が変わってくるかもしれません!
8月6日放送の第4話では、フランチャイズのオーナーたちが会社に押しかけ、「金を返せ!」とフランチャイズ権の買い戻しを要求してきます。樫村は何とかなだめようとしますが、オーナーたちの怒りは収まらず…。ファンド社長の山本知也(大谷亮平)からはリストラを求められてしまいます。樫村は早急に資金調達する必要性を感じ、十和子フード社長の岡田十和子(水野美紀)と食事し、経営支援を依頼。しかし、その日は息子の誕生日で!? また一波乱起きそうですね…樫村社長がこの波をどう乗り越えていくのか、お楽しみに!
【番組情報】
ドラマBiz「ラストチャンス 再生請負人」
テレビ東京系
月曜 午後10:00~10:54
テレビ東京担当 Y・O
撮影/蓮尾美智子
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