山田孝之の「前作はもっと面白くできたはず」…心残りが元になった今作「勇者ヨシヒコ」への熱い思いとは2016/10/29
誰もが待ち望んでいた、「勇者ヨシヒコ」シリーズ第3弾「勇者ヨシヒコと導かれし七人」(テレビ東京ほか)。ドラマの放送時間帯には、必ず関連ワードがトレンドワードに複数入るほどで、その人気は衰えるところを知りません。あらゆるシーンにネタが仕掛けられているので、お気に入りのネタを見つけるのも楽しいですよね。「~導かれし七人」は、前作の「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」から4年ぶりに制作されましたが、前作からの期間の長さに制作陣の本気度が表れているように感じます。主演の山田孝之さんも並々ならぬ思いがあるとのことで、そのお気持ちをお伺いしました。
「前回の『~悪霊の鍵』が終わった時に、心残りな部分がすごく多かったので、これでこのシリーズを終わらすことはできないなと思っていました。正直に言うと『もっと面白くできたはずなのにな』と感じるところがあって。というのも、前回は台本が製本されたものでなく、コピーされたペラのもので現場を進めていく状態だったんですよね。台本が出来上がらないと、どういう場所でロケをするか分からないから、ロケハンにも行けないし、誰をキャスティングして、どんな衣装にするかというのもギリギリになるまで決められなかったり。でも、その中でなるべく理想通りのものを作っていきたいわけじゃないですか。ゲストの方へのオファーの仕方も『来週、この3日間のうち、どこか空いていませんか?』とお願いすると、なかなか難しくて、その中でスケジュールを調整してくれた方が来てくれると、その人のスケジュール優先で撮影をしないといけなくなってくる。そうすると、ドラマの撮影のスケジュール自体が狂ってきたり。さらに天気が崩れたりすると、めちゃくちゃになりますからね。だから、泣く泣くシーンカットになったり、設定を変えたりしないといけなかったんですよね。ゲストで来ていただいた方がいても、ロケに行く時間がないからグリーンバックで撮って合成したりしていたので、そういうのはわざわざ来てくれた方に失礼だし、すごく悔しかったんですよ」
「だから、今回は台本を早い段階から作って、何カ月も前からゲストの方にオファーをして、ちゃんとスケジュールを調整して、みんなが無理なく楽しんで撮影できるようにやろうと決めたんですね。そのために、撮影に入る1年半くらい前に、福田雄一監督と会って食事をしながら大まかな展開を聞いた上で、僕もアイデアを出したりして、他の仕事の合間合間で台本を進めていきました。メレブ役のムロツヨシさんと3人で食事したりもしましたね。理想としては、全体の構成ができて、台本も5~6話まで完成している状態でクランクインするというイメージで。そうすると、何話でこういう村に行って、こういう人が出てくるから『じゃあ、誰が出てきたら、面白いか?』という話をして、『あの人に行ってみましょう! だめだったら次考えればいいし!』というふうに、前回に比べるとオファーの部分もしっかり準備できたと思います。ワンシーンだけでも『おお!』という人に出演してもらっていますしね。あとは、いろんなことをパロっているので、権利関係も許可をもらえるように動けたかなと思います。今回もパロディが過ぎるくらいやっているので(笑)。プロデューサー陣が『福田さん、やり過ぎだよ!』って頭抱えるくらい(笑)」
山田さんはもちろん、福田監督や制作陣の今作に対するとてつもない熱意が伝わってきますね。前作の心残りが、今作の満を持しての内容につながっているとのことで、皆さんの思いを知った上でドラマを見ると、さらに楽しめるのではないでしょうか?
11月4日放送・第5話では、ヨシヒコ(山田)一行がダシュウ村にたどり着きます。その村は全ての家が専業農家で、村人は全員朝目が覚めると体の自由を奪われ、勝手に農作業を始めてしまうとのこと。どこかで聞いたことがあるような設定ですね(笑)。ダシュウ村では、どんなゲストが登場し、どんな戦いをみせてくれるのか? 山田さんが言われた“パロディが過ぎる部分”にも注目しながらぜひご覧ください!
【番組情報】
ドラマ24「勇者ヨシヒコと導かれし七人」
テレビ東京ほか
金曜 深夜0:12~0:52
※地域によって放送日時が異なります。
テレビ東京担当 Y・O
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