内田理央の悪女もついに見納め「嗤う淑女」クランクアップリポートが到着!2024/09/20
フジテレビ系で放送中の「嗤う淑女」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)が9月21日にいよいよ最終回(第9話)を迎える。
このドラマは、内田理央が演じる希代の悪女・蒲生美智留が美貌と天才的な話術で人の欲望を刺激し、次々と地獄へと陥れていく震撼(しんかん)のサイコサスペンス。第8話では、マインドコントロールが解け、覚醒した野々宮恭子(松井玲奈)と美智留が、恭子の弟・弘樹(前田拳太郎)を奪い合い、お互いに殺そうと全面対決。そして長年に渡って続いた2人の因縁は、美智留に洗脳された弘樹が恭子を殺害するという衝撃のクライマックスを迎えた。しかし恭子の顔がフェイスパックで見えていなかったことから、SNS上では「本当に恭子は死んだのか?」「たぶん恭子はまだ生きている」「美智留と恭子が入れ替わっているのでは?」など、さまざまな憶測を呼びファンは推察で盛り上がっている。
そんな本作から、クランクアップリポートと、クランクアップ前日に収録した土ドラジオ「嗤わない淑女」でのコメントが到着した。
クランクアップを迎えたのは、恭子の実家である廃棄物処理場でのシーン。時は記録的な猛暑が続いた7月末にさかのぼる。陽が沈んでも30度を超えるうだるような暑さの中、撮影された最後のシーンは第7話のクライマックス。マインドコントロールから覚醒した恭子が美智留を実家の廃棄物処理場の作業場に呼び付け、今まで溜まっていた思いと共に美智留をボコボコにする、というクランクアップに相応しい激“アツ”な対決シーンだ。そんな対決シーンについて、クランクアップ前日に収録した土ドラジオ「嗤わない淑女」では、
内田 「ヤバイよ! 明日は地獄デーよ! 全員が大変! “アツ”いよ!」
松井 「最後にここを撮るんだ!? という驚きがある。仲が悪くなったらどうしようって」
内田 「そういうシーンよね。ピリピリ系!」
と、最後の対決シーンに対する不安や心配を口にしていた。そして迎えたクランクアップ当日。廃棄物処理場内のうず高く積まれたゴミ山をバックに「嗤う淑女」史上最も激“アツ”な美智留と恭子の対決シーンの撮影が始まる。これまで大人しかった恭子が感情を爆発させ、むき出しの怒りで美智留に迫る。松井の演技の幅に驚かされるとともに、迫真の表情により一瞬で現場に緊張感が張り詰める。「カット!」がかかっても高ぶりを抑えられない様子の松井は、感情をコントロールするために自分の内側へと意識を集中する様子が印象的だった。
続いては恭子が美智留を強烈にビンタするシーンへ。撮影前のテストで動きの確認をするとビンタのたたき方が浅いと、監督から演技指導が入る松井。うまく手の動きを表現できない松井を見て、ビンタ上手の内田が恭子のポジションに移動し、体を使って“実演”する一幕も。そして松井は何度かテイクを重ねるうちにこつをつかんだのか、ようやく奇麗なビンタが決まり、「オッケー!」が出るやいなや、抱き合う2人。作品上は憎しみ合うが、プライベートでは親友という2人の、“一緒に最後のシーンを乗り越えよう”という絆が垣間見えた瞬間だった。
そして最後は、ビンタされ倒れ込んだ美智留に恭子が蹴りを入れるシーンへ。松井は蹴りの指導を受けるが、これまたあまり演じたことのない動作に苦戦している様子。監督と一緒にモニターで演技を確認しながら撮影を重ねていく。一方、内田も蹴りを受ける演技を何度も細かく確認しながら撮影していく。そして、その視線は物陰から2人をのぞいていた恭子の弟・弘樹へと向けられる。汗ばみながら、まさしく体当たりの演技が続き…ついに「はい、カット! オッケー!」という声が掛かると同時に、内田と松井はお互いをたたえ合うかのように抱き合った。夜遅くになっても30度を超える夏の暑さに負けない激“アツ”なクランクアップだった。
すべての撮影を終えて、弘樹役を務めた前田は「学ぶことがたくさんありました。まさかクランクアップもお二人と同じシーンで終われると思っていなかったので、すごくうれしいです」と素直な気持ちを述べた。また恭子役の松井は「今日、演じることができたのは内田理央ちゃんのおかげです。本当にありがとうございます」と親友の内田に感謝の気持ちを伝えた。そして美智留役を演じた内田は「この1カ月は、悪女の役としても主演としても、このセリフ量としても結構チャレンジしたことがたくさんありました。ここまで無事に完走できたのは玲奈ちゃん、そして松木(創)監督やスタッフの皆さんのおかげが本当に大きいです。本当にありがとうございました」と、俳優として、そして座長としてやりきった表情を見せ、感謝とねぎらいの言葉を伝えた。そして最後に内田が「今度はセリフの文字数でギャラを決めて欲しい!」と冗談を飛ばすと、真剣な雰囲気が一転、現場は笑いに包まれた。
そんな現場の模様を内田と松井が赤裸々に明かした「土ドラジオ 嗤わない淑女」では、ほかにもいろいろな撮影裏話が飛び出していた。そのトークの中から、最終回をより深く楽しむためのエピソードをピックアップ。全容は「土ドラジオ」配信コンテンツでチェックを。
今だから話せる”やらかしちゃった”シーンは?
松井 「第6話の一芝居打つところ? 『あ~や~ま~れ~!』っていうシーン」
内田 「玲奈ちんが松井玲奈を出してきたところね~」
松井 「それまで恭子は大人しくしていたのに、急に松井玲奈になって泣き叫んで…」
内田 「あそこは事前にどれくらいの芝居をするのかという話を実はしていたんだよね。劇中劇みたいな芝居だったから、深く考えずに楽しくやろうって。その時、私が韓国ドラマにハマっていて、その韓国ドラマがめちゃくちゃ激しい芝居が特徴的だったの。泣き叫んで倒れるみたいな」
松井 「すごかったんだよね。女優さんがカメラを手持ちでグルグル回りながら、泣き叫んで倒れる(笑)」
内田 「この話をちょうど玲奈ちんにしていて(笑)。もうこのくらいやっちゃう? チャンバラみたいな感じで(笑)」
松井 「やったら面白いねって(笑)」
内田 「だから余計に私たちも燃えちゃってね(笑)、韓国スイッチが入っちゃった」
松井 「撮影前のテストでやった時も監督さんたちがすごく喜んで笑ってくれたから良かったと思った」
内田 「あの『あ~や~ま~れ~!』のシーン、実は自分の太ももを自分の手でバシバシたたき過ぎて、次の日から10日間くらい内出血で、まるで脂肪吸引したみたいな。もうダウンタイムレベルの真っ青でした(笑)」
松井 「(笑)お芝居している時はアドレナリンが出ているから、全然痛くないし、自分の体だから制御しなくてもいいと思っちゃうよね」
内田 「そうそう。音を出したかったから結構強めにたたいていたら、もうダウンタイムだよ(笑)」
松井 「もうきれいに治った?」
内田 「はい、もう大丈夫です! あと、あの時、私はすごく変な顔をして芝居をしていたから、スタッフさんに『それ…本番はやめましょう。やりすぎです。ちょっと顔がヤバイんで」みたいな(笑)」
松井 「相手の言ったことに対して『それは言い過ぎですよ!』と指を指す時、口がどうしても開いちゃったよね(笑)」
内田 「『口が開き過ぎですので、口を閉じましょう』って言われて口を閉じたのよ」
松井 「あれ、本当にかわいかったの(笑)。絶対に口が開いちゃうから」
内田 「絶対、開いちゃうのよ!」
内田と松井が語る、最終回の見どころ
内田 「いろんなことの振り返りや、美智留が捕まるのか? それとも捕まらないのか? というハラハラドキドキがかなり含まれているので、考察してきた方にとってはその答え合わせになるんじゃないかと思います。それこそ何度か見ないと分からないパターンもあるよね」
松井 「私は裁判シーン。理央ちんから`本当に裁判シーンが面白過ぎる。みんなの芝居合戦が素晴らしい』という連絡があったから、いち視聴者として芝居合戦を見るのが楽しみです!」
内田 「最終回はいろんな方が登場します。その一人一人のお芝居の熱量が高いこと高いこと。お芝居がめちゃくちゃ面白くて素晴らしかったので、それを映像で皆さんにぜひ見てほしいです!」
第9話。刑事の麻生(大東駿介)の執念の捜査により、ついに殺人などの疑いで逮捕された蒲生美智留(内田)。“希代の悪女”による犯行とマスメディアが騒ぎ立てる中、日本中が注目する裁判がついに幕を開ける。美智留が依頼した弁護士・宝来兼人(袴田吉彦)は真っ向から無罪を主張。それに対し検察は、神崎ドグマ(宮田俊哉)はじめ、これまで美智留によって地獄に落とされた人々を証人として呼ぶ。しかし、証人たちの口から語られたのは、検察が全く予期しなかった美智留に向けられた異常な言葉の数々だった…。そして、予想外の展開を見せる裁判はさらなる衝撃の結末へと向かっていく。果たして美智留を待ち受けるのは地獄か、それとも…。
【番組情報】
「嗤う淑女」
フジテレビ系
毎週金曜 午後11:30~深夜0:35
「土ドラジオ 嗤わない淑女」
YouTube 東海テレビ公式チャンネル(9月28日まで)
文/高橋真希子
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