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「光る君へ」「ビリオン×スクール」などで大活躍! 俳優・倉沢杏菜の魅力とは2024/09/13

「光る君へ」「ビリオン×スクール」などで大活躍! 俳優・倉沢杏菜の魅力とは

 先日、大河ドラマ「光る君へ」への初出演が発表された倉沢杏菜が、業界関係者より引く手あまたとなっている。4月期はNHKの夜ドラ、7月期はフジテレビ、この秋は大河ドラマ、さらに舞台が決定するなど、話題作への出演が止まらない。

 倉沢は、2021年から22年にかけて開催された、所属事務所の「レプロ30周年主役オーディション」がきっかけで芸能界入りを果たす。今年の4月より放送された夜ドラ、野間口徹主演の「VRおじさんの初恋」(NHK総合)では、もう1人の主役といっても過言ではない、野間口演じるロスジェネ世代のおじさん・直樹の操作するVRアバター・ナオキ役をオーディションでつかみ取った。

 見た目は女子高生、中身はおじさんという難しい役どころに倉沢を起用したプロデューサーは、「オーディション会場に入って来る時に、なぜかすっと目が行った。今でも言葉にするのが難しい、不思議な存在感があった。“どれだけ相手を感じて演技をできるか”が重要だったのだが、そこに長けていると感じた」と話す。そして放送が始まるやいなや、視聴者からは「野間口徹が憑依したみたい」「おじさんに見える!」と演技を絶賛する声であふれ、見事にナオキ役を演じきった。

「光る君へ」「ビリオン×スクール」などで大活躍! 俳優・倉沢杏菜の魅力とは

 間髪を入れず、7月から放送中の「ビリオン×スクール」(フジテレビ系)でも、作中でメイン回のある生徒・松下リナ役に抜てき。関係者いわく、「相当数オーディションの応募があったようですが、オーディションを受けたメンバーの中でも、倉沢さんの名前はすぐに上がったようです」と、太鼓判を押されての起用となった。

 オーディションから見ていたプロデューサーも、「他の人のお芝居も楽しそうに見ているのが印象的だった。感受性と表現力の高さ、また人に好かれる快活さをもっているので、リナという明るく軽妙なキャラクターに合っていると思いました」と、彼女の感受性と表現力の高さについて語っている。

 前述の「VRおじさんの初恋」では、内気で友達がいない“さえない役”を演じた一方で、「ビリオン×スクール」では“スクールカースト1軍女子”で明るいギャルという真逆の役を演じ、業界内でも、演技の幅の広さが大きな話題となった。

「光る君へ」「ビリオン×スクール」などで大活躍! 俳優・倉沢杏菜の魅力とは

 倉沢は、幼少期からクラシックバレエを習っていた経験もあり、演技ののみ込みの早さと、それを動きに反映するスキルがずば抜けているという。さらに、学生時代は茶華道部に入っていたということで、大河ドラマ「光る君へ」では、リハーサル時の浴衣の着付けも自らが行ったそう。今までになかった平安時代の演技、所作なども楽しみである。

 肝心の役どころは、柄本佑演じる藤原道長と、黒木華演じる源倫子の次女・藤原妍子(きよこ)。これまでSNS上などでは、倉沢の存在を「黒木華をほうふつとさせる」といった声が上がっていた中、黒木との母娘役の発表は盛り上がりを見せた。妍子は派手好きな性格で「平安時代のパーティーピーポー」と評されるほどの、明るくかわいらしい役柄。彼女の少し古風な顔立ちと、醸し出される“陽”の雰囲気とが相まって、華やかな衣装が映えることだろう。

「光る君へ」「ビリオン×スクール」などで大活躍! 俳優・倉沢杏菜の魅力とは

 さらに、活躍がとどまることを知らない倉沢は、11月には初の舞台出演も決定。作・演出に福原充則、作間龍斗HiHi Jets)らが出演することで話題の「138億年未満」へ出演する。今作もオーディションで抜てきされ、舞台関係者によると「倉沢さんが得意とされているダンスの実力と、華やかな存在感が決め手となったようです。存在感が人一倍あったことも要因だと聞いています」とのこと。クラシックバレエに加え、ダンスも得意だという彼女。今回の舞台では、そのダンスの実力も存分に発揮してくれるようだ。舞台の聖地・本多劇場で、ドラマとは違った魅力を見せてくれるに違いない。

 他の業界関係者からも「次の作品で倉沢さんを使いたい」という声が止まないという彼女だが、インタビューなどで見せる素に近い表情は、あどけない19歳の等身大の女の子。役ではいろんな表情を見せ、カメレオン俳優のホープ? とまで言われているが、普段は柔らかな雰囲気で、インタビュアーたちも皆好きになる、応援したくなる魅力があると言う。関係者をこぞってファンにさせる彼女が、これからどのような演技を見せ、期待に応えていってくれるのか、楽しみである。

「光る君へ」「ビリオン×スクール」などで大活躍! 俳優・倉沢杏菜の魅力とは

カメラマン/角田航 ヘアメイク/勝健太郎(SIGNO) スタイリスト/法田一紗



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