小芝風花「コメディー作品は楽しい」――「事件は、その周りで起きている」2024/10/01
普段コント番組を制作している「LIFE!」スタッフが手掛けたコメディードラマ「事件は、その周りで起きている」(NHK総合)のシリーズ2が、9月30日から4夜連続で放送されることが決定。刑事モノですが、事件を一切解決しない斬新なドラマです!
舞台となる、ある地方の小さな警察署・新月署に勤務するのは、人に頼ることが苦手な若手刑事・真野一花(小芝風花)と効率重視のバディ・宇田川和人(笠松将)、謎多き元科捜研のエース・向田舞(倉科カナ)、白バイ隊員に憧れ、真野に片思い中の交通課警察官・徳大寺玲央(蛙亭・中野周平)、そして、真野と宇田川の上司・谷崎誠(北村有起哉)。彼らの周辺で毎回さまざまな“小事件”がぼっ発します。
TVガイドWebでは、4回にわたって小芝さんのインタビューをお届け。第2話のゲストとして、事件の目撃者の女性・池内を演じたキムラ緑子さん&池内の近所に住む女性を演じた池谷のぶえさんと共演された感想などを伺いました!
――小芝さんは「コメディエンヌ」のイメージがありますが、コメディー作品でお芝居をするのは好きですか?
「コメディー作品は楽しいです。今までの私自身は個性が強い役を演じる機会が少なくて。例えば『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)では、キャラクターの濃い妖怪たちに振り回されながら成長していく女の子の役でしたし、周りに面白くて個性的な人たちがいるという感じが多くて。私自身は周りの面白い人たちのお芝居を見てリアクションをしているだけなので、『コメディーの演技いいね、面白いね』と言っていただけるのはうれしいのですが、面白いのは周りの方々という認識でした。今回も意識としては変わっていなくて、真野は融通も効かず、なおかつ真っすぐで自分の中の正義が強過ぎて、周りからしたら面倒くさいタイプだけれども、自分は正しいことをしているという意思しかないキャラクターです。そして、宇田川さんのような変わったキャラクターでもないと思っているので、変な人物を演じている認識も実はあまりないんです(笑)」
――第2話にはキムラ緑子さんと池谷のぶえさんが登場しますが、撮影の感想を教えてください。
「この後、のぶえさんと撮影するのでとても楽しみです。緑子さんの役はセリフがひと言しかなく、ずっと黙秘しているんです。最初に台本を見た時は(緑子さんの)セリフが1行しかなく、ローカロリーな役なのかなと思いましたが、その1行で驚くほどに大号泣するという、めちゃくちゃハイカロリーな役で…。緑子さんのお芝居は、本当にすごかったです。このドラマは会話劇でセリフが多く、ほぼワンカットで撮影するため、セリフに対するプレッシャーがすごく大きいので、最初は正直『セリフが少なくてうらやましい』と思いました(笑)。でも、セリフが少ない分、演技力が必要な役なので、緑子さんに演じていただけて良かったです! 緑子さんも『この作品に仲間入りできてすごくうれしい』と言ってくださり、とてもうれしかったです」
――キムラさんの演技を間近でご覧になって、特にここがすごいなと思ったところを教えてください!
「撮影の前に緑子さんが監督と役の見え方について相談されていた姿が印象的でした。緑子さんのようなベテランの俳優さんでも、しっかり監督とコミュニケーションを取って、意図を聞いて、それを表現されるのだなと。そして、大号泣するシーンでは本当にわんわんと泣かれていたのですが、カットがかかった瞬間に『何やってんの、私』という感じで泣きから笑いに変わって…。すごく面白かったです」
――これから池谷さんとのシーンを撮影されますが、何か楽しみにされていることはありますか?
「のぶえさんとは以前共演したことがあるので、またお会いできて、この作品でご一緒できて本当にうれしいです。真野がのぶえさん演じる女性にただ聞き込みをするだけなのに“普通にしまい”と必死になり、何も怪しいところはないのに、すごく怪しいものとしてその女性を見る、その対比がどんな感じに出るのかがすごく楽しみです」
――ありがとうございました。最後のインタビューは明日公開です!
【番組情報】
夜ドラ「事件は、その周りで起きている シリーズ2」
NHK総合
9月30日~10月3日 午後10:45~11:00
【プロフィール】
小芝風花(こしば ふうか)
1997年生まれ。大阪府出身。2011年に「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得して芸能界入り。 12年にドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。主な主演作に、「トクサツガガガ」(19年/NHK総合)、「妖怪シェアハウス」(20年/テレビ朝日系)、「彼女はキレイだった」(21年/フジテレビ系)、「大奥」(24年/フジテレビ系)など。12月27日公開のアニメ映画「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」で主人公の王女ヘラ役の日本語吹き替え版を担当。25年の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合ほか)で大河ドラマ初出演予定。
取材・文/Kizuka 撮影/尾崎篤志
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