「サイレント・ヴォイス」で全力の変顔を披露している白洲迅のかわいい一面!?「人と仲良くなりたい時には○○○○○待ちをします(笑)」2018/11/02
人間がうそをつく瞬間に 0.2 秒間だけ現れる“マイクロジェスチャー”を読み取る女刑事・楯岡絵麻(栗山千明)が、被疑者のうそを見破り華麗に事件を解決していく「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」(BSテレ東)。絵麻と被疑者のドキドキする心理戦はもちろんですが、相棒だけど頼りない刑事・西野圭介(白洲迅)やコワモテ上司の筒井道大(宇梶剛士)との思わず笑ってしまう掛け合いも大きな見どころの一つです。
今回は、そんな西野を演じる白洲さんに直撃インタビュー! 西野の強烈な変顔の実情や、絵麻を演じる栗山さんとの相性、占いに対する思いなどお伺いしました。
──ドラマでは西野の変顔がかなり印象的ですが、変顔のシーンを撮影する時は、白洲さんご自身はどんな顔をしているか分かった上で演じられているのですか?(笑)。
「分かっていないことの方が多いかもしれないです! その場のノリで出た顔なので(笑)。最初は準備をしていたんですけど、あまりにたくさん変顔のシーンがあるからもうその瞬間に出た表情でいこうと思って。なので、どんな顔になっているかはオンエアを見てみないと分からないです(笑)」
──西野の変顔のシーンを見る度に、白洲さんの頑張りが伝わってきます(笑)。
「本当にめっちゃ頑張ってるんですよ!!(笑)。変顔のシーンってしゃべらないんですけど、全力でやってるから実は汗だくになっていて…。他の作品ではなかなか見られないと思います(笑)」
──そんな西野の変顔に加えて、栗山さん演じる絵麻とのやりとりが絶妙で面白いんですけど、そういうシーンは撮影する前に栗山さんと練習をされたりするのですか?
「練習とか事前の打ち合わせは全くないんです! 今回顔合わせもなくて、いきなりすぐ撮影が始まったので(笑)。だからそう言ってもらえてうれしいです! 栗山さんとうまくかみ合っているんでしょうね。確かにやっていて、すごくやりやすいです。そういうこと全く考えていなかったくらい(笑)」
──お二人の相性が良いんですね! いつもはそうやって絵麻にやり込められている西野ですが(笑)、第2話(10月13日放送)の津田寛治さんがゲスト出演をされた回では熱い一面も見せましたね。津田さん演じる福永善樹先生が「みんなを助けるために殺人を犯した」と自供した際に「うそだ!」とかみつく西野がすごくかっこよくて、普段とのギャップがとても魅力的に感じたのですが、そこのメリハリは意識されていたのですか?
「普段が本当にコメディーなので締めるところとのギャップはつけていこうと思っているんですけど、あまりかっこいいシーンがないんですよね(笑)。でも、あのシーンは彼なりに『人を純粋に信じたい』という気持ちを持っていたからこそ、福永先生に裏切られてしまった悲しさをぶつけていたと思うので。だから、あの時はそんなにかっこよさは意識していなかったですね(笑)。これから西野のかっこよさもちゃんと見せていきたいなと思ってはいるんですけど、残念ながらそういうシーンは少なそうです(笑)」
──情けないイメージが強かったので、こんな熱血漢な一面もあるんだなと感じたシーンでした。
「そうですね! 基本的に熱い男で、猪突猛進なので。だから絵麻とのやりとりもいなし、いなされ…という感じです(笑)」
──西野のかっこいいシーンも期待しつつ…(笑)。話の展開が衝撃的だったのが、ゲストの望月歩さんが被疑者の天才高校生・東村歩を演じる第5話(11月3日放送)だったのですが…。
「僕もすごく面白かったです! 予測できない展開ですよね。そして、絵麻が負けてしまう相手がまさかの高校生という。歩くんが、またすごく良い芝居をしているんですよ。最初は無垢(むく)な少年を演じていたんだけど、絵麻に見破られて一気に犯罪者の顔になるその豹変(ひょうへん)ぶりがまた見事で。僕もすごくおすすめの回です」
──望月さんの豹変ぶりにも注目ですね。さて、第3話(10月20日放送)で西野がゲン担ぎでカツ丼を食べ続けるというシーンがありましたが、白洲さんはそのようなゲン担ぎなど気にされるタイプですか?
「そういう一種のルーティンみたいなものはあるような気がするんですけど、そんなに厳密にちゃんと守れないタイプかな。気にするくせに、忘れるんですよ(笑)」
──決めていたことすら忘れてしまうんですか?(笑)。
「気付いたら、もうやっていなかったりとか(笑)。例えば新しい作品が始まる時に、神社にお参りに行ったんですけど…」
──がっつりゲン担ぎじゃないですか!(笑)。
「そう! まさにゲン担ぎなんですけど、1回しかやらなかった…(笑)。俳優の友人が『毎回行っている』というのを聞いて『いいな!』と自分もやろうと思ったら、それきり…(笑)」
──お参りに行ったその作品は、他の作品と比べて良い結果が出たんですか?
「もうどの作品の時に行ったかも忘れちゃいました(笑)。気にする時は気にするんだけど…、結局気にしてないということになるんですかね。ゲン担ぎという意味でいうと、朝の占いとかを見ると気にしちゃうので、逆に見なかったりしますね。テレビを見ていて『今日の占い』って出た瞬間にチャンネル変えたり。運勢が良いランキングとかも1~6位まで見て、自分が入っていなければもう見ないとか(笑)。ラッキーカラーとかも結構気にするので、見ちゃうと何かしら取り入れようと思いますね」
──すごく気にしているじゃないですか!(笑)。
「あまり信じてないんだけど、気にしちゃうんですよ(笑)。それが嫌で、そもそもチャンネルを変えるという(笑)。順位が悪かった時に、何か嫌なことが起こったりすると『占いのせいだ!』と思うのが嫌なんですよね」
──意外な一面が垣間見えました(笑)。ドラマで絵麻が繰り広げるキャバクラトークもとても印象的ですが、白洲さんから見ていかがですか? 距離が近かったり、おだてたり、ボディータッチなどいろんな技が出てきますけど(笑)、男性としては「あれなら距離縮まるな」と共感しますか?
「距離感が近い人は最初警戒するとは思うんですけど、このドラマを通して『やっぱり打ち解けやすくなるのかな』と納得しちゃいましたね。男なんて勘違いしやすい生き物ですから(笑)。僕は人見知りなので結構壁を作るタイプなんですけど、でもそれを打ち破って来てくれたら仲良くなりやすいです!」
──逆に、白洲さんが誰かと仲良くなりたい時に意識されることはありますか?
「会話が生まれるようになるべく同じ空間にいることかな。しゃべられ待ちをします(笑)。だから話しかけてもらえない時もあるけど、たいがいは数人で話をしているのでその輪の中に入っていくイメージですかね」
──しゃべられ待ちをしている白洲さん、なんだかかわいいですね(笑)。最後に、視聴者の方へドラマの見どころも含めたメッセージをお願いします!
「このドラマは原作がよくできていて本当に面白いですし、楽しいキャラクターも多いと思います! 作品の題材である“行動心理学”というワードだけ聞くと、ちょっと小難しいようにも感じてしまうけど、実は普段皆さんが生活している中にすごくありふれていることだったりするんですよね。そこは興味深く、同時に『こんなことも分かっちゃうんだ!?』って怖がりながら見ていただけるんじゃないかな。事件はこれからさらにいろんな犯人が出てくるので、それに絵麻さんがどういうふうに立ち向かって解決していくのか…西野は果たして活躍できるのか?(笑)。そのあたりもぜひ楽しみに見てもらえたらうれしいです!」
【プロフィール】
白洲迅(しらす じん)
1992年11月1日生まれ。東京都出身。ドラマ「刑事7人」第4シリーズ(テレビ朝日系)、「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)、「ごめんね青春!」(TBS系)、映画「劇場版 ドルメンX」「EVEN ~君に贈る歌~」「リバーズ・エッジ」、舞台「シラノ・ド・ベルジュラック」「花より男子 The Musical」などの話題作に出演し、多方面で活躍。ダブル主演ドラマ「僕はまだ君を愛さないことができる」(FOD プレミアム/フジテレビ)が2019年に配信・放送予定。
【番組情報】
土曜ドラマ9「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」
BSテレ東
土曜 午後9:00~9:54
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
撮影/蓮尾美智子
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