小芝風花主演のコメディードラマ「事件は、その周りで起きている」が帰ってくる!!2024/09/09

　普段コント番組を制作している「LIFE！」スタッフが手掛けたコメディードラマ「事件は、その周りで起きている」（NHK総合）のシリーズ2が、9月30日から4夜連続で放送されることが決定。刑事モノですが、事件を一切解決しない斬新なドラマです！

　舞台となる、ある地方の小さな警察署・新月署に勤務するのは、人に頼ることが苦手な若手刑事・真野一花（小芝風花）と効率重視のバディ・宇田川和人（笠松将）、謎多き元科捜研のエース・向田舞（倉科カナ）、白バイ隊員に憧れ、真野に片思い中の交通課警察官・徳大寺玲央（蛙亭・中野周平）、そして、真野と宇田川の上司・谷崎誠（北村有起哉）。彼らの周辺で毎回さまざまな“小事件”がぼっ発します。

　TVガイドWebでは、4回にわたって小芝さんのインタビューをお届け。第1回となる今回は、続編が決定した際の感想などを伺いました！

――続編が決定したと聞いた時はいかがでしたか？

「視聴者の方々から『続きが見たい』という声が多くて、それを受けた制作スタッフの方が実現してくださったんです。1話15分の短いドラマですが、すごくテンポがよくて面白い作品だったので、また演じられるのが楽しみでした！」

――前回の放送で、周りの方やファンの方からどんな反響をもらいましたか。

「『面白くて、15分が一瞬で終わった』という言葉が一番うれしかったですね。私が演じる真野は変わっていますが、笠松さん演じる宇田川の方がより変で（笑）。真野は、宇田川が変なことを言ったら、それに対して怒ったり突っ込んだりする役柄です。リズム感はすごくいいけれど、受けの芝居でもう少し遊んでみてほしいと監督から言われて、当時の私の中の克服すべき一番の課題でした。そして、今回第2弾の撮影をした時に、監督に『前回とお芝居がすごく変わった気がします』と褒められて、それが一番うれしかったです」

――お芝居を変える意識をされたのですか？

「何かを意識して変えていたつもりはありませんでした。今回の撮影も、第1弾と同じ真野として演じましたが、私が気づかないところで何か変わった部分があると監督に思ってもらえたようで。前作の放送から1年半の間に演じてきた役柄の影響で、無意識に変わっている部分はあったのかもしれません。今までは周りのキャラクターが濃くて、振り回されながらそれにリアクションを取っていくという役が多かったのですが、監督に『振り回される役でも、しっかり意志を持って、欲求を見出して演技をすれば変わると思います』とアドバイス頂きました。『LIFE！』というコント番組を演出されている方から少し違った視点のアドバイスを頂けるのはすごく貴重で、楽しく勉強させていただいています」

――2年ぶりに新作で帰ってきましたが、キャストとの関係性の変化やキャラクターの成長はありますか？

「全くないです（笑）。成長も何もなく、淡々と日常生活の中の延長線上が映っているのがこの作品のいいところです。もしこの先第3弾、第4弾があるとしても、全く変わらないと思います（笑）」

――新しいシリーズを撮影されて、あらためて発見したこの作品の魅力を教えてください。

「キャラクターの性格がとてもはっきりしているので、セリフが面白いです。真野は、自分の中の正義を曲げられず、例えばうそをついたら駄目という信念があるから、いいうそもつけないんです。また、合理的なものが好きで無駄が嫌いな宇田川や、警部という役職者なのに、周りを気にして10歳年上の部下（警部補）の言うことを聞いてしまう、少し弱いところがある谷崎さん。それぞれの個性がはっきりしています。そしてキャラクター同士の掛け合いのテンポがよく、セリフも面白いので、撮影しながらニヤニヤしちゃいます（笑）」

――新作ならではの、新しい挑戦はありましたか？

「基本的には前作と変わらずで、事件も起きないです。毎回、警察指導の方に来ていただいているのですが、その方の出番が全くなくて申し訳ないと思っています（笑）。前回と違うところと言えば、今回はゲストが登場する回があって、そこはまた癖が強い感じになっているので楽しみにしていてほしいです」

――ありがとうございました！　第2回は9月30日公開予定です。

【番組情報】
夜ドラ「事件は、その周りで起きている」
NHK総合
9月30日〜10月3日　午後10・45〜11・00

【プロフィール】
小芝風花（こしば　ふうか）
1997年生まれ。大阪府出身。2011年に「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得して芸能界入り。 2012年にドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。主な主演作に、「トクサツガガガ」（2019年／NHK総合）、「妖怪シェアハウス」（2020年／テレビ朝日系）、「彼女はキレイだった」（2021年／フジテレビ系）、「大奥」（2024年／フジテレビ系）など。12月27日公開のアニメ映画「ロード・オブ・ザ・リングローハンの戦い」で主人公の王女ヘラ役の日本語吹き替え版を担当。2025年の「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」（NHK総合ほか）で大河ドラマ初出演予定。

取材・文／Kizuka　撮影／尾崎篤志