【「ラストチャンス」リレーインタビュー/第3回】ムードメーカー・和田正人が秘める熱い信念とは!?「自分の可能性を諦めずに、あえて険しい道を選んでいきたい」2018/07/27
元銀行マンの樫村徹夫(仲村トオル)が、崖っぷち飲食フランチャイズ企業の再建に挑む「ラストチャンス 再生請負人」(テレビ東京系)。財務部長である岸野聡(勝村政信)からの告白で、「デリシャス・フード」は100億円以上の負債を抱えていることが発覚しましたが、飲食業界のことを何も知らない樫村が、これからどうやって立て直していくのか気になりますね。
リレーインタビュー第3回は、そんな樫村を支える財務部員・佐伯隆一を演じる和田正人さん。役柄との共通点や仕事をする上で持っている信念、撮影現場での仲村さんや勝村さんとの和気あいあいとしたエピソードなどを明かしてくれました! また、視聴者の皆さんから募集した質問にもお答えいただきましたので、ラストチャンスの“L”がどこかに隠れた写真と併せてご覧ください!
──今回演じられた佐伯は、外部から来た樫村にも分け隔てなく接する真っすぐな性格で、和田さんご自身の性格と似てらっしゃるような印象を受けたのですが、演じられてみていかがでしたか?
「…そうなのかもしれません(笑)。というのも、僕自身も人に興味があるので。例えば、僕が39年間生きてきていろんな紆余曲折を経た人生であるように、どの方にもドラマチックな人生があると思うんですよ。そうすると、その方がどんな性格で、どんな生き方をしてきたのか興味が湧きませんか? だから、その人の心に飛び込んでみたいなという思いはあるかもしれません。佐伯も『デリシャス・フード』が大変な時に樫村さんが来たからこそ、『この人について知りたい。そばにいて感じたい』という部分があったんじゃないかな」
──樫村のことを近くで見て、フォローをしつつ一緒に会社を立て直していきますもんね。
「だから、最初から『この人が絶対に何かやってくれる』というものでもなかったと思いますし。負債などを含め会社の影の部分がいろいろ見えてくる中で、どんどん対応していく樫村さんの姿に視聴者の皆さんもひかれていくと思うんですけど、それと同じ目線で立っているのが僕の役のように感じます」
──撮影現場におうかがいした時にとても和気あいあいと撮影されていて、特に和田さんがムードーメーカーのように見えたのですが。
「これだけのベテランの方々がいらっしゃる中で、私がムードメーカー!?(笑)」
──本当ですよ!(笑)。岸野役の勝村さんと仲良くお話しされていて、そこに仲村さんも加わって…というイメージでした。
「確かに、話題提供はしてました。その時期に起こったニュースをはじめ、ドラマが飲食業界の話なので行ったレストランの話とか。『この前こんなお店に行ってきたんですけど』と話していると、トオルさんもまざってきてくれたりしましたね。勝村さんはサッカーが大好きなので、W杯に向けての親善試合を見て『昨日の試合どうでした?』『もう全然だめだ!』みたいな話をしたり(笑)。そんな感じで、話のタネみたいなものはちょこちょこぶつけていたかなと思います」
──やっぱり盛り上げられていたんですね!
「いや、ありがたいことに勝村さんがちょっかい出してくるんですよ(笑)。ビジネス用語が多い上に、僕が説明ぜりふを担っていた役だったので、何回かNGを出してしまうことがあって。そういう時にパッと勝村さんを見ると、ニヤニヤしながらこっちを見ているんですよ(笑)。1回そこを見ちゃうと、次にまた『よーい、ハイ!』って撮ろうとしても、ちょっと引きずられる空気感が出来上がってしまうんですね。そんな中、トオルさんがすごいんです! 自分がミスしても勝村さんに一切触れないっていう(笑)。勝村さんを絶対見なかったですから。そういうテクニックがあるんだって、僕はトオルさんたちから学ばせてもらいました(笑)」
──本当に和気あいあいとされてますよね!
「そうですね。撮影期間が4カ月ほどで長かったので。本橋圭太監督がお一人で全部撮られましたし、そういう意味でいえば、チームとして一つの作品に取り組んだ感が強いですね」
──今回、メインキャストの方々も多いですしね。
「そうなんですよ! 渋川栄一郎役の石井正則さんともずっと一緒にいました(笑)」
──「ラストチャンス」はビジネス・ヒューマンドラマということで、和田さんが仕事をする際にお持ちの信念がございましたら、教えてください。
「なんでしょうねぇ…(笑)。『ラストチャンス』に絡めるとすると、やっぱり諦めないことじゃないですか? 人って年を取れば取るほど、できないことはできないとチャレンジしなくなる。怒られたくないから、失敗しない方向を選ぶようになると思うんですよ。でも、大きな成果をつかみ取るためには、絶対その手前に失敗がゴロゴロ転がっていて。そして、その失敗こそが成長するチャンスだと思うんです。だから、あえて自分が楽じゃない方の道を選んでいくことが、何歳になっても大事なのかなと。そういう意味で、僕は“諦めない”ということかなと思います。良いコメントが出ましたね(笑)」
──記事のタイトルにさせていただきます!!(笑)。今回、視聴者の方から和田さんへの質問を募集させていただきまして、面白い質問が来たので、そちらにもお答えいただけますか?
「面白いって先に言っちゃって大丈夫ですか?(笑)」
──ハードル上げちゃいましたね(笑)。ツートンカラーの上田昌幸さん、TKOの木下隆行さんとディズニーランドに行かれていましたが、よく遊ぶ仲なのですか?ということですが…。
「どうでもいい話じゃないですか!!(笑)。上田くんは事務所の後輩なんですけど、芸人だからあまり仕事が一緒になることもなかったんです。そこまで仲が良いわけではないけど『いつかディズニーランドを案内してもらいたいな』というのをずっと思っていて(笑)。そしたら、仲が良い木下さんが『ツートンカラーの上田おるやろ? 連絡とってディズニーランド行こうや』って。『誘ってきたのそっちやのに、俺に全部任せるんや』と思ったんですけど(笑)、僕から別の人に連絡をして上田くんの連絡先を教えてもらって…」
──そもそも連絡先を知らないのに…(笑)。
「そうそう! 『木下さんが言うてるから』って(笑)。そして、遊びに行ったという感じですね」
──その3人でのディズニーは楽しかったですか?
「楽しかったですよ!! 上田くんがいたら絶対的に面白い!(笑)。それこそ、舞浜駅の駅名の由来とか」
──そこからなんですね!?(笑)。
「入口から(笑)。ディズニーワールドがアメリカのマイアミの近くにあるから、あのすてきなビーチの空気感にあやかって舞浜にしたんです」
──そうなんですか? 初めて知りました!
「そう。上田くんに教えてもらったんですけど、本当は『東京ディズニーランド駅』にしようとしていたんですって。でも、権利の関係でできなくて舞浜にしたらしいです。ほかにも『ファストパス取ってくるんで、10分後にまた集合しましょう。ただし、今立っている場所から隠れミッキーが見えます。それを探して待っててください』って言ってきたりとか(笑)」
──もうキャストの人ですね!(笑)。
「本当に! さらに、ワンピースを来ている女性のキャストに近づいていって、いきなりスカートをばっとつかんで『この中に隠れミッキーがいます!』って(笑)。キャストの人も『よくご存じですね!』と感心してましたから。午前中しか案内してもらえなかったんですけど、結構いろいろ行ったんですよ! でも『まだ5%くらいしか案内できてないんですよね。他にもいろいろあるんで、またお願いします』と言ってくれました」
──今度は残りの95%を案内してもらわないとですね!
「いろいろ案内してもらおうかなと(笑)。本当にめちゃくちゃ面白かったです!」
笑顔でノリ良く楽しいエピソードを明かしてくれた和田さん。撮影現場でのムードメーカーの姿も納得ですよね! さて、リレーインタビューの次回は、そんな和田さんも聞き入る大人のトークを撮影の合間に展開されていた方です。
「〇〇さんとは、絡みががっつりあったわけではないんですけど。でも、〇〇さんがいろんな話をされる気さくな方なので、いらっしゃる時は、僕は特に話題提供はせずに、トオルさんや勝村さんたちとの大人のトークが展開されているのをじっくり聞いていました(笑)。僕も時々参加させてもらってましたね」
大人のトーク、どんな内容なのでしょうか!?(笑)。 いろいろお話をお伺いしたところ、フランクな半面、その世界観に引き込まれていくような独特なペースも感じられた方でした。果たして次はどなたなのか、ぜひお楽しみに♪
【プロフィール】
和田正人(わだ まさと)
1979年8月25日生まれ。高知県出身。 ドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日本テレビ系)、「黒井戸殺し」(フジテレビ系)、「陸王」(TBS系)、「黒革の手帖」(テレビ朝日系)、「マッサージ探偵ジョー」(テレビ東京系)、映画「関ヶ原」「花戦さ」、舞台「世界」などの話題作に出演。
【番組情報】
ドラマBiz「ラストチャンス 再生請負人」
テレビ東京系
月曜 午後10:00~10:54(初回は、午後10:00~11:09)
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
撮影/蓮尾美智子
関連リンク
この記事をシェアする