デビューから43年。松本伊代が「ザ・アイドル」として輝き続ける理由とは?2024/10/02
1981年のデビュー以来、変わらぬ愛らしさでファンを魅了し続ける松本伊代さんが、10月12・13日に東京・大手町三井ホールで自身が生まれ育った東京をテーマにした単独コンサート「松本伊代 Live 2024 “Journey” Tokyo Lover」を開催。単独ライブでは、今年デビュー43年目を迎えた松本さんが、これまでの“Journey=旅路”で見てきた“Tokyo”の風景を、自身の楽曲はもちろん、カバー曲も含めた数々の歌とともに届けます。
今回、単独コンサートを控えている松本さんにお会いし、芸能活動やコンサートのことなど、多岐にわたり伺いました!
――今年で芸能活動43年を迎えられるそうですが、こうしてお目にかかると、つい「伊代ちゃん」と呼びたくなってしまいます。
「うふふ(笑)。だいぶ昔になりますが、秋元康さんが『やっぱり伊代ちゃん』っていうコンサートタイトルを付けてくれたことがあって。その言葉がとても好きなので、いくつになっても『伊代ちゃん』って呼んでもらえるのはうれしいです」
――デビュー当時、自分がこんなに長く芸能活動を続けると想像していましたか?
「全然想像していなかったです。改めて年数を振り返ると、『もう40年?』と思うけど、感覚的にはそんなに長くいる感じがしなくて。だから、『ベテランですよね』とか言われても、きょとんとしちゃうんです」
――いやいや、大ベテランですよ(笑)。
「いつの間にかそんなことになってました(笑)」
――40年って言葉にするのは簡単ですけれど、求められているからこそ続けてこられたわけで。40年以上も活躍されているというのは、やはりすごいことだと思います。
「結婚して、妊娠・子育てしている間は少しお休みさせてもらいましたけど、なんだかんだお仕事させていただいて。ヒロミさんに辞めろって言われてたら、たぶん辞めていたのかもしれないですけど…」
――「辞めたら?」みたいなことを言われたことはあるのですか?
「それが一度もないんです。結婚した時に、当時の事務所のマネジャーさんとヒロミさんとの間で『続けてもいいですか?』『どうぞ続けてください』みたいなやり取りというか、約束があったみたいですけど、私自身は辞めるとか続けるとかあまり深く考えていなくて(笑)。続けていいんだったら、ぜひやらせていただきたい、みたいな感じでした」
――辞めようと思ったこともないけど、「絶対続ける!」という強い意志があったわけでもなく。
「そうなんです(笑)」
――全く欲がないですね(笑)。
「みんなにそう言われます(笑)。でも、ありがたいことに、こうしてお仕事を続けさせていただくことができて。本当に『おかげさまで』という感じです」
――音楽活動もコンスタントに続けてこられていますね。
「そうですね。結婚して、子育ても一段落したあたりから、イベントや歌番組に呼んでいただくことが増えました。私、歌が好きで、家ではいつも歌ってるんです。歌っていると元気になるし、やはり私にとってはエネルギーの源みたいな感じなのかな。入院している時も歌いたくて仕方なかったんですけど、病院だとあまり大きな声を出せないから(笑)」
――そうだったのですね(笑)。大変なおけがをされましたが、もう大丈夫なのですか?
「はい、おかげさまですっかりよくなりました。報道されていたほど重症ではなく、割とすぐに歩けてはいたんです。ただ、ヒロミさんが、『僕一人では抱えきれませんから、もう少し入院しててください』と(笑)。私は早く退院したかったんですけど…」
――ヒロミさんのお仕事との兼ね合いもありますものね。
「そうなんです。歩けるし、自分でお手洗いにも行けるけど、さすがに料理は作れないですし。体調的にはいまいちだったので、無理して何かあると困るからと」
――家に帰っちゃうと、ついやっちゃうんですよね。
「そうなんですよ」
――でも、よかったです。今もどこか痛かったりしたら大変だなと心配していました。
「ありがとうございます。大丈夫です!」
――今回のけがをきっかけに、より健康に気を付けるようになったとかはありますか?
「リハビリというか、身体を動かすことは続けるようにしています。あと、コンサートに向けて、息切れしないように歌いながら早歩きしたり、少し走ったり。そういうことはしています」
――先ほど聞いて驚いたのですが、来年、還暦を迎えられるそうですね。
「ね、還暦ですって。びっくりですよね(笑)」
――こんなにかわいい還暦が存在するのかって正直驚いています。
「いえいえ(笑)。こうやってすてきなお洋服を着て、メークをしてもらうと、何となくかわいく思えますけど、普段は結構ひどいこともあるので」
――本当ですか!(笑)。今年は東京で2daysコンサートを開催されるそうですが、最近、かなり若いファンの方も増えてきたと聞いています。
「そうなんです! 高校生の方も来てくださるんですよ。それも、昔の私じゃなくて、今の私がいいんです、みたいなことを言ってくださっていて。変わってる! って思いました(笑)」
――「どこがいいの?」とか聞いてみたりしましたか?
「直接おしゃべりしたわけじゃなくて、お手紙をいただいたんです。お母さんから。そこに『昔の伊代ちゃんじゃなくて、今の伊代ちゃんがいいらしいです』と書いてあって(笑)。最初はキューティー★モリモリ(※)のコンサートを見に来てくれて、それから単独にも来てくださるようになったみたいで」
(※)松本、早見優、森口博子の3人で結成したアイドルユニット
――キューティー★モリモリの活動も楽しそうですね。
「キューティー★モリモリは、単独の時とは違ってリラックス感もあるし、3人のトークも面白いし、自分の持ち歌以外もたくさん歌うから、同世代の人たちには懐かしく楽しんでいただけるかなと思います。若い方の間でも80年代のポップスが人気のようなので、いろんな世代の方に楽しんでいただけるかなと」
――伊代さんご自身も、単独の時とは違う楽しみ方をしていらっしゃる感じですか?
「そうですね。本当にユニットを組んだみたいな感じで、他の方のカバーを振り付きで歌ったりするので、ソロとは違う楽しみがあります」
――今後もライフワークとして続けていかれるのでしょうか。
「いつまで続けられるかは分からないですけど(笑)。続けられるうちはやりたいです」
――今年のコンサートは「東京」がテーマですが、その理由は何ですか?
「元々のきっかけは、春に東京タワーのイメージソング(Night Tempo『Tokyo Love (feat. Iyo Matsumoto)』)の作詞と歌をやらせていただく機会があって、その時に東京について改めて考えてみたんです。私にとって東京は、生まれ育った場所。いろんな思い出があって、いろんな人との出会いがあって…。今回のコンサートでは東京をテーマに、いろいろやってみたいなと思っています」
――コンサートの開催に合わせて、「東京」のさまざまな場所で写真を撮り下ろしたそうですね。
「思い出深い場所をいくつか訪れて、写真を撮ってきました。子どもの頃によく遊んだ多摩川沿いも、大人になって行ってみたらすごくきれいになっていたりして。そういう発見も楽しかったです」
――結構様変わりしていた場所もありましたか?
「千駄ヶ谷にあるビクタースタジオは、中身はあまり変わってないけど、街自体がすごく変わりましたよね。国立競技場が新しくなったり、スターバックスができていたり。『わあ、すごい!』『進化している!』って思いました(笑)」
――特に印象深い場所はどこですか?
「やっぱり地元の蒲田ですかね。多摩川までよく自転車で走ったなぁとか、懐かしい思い出がよみがえってきて。なくなってしまったお店もあるけれど、商店街は変わらず残っていてうれしかった。タイヤ公園(西六郷公園)にも行ってきました」
――地元以外のスポットでは、どんな場所に行かれたのですか?
「銀座に行きました。初めてお友達と遊び行ったのが銀座なんです。みんなでおそろいの服を着て行って、すごく楽しかったのを覚えています。でも、銀座の街並みは当時とそこまで変わってなかったですね。和光とか、老舗のお店がたくさんありますし」
――それらの写真は、コンサート会場で見ることができるそうですね。
「はい。会場に飾らせていただく以外にも、フォトブックにして、グッズとしても楽しんでもらえたらいいなと思っています!」
――リハーサルはこれからとのことですが、現時点で言える見どころなどあれば教えてください。
「私ね、結構みんなに参加してもらいたがりなんですよ」
――コールアンドレスポンスみたいなことですか?
「そう。一緒に手振りをしてもらったり、何かグッズとかを使って楽しいことができないかなぁと考えていて」
――タオルを振り回したり、ライトを使ったり?
「そう、タオル! 実際に自分が見に行ったライブで、すごく楽しい使い方をしていたんですよ。最初は恥ずかしかったけど、友達と一緒にやってみたら本当に楽しくて。『ああ、ファンの気持ちってこうだよね!』『最高!』ってすごくワクワクしちゃって(笑)。私もみんなにやってもらいたい!と思いました」
――ちなみに、どなたのライブだったのでしょうか。
「マッチです」
――近藤真彦さん!
「そう。『ブルージーンズメモリー』のセリフのところでね、“バッカヤロー”と書かれたタオルをみんなで一斉にかざすんです。それがもう楽しくて! 私もある曲でできたらいいなと思って、コンサートグッズでタオルを作ってもらうことにしました(笑)」
――そんな伊代さんなのに、「一生アイドルよ!」とか、そういう気持ちは全くないんですよね?
「ないんです(笑)」
――ないにも関わらず、アイドルであり続けているのが不思議というか、すごいなぁと思うんです。
「そこはやっぱりヒロミさんの影響が大きいかもしれないです。実は、デビュー30周年の時に、『もうおばさんだから、疲れちゃって…』って言ったら、すごく怒られたんですよ。『コンサートの時には、ちゃんとアイドルしなさい』と。『おばさんとか、年だからとか言わずに、アイドルに徹しなさい』みたいなことを10年ぐらい前に言われて。それ以降、コンサートでは、そういうおばさん発言をあまりしないように気を付けています」
――ヒロミさんがいるから、伊代さんはアイドルでいられるのかもしれませんね。
「あっ♡ そうかもしれない(笑)」
――では最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします!
「10月に東京で2daysコンサートを開催します。皆さんの貴重な時間をいただくので、本当に楽しく過ごしたいですし、皆さんにとっても楽しい思い出になればいいなと思っています。すてきな時間になるよう頑張りますので、ぜひ見に来てください。会場でお会いしましょう」
“♪伊代はまだ16だから~”の初々しいフレーズで一大旋風を巻き起こした「センチメンタル・ジャーニー」から40年以上の月日が流れた今も、目の前にいる彼女はやはり、“ザ・アイドル”のキュートな伊代ちゃんでした。
【プロフィール】
松本伊代(まつもと いよ)
1965年6月21日生まれ。東京都出身。中学生の時にスカウトされて芸能界入り。81年10月、シングル「センチメンタル・ジャーニー」でデビュー。10月12日(土)、13日(日)に東京・大手町三井ホールで単独コンサート「松本伊代 Live 2024 “Journey” Tokyo Lover」を開催。
【公演情報】
「松本伊代 Live 2024 “Journey” Tokyo Lover」
東京・大手町三井ホール(東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One 3F)
10月12日 開場 午後5:00/開演 午後6:00
10月13日 開場 午後3:30/開演 午後4:30
チケット 指定席¥9,900(税込) ※ドリンク代:別途¥600
詳細はhttps://www.diskgarage.com/artist/detail/no013883
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【締切】2024年10月30日(水)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材/TVガイドWeb編集部、オカムラユリ 文/オカムラユリ 撮影/蓮尾美智子
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