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河村勇輝も参加！ 横浜ビー・コルセアーズ公開練習リポート2024/08/29

　8月24日、横浜ビー・コルセアーズ（ビーコル）はBリーグの2024-25シーズンに向けて、オフィシャルファンクラブ会員を対象に公開練習を開催した。

　新たに就任したラッシ・トゥオビHC（ヘッドコーチ）、ユッカ・トイヤラAC（アシスタントコーチ）とともに、今シーズンもキャプテンを務める森井健太選手、杉浦佑成選手、キング開選手、松崎裕樹選手、須藤昂矢選手、マイク・コッツァー選手、そしてNBA挑戦を控える河村勇輝選手が参加した（この日、大庭岳輝選手とナナーダニエル弾選手は見学）。

　トゥオビHCは集まったファンに向けて「皆さんにお会いできてうれしい」と笑顔であいさつし、全員で円陣を組んでから練習がスタート。トゥオビHCとトイヤラACによる説明を真剣に聞きながら練習に取り組む選手たち。プレー後にハイタッチしたり、新しいシュート練習では仲間を応援し、シュートが決まると喜ぶなど、チームの雰囲気の良さも伝わってきた。

　9月のメンフィス・グリズリーズとの「エグジビット10」契約締結まで、ビーコルの選手として活動する河村選手は、2020-21シーズンに特別指定選手として加入し、4シーズンにわたってビーコルでプレー。松崎選手と楽しそうに話しながらウォーミングアップをしたり、キング選手とちょっかいを出しあったりとチームメートとコミュニケーションをとりながら練習に励んでいた。

　練習後に行われたヘッドコーチと選手の囲み取材のコメントを紹介。

●ラッシ・トゥオビHCコメント

――なぜ、横浜ビー・コルセアーズのヘッドコーチに？

「前から日本の文化や生活、日本のバスケットボールの成長が気になっていました。一度でいいから日本に行きたいという気持ちがあった中でこのようなオファーをいただいて。『やりたい』と決断は早かったです。日本という国を学びながら、きちんとバスケットボールを教えて成長できるように、と思って来ました」

――チームの印象、目標は？

「本当にハードワークをする選手たちがいっぱいそろっていて、コーチしやすい選手がいるのでこのチームに来られてうれしいです。今シーズンは“コレクティブなバスケットボール”、全員でチームメイトのためにバスケをすることが目標。オフェンスもディフェンスも全員でコミュニケーションをとりながら切磋琢磨して全力をつくして戦うバスケをしたいと思っています。全員が成長して、良くなってからいろんな目標を立てて全員が同じ方向を向いていけるようにやっていきたい。またチャンピオンシップ（CS）に戻ることも大きな目標の一つですし、今日の練習終わりにキャプテンも言っていたけど、全員がモチベーションをもっていてCSに戻りたいという気持ちがある。それはどのチームも思っていることだと思うので、まずは全員が成長して一つになるというのが最初の目標。そこからCSに行けるように頑張っていきたいと思います」

――河村勇輝選手についての印象は？

「ちょうど1年前にW杯で対戦したとき素晴らしい選手だと思いましたし、今、彼を身近で見てパッションがあって、本当にバスケットボールを愛している気持ちをもってプレーしているので素晴らしい選手だとあらためて思いました。河村選手は頑張って学ぼうとする気持ちがすごく強い。メンフィスに行く前に、ただ練習したいとかではなく、ここで学んでから挑戦しようという気持ちがあるので、ほかの選手もそうですがアドバイスをしています。NBA挑戦は自分らしく、全力を尽くしてやってもらいたいなと思います」

●マイク・コッツァー選手コメント

――横浜ビー・コルセアーズに加入した理由は？

「ラッシ・トゥオビHC、ユッカ・トイヤラACからオファーがきたことがすごくうれしかったですし、そのあとに日本や横浜を検索してみて素晴らしい街だったり、文化を学びたくて来ました」

――まだ合流して日が浅いですが、慣れてきましたか？

「フルの練習はまだ2回しかしていないですが、その中でスタッフ陣や選手たちが仲良くしてくれてみなさんには感謝しています。まだ合流していない選手もいるので、全員と早くプレーしたい気持ちがあります。ラッシHCのバスケは今までやってきたバスケとすごく似ていて、個人的には慣れている部分があるし、居心地のいいシステム。このシステムの中で、コーチ陣がよく言っているのは、全員が全力をつくして助け合いながらするバスケ。全員がそこまでいけるように頑張ってやっていきたいです」

●大庭岳輝選手コメント

――新しいHCの印象は？

「イケメンですね（笑）。それに思っていた以上に熱い人。ただ厳しく言うだけではなくて、毎日の練習を楽しもうというコーチなので、みんなで楽しんで盛り上げながらバスケができています。練習はすごくスピーディーで、これまでと違うものになっていますし、毎日刺激になっていますね」

――昨シーズンはケガで出られない期間が長かったですが、今シーズンへの思いは？

「昨シーズンは苦しい思いをしたので、今年にかける思いは強いです。チームとしても個人としても、もっとレベルアップしないといけないと思うので、しっかり練習を積み重ねていきたい。もうすぐプレシーズンも始まりますし、ファンのみなさんもいよいよだなと思っていてくれていると思うので、1カ月後がすごく楽しみです。今シーズンは河村選手からのパスがないので、少し寂しい気持ちはありますけど…頑張ってほしいなと思いますし、それを刺激に、彼が好きな横浜ビー・コルセアーズというチームを、リーグの中でいいポジションにもっていけるように死に物狂いで頑張りたいと思います」

●森井健太選手コメント

――ファンのみなさんの前での練習はいかがでしたか？

「今シーズンはHCと外国籍の選手も全員変わったりして、新しいビーコルがどういう形なのかっていうのを見せられるいい機会だったんじゃないかなと思います。HCはすごくパッションのある方だと思いますし、本当に細かいところまでいろんな面で見てくれていて。オフコートでも多くコミュニケーションをとってくれるので、僕たちもやりやすいです。あと、外国籍選手が合流したときに日本が初めての選手が多いので、日本の文化だったり、バスケ以外のところもコミュニケーションをとってプレーしやすい環境を作っていきたいと思います」

――今シーズンの目標をお願いします。

「ビーコルとしては一度CSに出て、あの舞台を経験したメンバーもいますし、ファンの方々も含めて期待してくれていると思います。正直本当に難しい道のりだと思っていて…その中でも、自分たちが変わって成長していった先にCSをつかみ取れるように頑張りたいなと思います」

――体育館の壁には河村選手から「優勝」のメッセージがありましたが…。

「河村選手とは4シーズンずっと一緒にいましたし、チームメイトとして仲間として過ごした4年間っていうのは僕にとっては変えられない経験といいますか、彼もそう思ってくれていると思います。『優勝』という大きな目標を書いてくれたので、勇輝が帰ってきても優勝を目指せるチーム、そしてみんなが横浜を期待して頑張れるようなそんなチームにこれからなっていきたいです。勇輝はこれからNBAに向かって大きなチャレンジがあるけど、今までビーコルや日本のためにこれだけ頑張ってきた選手なので、今度は自分のために思いっきりチャレンジしてほしいっていう話はしたので頑張ってほしいです。9月以降も一緒のチームじゃないかなと思うくらい、今は普通に過ごしていますが（笑）、NBAに挑戦できるような選手と毎日マッチアップできるのは僕自身いい経験ですし、何より楽しいので、しっかりシーズンにつなげていけるようにしてきたいと思います」

　Bリーグ2024-25シーズン開幕まで約1カ月。“新生ビーコル”がここからどのようなチームに仕上がっていくのか期待したい。

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関連リンク

• 横浜ビー・コルセアーズ　公式サイト

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