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加速する“ベビわる”旋風!「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」髙石あかりインタビュー2024/09/01

加速する“ベビわる”旋風!「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」髙石あかりインタビュー

 2021年に公開された、ヒットガール系アクションコメディー映画「ベイビーわるきゅーれ」。社会になじめない脱力系殺し屋コンビ・杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)の、シェアハウスでのオフビートな日常と、海外でも評価される本格派のアクションが話題を呼び、23年には映画第2弾「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」が公開された。今回、第3弾となる「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」の公開に先立ち、地上波での連続ドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」(テレ東ほか)が9月4日から放送される。

 今回は、そんな「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで杉本ちさとを演じる髙石あかりさんにインタビュー! 髙石さんに、「ベビわる」シリーズの魅力やまひろを演じる伊澤さんとの関係性、ドラマ版ならではの見どころなどを聞いた。

――「ベイビーわるきゅーれ」のドラマ版が決定した時はどのように思われましたか?

「こんな夢みたいなことがあっていいのかと思いました。前回までの映画を見たお客さんで、『ベイビーわるきゅーれ』の世界観をドラマで見たいと言ってくれる方も多くて、自分もドラマのかたちで見てみたいなと思っていたのでうれしいです。すごくポップですし、かわいらしい作品でもあるので、ドラマになっても面白い作品でもあると思っています」

――ドラマならではのこともあるのでしょうか?

「ドラマ版は3人の監督の方がいらっしゃって、全員、まったく撮影方法が違うので、だからこそ新鮮でしたし、楽しかったです。個人的に、(映画の監督でもある)阪元裕吾監督が、少しドラマっぽく撮ってくれているのかな? と思ったりもして…。スローモーションがあり、カット割りが多く、ドラマならではともいえる手法と普段の『ベイビーわるきゅーれ』特有の長回しが織り交ざっているので、そこも楽しみにしていただきたいです」

加速する“ベビわる”旋風!「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」髙石あかりインタビュー
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――「ちさととまひろの日常」が多く描かれるのもドラマ版ならではと思います。ドラマ版のちさとを演じてみていかがでしたか? 

「映画で隠していたわけじゃないですが、見えていなかった2人の一面って、たくさんあるなと思っていますね。2人のプライベートや過去が、シーンや言葉の中にふと出てくるのも今回のドラマ版ならではだと思います。あと、2人の関係性もぐっと変わってきます。“ちさととまひろ”としても、そうですし、“伊澤彩織さんと髙石あかり”としても変わってきていると思います。ずっと撮影の中で、『私たちは一つです』というのは、言い聞かせていて、今までは個々で、伊澤さんのアクションが素晴らしくて、そこに私が付いていくということがあったんですが、それをお互いで支え合ってできているなと思ったのが、今回のドラマの撮影でした。お互い欠点があっていいところもあって、それを4年も一緒にいたら相手が今何を思っているか、何も言わなくても分かるくらいになれていることから生まれる、表情やアクションがあると思います」

加速する“ベビわる”旋風!「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」髙石あかりインタビュー
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――長年、バディをやっているからですね。伊澤さんとはどのような関係性ですか?

「私の中で、『伊澤さんを守れるのは自分だけ』という気持ちがあって。たぶん伊澤さんもあると思うんです。どちらかが悩んでいた時にすぐ気が付きますし、ドラマ版では一層そういう存在になろうとしていました。今まで伊澤さんとの関係性に、名前を付けたくないと思っていたのですが、最近は、逆に名前を付けたいとも思っていて(笑)。実はまだ言えていない伊澤さんに伝えたい秘めた思いがあります!」

――今回のドラマでもちさととまひろの息の合ったアクションが楽しみです。

「第1話にめちゃくちゃすごいアクションシーンがあるんですが、(アクション監督の)園村健介さんがつくるアクションがとても面白くて、阪元監督がこれまでのシリーズで一番好きかもとおっしゃっていました(笑)。それぐらい、もみくちゃですし、コメディー要素もあるシーンになっています。ものすごく難しかったですし、伊澤さんは『これを人間がやって、大丈夫か…』というアクションをやっていました。交互にアクションの稽古をつけている時も、『伊澤さん、大丈夫ですか! 私、次いってきますね!』と声を掛けたり(笑)。伊澤さんほどではないですが、自分も、シリーズが続くにつれて段々とアクション量が増えてきて、求められることも変わってきたので、伊澤さんと少しでも肩を並べられたらというか、アクションの部分を少しでも自分も担えたらと思っています」

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――具体的にどんなアクションシーンがお気に入りですか?

「厨房に置いてあるあるものを私が使って戦うシーンがあるので、そのシーンは注目していただきたいです! 2作目の映画で、伊澤さんが、銀行強盗とクリアファイルや電話の受話器などで戦うシーンがあって、ひそかにものを使って戦うのいいなと思っていたので、今回できて楽しかったです。私は筋肉があまりないので、大人数と戦わないといけない時の、説得力みたいなものをどうつけるかということを考えながら演じました」

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――次のシリーズがあったら、“ちさまひ”として新たに戦ってみたい相手などいますか?

「以前、阪元監督にも同じことを聞かれたことがあって…。そのときは、“クマ”ってお答えしました(笑)。どうやって戦うかは、(アクション監督の)園村さんに考えてもらおうと思います。今まで人と戦ってきて、人の怖さっていうのは感じたので、今度は、動物の怖さをと…。私は戦えないと思うので、伊澤さんとクマが戦っているシーンを見てみたいですね(笑)」

――クマと戦うまひろ見てみたいです! アクションパートとはほかに、日常の2人の会話シーンもシリーズの大きな魅力の一つです。演じる際に気に掛けていることを教えてください。

「会話シーンは、どれだけ自然に日常会話として落とし込むかというのが難しいです。あるシーンで、1回目に全然セリフが出てこなくて、ノリと勢いになってしまったところが、2回目にがっちりセリフ通り完璧にできたことがあったんです。すると阪元監督から『セリフ通りにやらないでください』と言われてしまって…、『完璧だったのになんで!』って思ったりもしました(笑)。逆にその緩さが大事なのかなと思います。話していて『んー』や『えっと』となったりするじゃないですか。そういうリアルさを監督は求めていて、結局その日常の会話とセリフの間(あいだ)を、目指していくという感じでした。時々、セリフじゃない髙石あかりっぽい、伊澤さんっぽい言葉が出てくるところも、監督はポイントに置いていて、ドラマでもそういう箇所を残すように意識して演じていました」

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――アドリブみたいなものもあったりするんですか?

「アドリブはないんですが、監督が台本に付け足していく感じです。でも、あるシーンで監督に『料理をしながら、ぶつぶつ話してほしい』と言われて…。『ぶつぶつ話す』とは…と思いながら、自分で考えて話していました(笑)」

――面白いですね。阪元監督とも長く作品を作られていると思いますが、どのような関係性ですか?

「阪元監督の言っていることやキャラクターに関すること、脚本に対して、絶対面白いという信頼があります。また、伊澤さんにも言えることなんですが、お互い踏み込みすぎない部分もちゃんとあって、関係が近くなりすぎないからこそ、面白がれることが多いのかなと思います」

――あらためて、「ベイビーわるきゅーれ」という作品は髙石さんにとって、どのような存在でしょうか?

「『ベイビーわるきゅーれ』は、自分の想像を超えて、どんどん大きくなっていくので、すごくうれしくもあり、自慢できるものです。ただ、なんだか遠くなっていくような寂しさがあるという不思議な感覚も今はあるんです。でも、こういう感覚はめったに味わえることではないと思うので、大切過ぎて自分のだけのものにしておきたいけど、ほんとに多くの人に見てもらいたいとも思っています」

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――ほかの作品をされて、このシリーズに戻ってくることで感じる自分の成長や変化などありますか?

「皆さんの中に恐らく既に“ちさと像”があるので、みんなが思っている“ちさまひ”になれるのかなという不安はあります。でも、そこに捉われ過ぎず、自分の中の“ちさと”を壊すっていうのが、今回のドラマの目標でもありました。『ちさとはこういう服も着るし、こういうこともできる』という頭の柔らかさをドラマでは考えていて、こういうことはほかの作品でも活きてくると思うので、『ベイビーわるきゅーれ』で学んだこと、“ちさと”を演じたことを今後ほかの作品でも活かせていけたらな思います」

――最後にドラマをご覧になる視聴者の方にメッセージをお願いします。

「今回のドラマでは、今までとは違った『ベイビーわるきゅーれ』が見られると思っています。期待していただいているアクションやちさととまひろの日常シーンがより濃くパワーアップしていると思うので、気軽にテレビをつけて、見ていただけたらと思います!」

――ありがとうございました!

加速する“ベビわる”旋風!「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」髙石あかりインタビュー

【プロフィール】
髙石 あかりたかいし あかり) 
2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。いて座。映画「ベイビーわるきゅーれ」(21年)で映画作品初主演を果たし、映画「わたしの幸せな結婚」(23年)、映画「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」(24年)、アニメ映画「きみの色」(24年)、ドラマ「わたしの一番最悪なともだち」(23年/NHK総合)「墜落JKと廃人教師」シリーズ(24年/TBSほか)などに出演。映画「スマホを落としただけなのに 最終章」、映画「私にふさわしいホテル」などの公開を控えている。

【番組情報】
水ドラ25「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」
9月4日スタート 
テレ東ほか 
毎週水曜 深夜1:00~深夜1:30
各話放送終了後から、広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東HP・TVer・Lemino)にて見逃し配信&動画配信サービス「U-NEXT」にて第1話から最新話まで独占見放題配信

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取材・文/K・O(TVガイドWeb編集部) 撮影/尾崎篤志



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