伊藤淳史が萩本欽一を熱演! 妻・澄子さんとのちょっと不思議な愛の形を届ける2024/08/26
8月31日から9月1日にかけて、日本テレビ系で放送される、今年の「24時間テレビ47」。
「愛は地球を救うのか?」をテーマに、総合司会に、くりぃむしちゅーの上田晋也、羽鳥慎一、水卜麻美アナウンサーを迎え、相葉雅紀や岩田剛典(EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS)、ヒロミ、松平健、MISIA、土屋太鳳らそれぞれの企画を担う24人の出演者と共に、東京・両国国技館からさまざまなチャリティー企画を伝える。
31日、午後9時頃から放送されるスペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~」では、日本のエンターテインメント史を塗り替えた偉大なコメディアンの萩本欽一と、そんな大スターに寄り添い続け、4年前に他界した妻・澄子さんの、ちょっと不思議な家族の形と愛の物語を放送する。萩本欽一役を伊藤淳史、妻・澄子さん(スミちゃん)役を波瑠が演じる中、撮影中の伊藤に作品の魅力を語ってもらった。
――台本を読んでの感想をお聞かせください。
「欽ちゃんって、芸能界の中でも大御所中の大御所の方ですよね。スーパースターを演じさせていただくと思いながら、台本を読ませていただきました。とても面白くて、そして驚きもあってすごく泣けました。『こんなに泣けるのか!』って思うくらい、泣きました。全体を通して面白いところや、苦しいところ、つらいところはあるんですが、そのバランスがすごく良くできていて。素晴らしい作品だなと思いました」
――実際に演じてみていかがでしたか。
「一つの作品と捉えた時に、とても魅力的な作品ですよね。最初は、(実在の欽ちゃんに)似せていこうかなという思いもあったのですが、そういう思いは大切にしながら、与えられた脚本やシーン、役柄など、一つ一つ丁寧に描こうと思っています。細かいしぐさは欽ちゃんらしさを入れていけたらと思って、日々取り組んでいます」
――欽ちゃんとスミちゃんは、非常に特殊な夫婦の関係性だと思いますが、伊藤さんはどう思われましたか。
「すごく特殊ですよね。僕自身にも家族はいますが、僕が今まで生きてきた人生の経験にはないような夫婦の形だと思います。ちょっと驚いてしまうような人生をお二人共に送られている。でも、どちらかが普通で、どちらかが普通じゃないとかではなくて、それぞれがそれぞれに驚きの考え方を持っている。だからこそ、2人の間には絆や信頼関係が生まれていて、それが作品を見た時にとてもすてきな物語になっているなと思いました。その意外性は、ドラマの面白さにもつながっていると思いますが、最後はすごく美しくて、感動できるお話です。欽ちゃんとスミちゃんじゃなければ、こんなに温かい家庭や物語は生まれなかったと思います。やっぱり欽ちゃんがここまでトップスターで居続けることができたのは、欽ちゃんご自身の仕事に対する考え方やライフスタイルだと思いますが、それが成立したのは、間違いなく陰で支えたスミちゃんですよね。本当にファンというか、それに徹する思いが欽ちゃんを作り上げた。スミちゃんが家族をつなぎ合わせていたのではないかなと思います」
――波瑠さんとの共演はいかがでしたか。
「波瑠さんは、本当にスミちゃんですね。台本に書かれたスミちゃん以上に、この人が本当のスミちゃんだったんじゃないかと現場でも思わせてくれるような方です。欽ちゃんは『行ってらっしゃい』って、いつもスミちゃんに送り出してもらうのですが、お芝居をしていて欽ちゃん自身もそうですし、僕自身も背中を押されて応援されているような気持ちになりました。待ち時間も楽しくお話をさせていただいて、だんだんいい関係といいますか、現場でも温かい空気感がつくれているので、波瑠さんには感謝しています」
――3人の子どもたちとの撮影は、いかがでしたか。
「いい感じで子どもたちが子どもたちのままなんですよね。子役っぽさがなくて無邪気といいますか。元気いっぱいなので『これから本番いくよ!』という時に大変だったこともあったのですが、「ここで頑張ったらご褒美だ!」とか言いながら撮影が進んでいって、いい感じの家族感が5人で表現できたかなと思います」
――実在する人物を演じる面白さや難しさはありますか。
「面白さを感じる余裕がまだないです。きっと、面白さを感じる前にクランクアップするんじゃいかなという気がしています(笑)。正直すごくプレッシャーはあります。皆さんが知っている萩本欽一さんですし、皆さんの中にあるイメージは、変わらない欽ちゃんだと思うので。そこを崩してしまったらいけないと思いながら、日々演じています。今まで経験したことのないような、重圧というか責任みたいなものは勝手に背負っています。でも、現場の皆さんが助けてくださるので、いい意味で役柄をあまり意識し過ぎず、後悔をしないように思いっきり演じようと思います。共演者の皆さんがすてきな方たちばかりなので、1シーン1シーン、台本に描かれているようなすてきなシーンを作れるように、集中力をもって演じています。先日、お笑いのシーンを撮影したのですが、実際に『客にウケている』シーンは萩本さんのアーカイブ映像なんですよね。僕が演じるのは、頑張るけどお客さんが笑ってくれないとか、欽ちゃんがスターになる以前のシーンなんです。劇場で撮影した時には、観客役でエキストラの方が100人以上来てくださったんです。ものすごい熱い拍手と笑いをくださったので、それだけで『いい気持ち』になりました(笑)。ありがたかったです」
――萩本欽一さんのイメージはいかがですか。
「僕は、仮装大賞を見ていた世代なので、ちょっと年を取られてからの欽ちゃんなんですよ。今回コント55号とか、昔の資料とかを拝見させていただくと、とても活発というか。すごくアクティブで、切れっ切れでした。お芝居では長い世代を演じるので、そういう面も大切に演じたいです。撮影では、萩本さんと同じ事務所に所属する若手俳優の方も出てくださっているのですが、その中のお一人が、いつも欽ちゃんのYouTubeやステージに出られている方で。その方に、細かいしぐさを教えていただきました。お辞儀をするときの手の形や、語尾は伸ばさず、切れよくすぱっと言え! とか。そういうところをヒントにしながら、ところどころに出していきたいです。あと、欽ちゃんは、照れているしぐさもよくされているので、そういう場面も表現したいなと思っています」
――最後に見どころを教えてください。
「僕がスーパースターの萩本さんを演じさせていただけるとは思っていなかったので、毎日がふわふわしています。本当に皆さんが知っている欽ちゃんなんだけど、皆さんが知らない欽ちゃんに対する驚きなどが詰め込まれた作品になっていると思います。笑えるところや驚きもあって、最後は超感動! 僕も台本を読んだ時の感動が今でも忘れられません。台本読んだだけなのに泣けたんですよね。この感動を皆さまに伝えられるように現場は頑張っていますので、ぜひ、最初から最後まで見届けていただけたらいいなと思っています。このドラマの素晴らしさが1人でも多くの方に伝わればいいと思います。よろしくお願いいたします」
――ありがとうございました。放送を楽しみにしています!
【番組情報】
24時間テレビ47
スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~」
日本テレビ系
8月31日 午後9:00頃
取材・文/Mayu.O(日本テレビ担当)
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