「西園寺さんは家事をしない」第7話「“新しいキュン”にもん絶必至!?」2024/08/20
TBSでは、火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」が放送中。原作は「ホタルノヒカリ」などを手掛けた人気漫画家・ひうらさとるによる同名コミック(講談社「BE・LOVE」連載)。徹底して家事をしない主人公・西園寺一妃(松本若菜)と年下の訳ありシングルファーザー・楠見俊直・松村北斗(SixTONES)&その娘・ルカ(倉田瑛茉)の風変わりな同居生活を通して「幸せって何? 家族って何?」を考えるハートフルラブコメディーだ。
ついに、西園寺さんに「僕はあなたが好きです。お付き合いしたいと思っています」と告白をしたカズト横井(津田健次郎)。横井の真っすぐな思いや素顔、そして考えに触れたことで、西園寺さんの心境に変化が。横井に真剣に向き合いたいと考え、反対する楠見を説得し、横井に“偽家族”の全てを話すことを決意。横井を“偽家族”に招待し、理解不能とドン引かれるかと覚悟していたが…横井はまさかの“偽家族賛同”を宣言。そして、“仮彼氏”というポジションを提案した! まさかまさかのナナメ上を行く展開にSNSでは、横井の器の大きさを称賛する書き込みや、“仮彼氏”という発想がものすごいという意見などが飛び交った。
ちなみに、白熱する家族会議中にルカが、「ねぇねぇ見て! こぼしたよねぇ~」と牛乳をぶちまけていたシーンもSNSで多くの反響が。同シーンの撮影では、瑛茉ちゃんが周りで準備を進めるスタッフたちに「ねぇねぇ下見て! 踏んだら汚れるよ!」「でも瑛茉ちゃんは(こぼしてないから)悪くないよ!」と上機嫌に伝え、めったに起こらないシチュエーションを存分に楽しむ、劇中同様キュートな姿を目撃することができた。そんな第7話への展望やラストに向けて走り出す今後について、岩崎愛奈プロデューサーのコメントが到着した。
原作中の“一言”を膨らませ、西園寺さんと横井の心が近づく場面が完成
第6話では、横井の素顔が見えるシーンがあったかと思います。中でも、“こども食堂”のくだりは、横井の人柄を表したシーンになっていたのではと思います。この場面は、原作で横井が「時々ボランティアでシングルマザーのシェルターや困っている人たちのシェアハウスなどに料理しにいく」という一コマで話していたエピソードを膨らませたものなんです。子ども食堂での西園寺さんとのやりとりで、横井は「家族以外にも頼れる人がいるんだぞという考えが広まってほしい」と話していますが、それが西園寺さんが思い描いてきた“偽家族”のあり方や、彼らが築いてきた関係に通ずるものがあると考えました。そう考えて入れたシーンなので、西園寺さんの中に“この人すてきだな”と感じる気持ちがグッと芽生えるものになったかなと思います。そんな西園寺さんと横井の表情がとてもすてきで、2人の心が近づいたなと思わせてくれる松本さんと津田さんのお芝居がもう本当にすてきで。柔らかくて優しくて、人と人との心が近づく温かさを感じました。
“分からない気持ち”を探っている楠見の表情が物語をより複雑化させる
西園寺さんと横井の心が近づいていくのと同時に、楠見の気持ちが大きく動いていきそうな気配も見えてきています。楠見は、第6話の家族会議でも話していたように、西園寺さんへの特別な思いは“家族愛”であるという答えを出しています。家族として西園寺さんを大事に思っているからこそ、西園寺さんの幸せを願い、自分とルカは出ていくと言う。対する西園寺さんは、家族として大事に思っているから一緒にいたいと考えていて。お互いをとても大事に思っているということは2人とも同じ。それなのに、全く真逆の答えを出してしまうこの2人を、やっぱり面白いなと思いました。
そこに横井が入ってくることで、楠見の中に、今までの人生で体験したことのないような、なんなのか分からない未知の感情が生まれ始める。そんな自分でも理解できない感情に遭遇した楠見を、松村さんがとても丁寧に表現してくれていて、もう敬服という感じです。楠見の中に生まれた小さな変化が繊細に表情に表れてきているのを見ているだけで、ワクワクしてしまいます。
それと同時に、楠見にとって、ここまでの西園寺さんとの暮らしが、彼にとてつもなく大きな何かをもたらしていることが見えるような気がして、切ないようなうれしいような気持ちにもなる。“この感情はなんなんだろう”という疑問と向き合っている楠見の気持ちを、見ている方が一緒に探りたくなる気持ちにさせられるのは、間違いなく松村さんのお芝居の力。それが、物語をより複雑に、そして面白くしてくれていると感じます。
ステキ男子×キュートなルカが紡ぐ“新しいキュン”にもん絶必至!?
第7話ではまず、“仮彼氏”というメンバーが新しく加わったことで、偽家族が一歩前進するところから始まります。そして、西園寺さんのマインドや楠見自身に変化が起こることで、彼らの知らないところで、偽家族の周りにも影響が出ていきます。“自分たちを助けてくれる人や協力してくれる人はたくさんいるんだぞ”と感じられる場面がいろいろ出てくるのですが、これはまさに、横井が第6話で話していた「家族以外にも頼れる人がいるんだぞ」という考えの再現と言えます。そしてそれが、楠見と横井の新たなステップにもつながる。
楠見はこれまで、西園寺さんやルカと一緒にいるシーンがほとんどでした。なので、横井とのシーンはどんなことになるんだろうと思っていたんですが、2人が見出す意外な関係性を感じることができる、すてきなシーンになっていると思います。また、楠見と横井の間で楽しそうにしているルカ、この組み合わせを現場で見た時になんだか新しい「キュン」の形を見た気がしました。「キュン」といえば恋を連想しますが、恋ではなくても、お互いに思い合って心を通じ合わせている人と人が幸せそうにしている姿には、「キュン」が生まれるんだなと。そんな新しい「キュン」をぜひ楽しみにしていただきたいです。
ルカ役の倉田瑛茉ちゃんは、実は人見知りさんなのですが、撮影現場で津田さんには自然と心を開いていて。慣れるまでモジモジしちゃうかな? と思っていたら、気が付いたら津田さんに抱っこされていたり、自分からちょっかいを出していたり。そんな瑛茉ちゃんの姿は、物語にいい影響を与えてくれていますね。子どもって、すごく順応性が高い。瑛茉ちゃんを見ていると、大人をがんじがらめにする固定概念や壁がないというのは、こんなに強いものなんだなと気付かされます。楠見は“仮彼氏”が偽家族に参加したことがどうにも腑(ふ)に落ちないでいる。のみ込めない、消化できない。でも、ルカはパパが持つ葛藤をあっという間に飛び越えていくんですよね。瑛茉ちゃん、そしてルカから、とても大事なことを教えてもらっているような気がします。
新たな個性派キャラの登場でどう変わっていくか注目を
第7話のもう一つの見どころは、ニューヨークでのシーンです。仕事ができる西園寺さんですが、実は英語は苦手。でも、言語の壁にぶち当たりながらもとにかく進んでみる! という西園寺さんの姿からは、彼女の明るさやあっけらかんとした感じが色濃く見えて、私はまたさらに西園寺さんという人が好きになりました。“単語や文法なんか正しくなくてもいい、とにかく伝えようとすれば伝わっちゃうものなんだ!”という心意気を、若菜さんがとてもチャーミングに表現してくださっていて、とても楽しいシーンになっていると思います。
さらに、西園寺さんがニューヨークで出会う、異色の雰囲気の女性・橘エリサ(太田莉菜)の登場も注目ポイントです。エリサの登場で物語が大きく動いていく予感がしますし、ドキドキとちょっぴりのハラハラを感じてもらえると思いますので、楽しみにしていてください!
さまざまな人々との関係を築きながら、アップデートしていく偽家族の動向がさらに見逃せなくなること必至…! ただのラブコメでは終わらない、本作の醍醐味(だいごみ)を色濃く感じるエピソードになりそうだ。
【番組情報】
「西園寺さんは家事をしない」
TBS系
火曜 午後10:00~10:57
TBS担当/N.E
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