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ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー2024/08/15

ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー

 テレビ朝日系で放送中の木曜ドラマ「スカイキャッスル」(木曜午後9:00)。世にも優雅なたたずまいとは裏腹に燃えたぎる野心、猛烈な見栄とプライド、そして…誰にも言えない秘密を抱えた、美しきセレブ妻たちのドロ沼マウントバトルを描く、沼落ち確定の衝撃サスペンスミステリーだ。

 第2話では主人公・浅見紗英(松下奈緒)の過去が明らかになり、冴島香織(戸田菜穂)の自死の真相を小説にしようとする南沢泉(木村文乃)に対し脅しをかける紗英の鬼気迫る表情で話題となった本作。第3話では真っ向勝負や、娘のためならどんなことでもする紗英が成績が落ちていら立つ長女・浅見瑠璃(新井美羽)のため、人一倍高いプライドを捨てて、敏腕受験コーディネーター・九条彩香(小雪)へ土下座。再契約にこぎつけ安堵した矢先、九条は瑠璃を超難関校合格に導くため、成績トップを争う泉の息子・青葉(坂元愛登)&山田未久(田牧そら)との恋の三角関係を利用しようと計画する。

 白熱するバトルを繰り広げる紗英役の松下さんと泉役の木村さんへ、ドラマや役についての思いを聞いた。

ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー

――作品の印象を教えてください。

松下 「本当にいろいろなことが目まぐるしく起こります。出てくる登場人物のことが次々に気になり、登場人物それぞれの欲望を自分と照らし合わせ、華やかに見えていても実は小さな欲望がどんどん積み重なっていく面白いお話です。自分とは遠い話かと思ったら、意外と自分に置き換えられ身近に思える作品だと思います」

木村 「作品全体の印象は韓国で放送していた原作と大きく変わらない感じがしますが、今回はよりじっとりしているかもしれません。20話の原作をギュッとコンパクトにしているので、展開が早く、飽きることなく見られるのではないかと思っています。みんなが見たいシーンをしっかり残しつつよりスピード感がアップしていると思います」

――紗英の印象を教えてください。

松下 「基本的には一生懸命なんです。決意したら突き進む確固たる自信と、揺るがない強さと、自分が良いと思った方に方向転換するフットワークの軽さを持っていると思います。全て娘のために全力で走っているので、欲望のまま生きている紗英のような生き方が、実は純粋な生き方なのかなと感じました」

ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー

――前半の印象に残っているセリフを教えてください。

松下 「『あなたみたいな偽善者、私は一番嫌い』というセリフに紗英の生い立ちが込められていると思いました。台本を読んだ時も言葉に出した時ハッとするような強さを感じて、とても好きなシーンです。紗英にとって泉さんとのシーンは重要な部分ですし、彼女さえ引っ越してこなければ紗英の過去が明らかにならず平和に暮らしていたという思いがあるので、このシーンが、どういうふうに2人の関係が変わっていくか見せてくれると思います」

木村 「やっぱり『偽善者』です。このドラマのテーマにもなっていて、『偽善者』というセリフを最初に言った子役の方のセリフが絶妙で、演出の田村直己さんともその言い方があって、紗英の役にもつながっている重要なセリフとおっしゃっていて印象に残っています」

ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー

――お互いの印象を教えてください。

松下 「撮影前は、クールな方なのかな? と勝手に思っていましたが、2カ月ほど一緒にいると全力で楽しませてくれて、チャーミングに笑われる方でした。一緒に撮影していて楽しく過ごせました」

木村 「いつも褒めてくれる大好きなお姉さんという感じです。現場でもいろいろな方をよく見ていて、ポジティブに意見を伝えてくれる。自分でも気が付いていないようなことも教えてくれて、撮影現場が好きだと感じさせてくれる方です」

――松下さんから見て現場の雰囲気はいかがでしょうか。

松下 「このドラマは心が追い付かないような難しいシーンもたくさんあります。どこか現実と非現実的な世界が交差しているので、出演者の方も集中力がいると思います。でも撮影外では、皆さん楽しくお話して、また現場に行ってこの役を演じたいという気持ちで撮影ができていて、皆さんに助けられています」

ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー

――演じている役のここだけはまねできないと思う部分を教えてください。

松下 「最初はまねできないと思うこともありましたが、演じるにつれて役との距離が縮まり、できない事がなくなったと思います。紗英ならこう言うんだろうなと違和感なく役と共に歩んでいます」

木村 「お節介を焼くところです。私は物事に触れずに遠回りをするタイプなので、泉を見て、『人の逆鱗(げきりん)にも触れているんだな』と思っています。そういう部分は今でもなじみませんが、泉はこんな人物だと割り切って、皆さんと心を通わせて演じることができてホッとしています」

ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー

――最後に視聴者へメッセージをお願いします。

松下 「ここから怒とうの展開を迎えます。いろいろなものが見え隠れてしていくので毎話楽しみにしていただけるとうれしいです」

木村 「皆さんの期待されているあのシーンやこのシーンも盛り込まれているので楽しみにしてください」

――ありがとうございました。

ドラマ「スカイキャッスル」。壮絶なバトルを繰り広げる浅見紗英役・松下奈緒と南沢泉役・木村文乃へインタビュー

【プロフィール】
松下奈緒(まつした なお)
2月8日生まれ。兵庫県出身。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」や「アライブがん専門医のカルテ」(フジテレビ系)、「大奥Season2」(NHK総合)などに出演。


木村文乃(きむら ふみの)
10月19月生まれ。東京都出身。「七人の秘書」(テレビ朝日系)やNHK大河ドラマ「麒麟がくる」、「ノンレムの窓」(フジテレビ系)などに出演。

【番組情報】
木曜ドラマ「スカイキャッスル」
テレビ朝日系
木曜 後9:00~9:54

メーク/松下:山科美佳(MARVEE)、木村:若林幸子(MARVEE)スタイリスト/松下:大沼こずえ、木村:石川奈央(BLKS)

取材・文/S・A 撮影/蓮尾美智子



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