吉本新喜劇65周年! 全国ツアー行脚中・間寛平インタビュー「最近は関東でも下ネタがウケるように」2024/08/15
今年65周年を迎えた吉本新喜劇が、記念ツアーを実施。8月11日にテレ玉・吉本興業主催で埼玉公演が開催され、GM(ゼネラルマネージャー)を務める間寛平が、終演後のインタビューに応じた。
――お客さんの反応はいかがでしたか。
「関東の方には、あまり吉本新喜劇になじみがないと思う。でも今回こうしてテレビ埼玉さんに呼んでいただき、ちょっとでも新喜劇の良さを知ってもらえたらいいなと。本当にありがたいなと思っています」
――埼玉に何か、思い出はありますか。
「おふくろの妹とか、姉の子どもとかが、埼玉に住んでるんですよ。今日はぎょうさん来てくれてました。で、えらい怒っていました(笑)。なんで(公演)やるのに言うてくれへんかったんや、もう3階しかチケット取られへんって。前の席の方を取りたかったのにって(笑)。でもね、レイチェルとか(野崎)塁とか大塚澪ちゃんとか、若い埼玉出身の方が新喜劇に入ってくれているだけでうれしいですよね。これまではほとんど関西の子ばっかりやったので」
――今後の65周年に向けては、いかがですか。
「まだまだ頑張っていきたいですね。座長らはもうほっといても、一生懸命頑張っていけると思うけど、若い人らはまだまだ育てていかなあかんなと。埼玉出身の塁くんとかレイチェルが、本当にちょっとずつですけど笑いが分かってきて、舞台っていうものがどういうものかも分かってきて…。やっぱり、進歩しているよね。あの子らが今後埼玉で新喜劇を座長としてやっていくようになったらうれしいです」
――ありがとうございます。これまでツアーを巡ってきて、大阪での公演との感触の違いなどありますでしょうか。
「これまではちょっと下ネタ言うたりしたら、関東の方って嫌がる方もいたじゃないですか。でも、最近はどんどん付いてきてくれている。関西って下ネタも多いし、めちゃめちゃ下品な言葉も言うたりもするんですけど、同じことを関東でやったらちょっと引かれていたんですね、今までは。ところが、最近はどんどん付いてきてくれている。今別府(直之)の、乳首触って『ピュッピュ~』なんて昔は関西ではウケて、関東では何これ…って感じやったけど、今日なんてむちゃくちゃウケてましたもんね(笑)。(リアクションの変化は)僕がGMに就任した5、6年前ぐらいからかな。小藪(千豊)が 60周年でツアーを回ったりしていたし、その時期くらいからちょっとずつ変わってきたんじゃないですかね」
――なるほど。韓国公演を控えているかと思いますが、演出を変える予定などございますか。
「普通通りの新喜劇らしいコメディーはやるんですけど、字幕が出るから、きちんとセリフは覚えないかんなぁと思ってます。(日本語の)ニュアンスがあるので。韓国の笑いに次長課長の河本(準一)が詳しいので、彼を入れる予定です。河本に聞いたら『韓国の人はものすごい笑うし、ものすごいウケるよ』って言うてくれたんです。例えば、ちょっと高いとこにあるものを取るときに、背が届かんから、ちょっとお尻を押してもらう。その時におならがプーっと出ただけで、もう転げまわって笑うって。そんなんやから、安心しといてって河本には言われました。それを聞いた時に、それなら思い切りできるなと。『かい~の』を韓国語でやったらどうなるんかな(笑)」
――楽しみです。最後に、ご自身の今後の目標を教えていただけますか。
「若い人たちを育てていって、座長になれるぐらいにしてやりたいなと。まだまだ社長が劇場を作っていくって言うてるし、営業もあるし…でも、ちゃんとした座長を作らないかんなと思って。きっと、今の4人だけではやりきれなくなると思うし、あと2~3人は作っとかなあかん。この3人を作るのが大変なんですけど、自信を持って面白い芝居をできる人はやっぱ作らなあかんと思ってます。それができたらもう僕も引退やなと。僕の中ではこの2、3年で座長を任せられる人を育てていきたいなと思ってます」
吉本新喜劇65周年記念ツアーは、来年3月まで全国で65公演以上開催予定。8月17日、18日には韓国・釜山での公演も予定している。また、テレ玉では毎週金曜午後7時より「よしもと新喜劇」を放送中だ。
【プロフィール】
間寛平(はざま かんぺい)
1949年7月20日生まれ。高知県出身。「かい~の」「アメマ」などのギャグで知られる。「痛快! 明石家電視台」(MBS)にレギュラー出演中。2022年、吉本新喜劇のゼネラルマネージャー(GM)に就任。
【番組情報】
「よしもと新喜劇」(MBS制作)
テレビ埼玉ほか
金曜 午後7:00~8:00
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