木南晴夏、アドリブ満載の現場に「絶対に笑ってたまるもんか」──「ビリオン×スクール」インタビュー2024/08/09
フジテレビ系では、山田涼介さんが主演を務めるドラマ「ビリオン×スクール」が放送中。本作は、日本一の財閥系企業のトップであり“億万長者=ビリオネア”の主人公・加賀美零(山田)が、身分を隠して学校の教師となり、生徒と共に成長していく姿を描く学園コメディーです。
私立絵都学園の底辺クラス“ゼロ組”の担任教師として赴任した加賀美は、いじめや不登校、パパ活といった生徒が抱える問題に、ケタ外れの資産と行動力で解決していきます。
そんな加賀美の秘書兼ボディーガードであり、ゼロ組の副担任・芹沢一花を演じるのは木南晴夏さん。5年振りで3度目の共演となる山田さんに対する印象の変化や、アドリブ満載すぎて少々困惑気味(?)だという撮影エピソードなどをお伺いしました。
──順調に撮影が進んでいると思いますが、現場の雰囲気はいかがでしょうか?
「皆さんが明るい空気を作ってくださるので、とても楽しい雰囲気です。暑さに負けないよう、みんなで頑張って撮影をしています」
──山田さんとは5年振りの共演ですね。
「久々の共演だったので、最初は少し緊張感があったのですが、本作ではバディという関係性で掛け合いのシーンも多いので、徐々に緊張はほぐれましたし、今ではすっかり、いじったりいじられたりする仲に戻りました」
──5年を経て、山田さんの印象に変化はありましたか?
「今回は教師役ということで、山田さんよりも若いキャストの方がたくさんいらっしゃいます。生徒の皆さんのことをお兄さん的な目線で見ている様子や、見守る姿勢が見受けられるので、前回共演した時よりも大人な印象を受けました」
──本作は放送後の反響も大きく、特に職員室のシーンなどは毎回話題になっています。
「瑠東(東一郎)監督はアドリブが好きな方なので、リハーサルで生まれたことを『あれ活かしましょう!』という流れになることが多いんです。職員室のシーンに関しては、個性派の方々が集まっているのですが、その中でも教頭役の永野(宗典)さんは毎回違うアドリブをかましてくださるので、本番で何が飛び出してくるか分からないという緊張感が常にあります」
──緊張感もありつつ、何が出てくるのか楽しみという感覚も…?
「楽しみではあるんですが、役柄的に笑ってはいけないというのがあるので、毎回耐えるのに必死です。第2話で笑っちゃったシーンがそのまま使われてしまったので、第3話以降は意地でも笑わないようにしようと思いました(笑)。『絶対に笑ってたまるもんか』という自分との勝負になっています」
──第2話で永野さんが吹っ飛ぶシーンは、笑わずにはいられない様子が伝わってきました(笑)。
「永野さんのアドリブシーンは、全て皆さんにお見せしたいくらいです。リハーサルを含めて10回近く同じシーンを撮影していたのですが、毎回動きもセリフも変えられるので、それが面白くて山田くんと一緒に耐えられなくなってしまいました。悔しいです…!」
──では、教室でのシーンで印象に残っているエピソードはありますか?
「学園ものなのに教室のシーンが意外とないのですが(笑)、印象に残っているのは、加賀美と芹沢が初めて教室に登場するシーン。永野さんと坂口(涼太郎)さんが生徒に向けて話をした後、芹沢に続いて加賀美が入るというシーンだったのですが、先に入っていた2人が永遠に終わらなくて。放送された時間は10分の1くらいになっていましたが、やりたい放題のお二人を見て『こういう現場なのか』と、その時に初めて理解しました(笑)」
──最初から洗礼を受けていたのですね。
「いつも永野さんは『アドリブが終わるきっかけのセリフだけは忘れないでくださいね』と言われているのですが、忘れちゃったのかなと思うくらいすごく長かったです(笑)」
──木南さんご自身が撮影で大変だったことはありますか?
「第5話で芹沢が初めてアクションに挑戦したのですが、実は、アクションをするとは聞いていなかったので、プロデューサーさんに『私やったことないです』と言ったら『ちょっと押したりするくらいなので大丈夫ですよ!』と言われて。いざ始まってみると、予想外のとんでもないアクションだったので『めちゃくちゃうそじゃん!』って思いました(笑)。これが、自分の中では一番大変なシーンでしたね」
──生徒役の皆さんとの芝居で刺激を受けていることがあれば教えてください。
「回数を重ねるごとに芝居が良くなっていく様子や、リハーサルの時には縮こまっていたものが本番でガラッと変わって成長している姿を見ると、すてきだなと思います。生徒役の共演者の芝居を見て『負けてられないです』と言っている子もいて、仲は良いけどいいライバル関係になれていることが素晴らしいなと思いました」
──木南さんから、生徒役の皆さんにアドバイスをされることもありますか?
「涙を求められるシーンがすごく多いのですが、それが生徒役の皆さんの良いプレッシャーになっているのかなと感じています。生徒役の子たちが、お互いに泣きの芝居だったり感動的な芝居を見て、『次は私の番だ…』と構えているのをそばで見ていて『頑張れ!』と応援していますし、『泣けなくても、涙はただの“形”だから気持ちが乗っていれば大丈夫だよ』と声をかけています。泣けないかもしれないと悩む子も多いのですが、その子たちには『その悩みはこの先も一生ついてくる。私でもその怖さは今でもあるから、たとえ今回涙が出なかったとしても気にしなくて大丈夫だよ』と話しました」
──いよいよ物語も後半に入りますが、今後の見どころを教えてください。
「物語が進むにつれてゼロ組の生徒が1人ずつ加賀美の仲間に入り、徐々に“クラスを楽しもう”という空気が広まっていくがゆえに、雪美(大原梓)や城島(奥野壮)がどんどん孤立してしまいます。その2人を救うために芹沢たちはどう動くのか…? 先生VS生徒だった関係に少しずつ変化が生まれて、一体感が見えてくるところに注目していただきたいです」
【プロフィール】
木南晴夏(きなみ はるか)
1985年8月9日生まれ。大阪府出身。近年の主な出演作は、「ブラッシュアップライフ」、「セクシー田中さん」(日本テレビ系)、「おいハンサム!!2」(フジテレビ系)、「9ボーダー」(TBS系)、映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」(23年)、劇場版「おいハンサム!!」(24年)など多数。
【番組情報】
「ビリオン×スクール」
フジテレビ系
金曜 午後9:00~9:58
フジテレビ担当/Mi
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