南こうせつが語る「サマーピクニック」の歴史! 43年前の特別な日に何が起こったのか?2024/07/26
結成の日、デビュー日、解散の日など、人気アーティストの特別な日にスポットを当てて、ロングインタビューで深掘りしていく特別番組シリーズ「The Day. ~アーティストたちの特別なあの日~」(日テレプラス)。第10弾は、今年75歳・デビュー55周年を迎える南こうせつが登場する。南が特別な日として挙げたのが、43年前(1981年)、自身が主催するフェス「サマーピクニック」第1回を開催した7月26日。その日を、特別な日として挙げた理由や、今年9月の日本武道館公演で「サマーピクニック」に終止符を打つ思いなどを赤裸々に語っていく。
今回、南がロングインタビューを受ける収録に潜入。81年7月26日のことを語るのはもちろんだが、幼少期からそこに至るまでのキャリアにも言及する。文化祭で歌った時の写真など、本人も驚くような貴重な写真なども紹介すると、南の記憶もよみがえってくるようで次から次と思い出が明かされる。また、写真に写ったギターを持つ手のコードから歌った曲を思い出し、生歌で披露してくれるぜいたくな時間も。また、交流が広い南だけに、サマーピクニックに出演してくれたゲストをはじめ、数々の大物との秘話も教えてくれる。日本音楽史の上でも興味深い話、最後にも生歌で曲を披露してくれるなど、ロングインタビューだがあっという間に感じる時間となった。
――「The Day. ~アーティストたちの特別なあの日~」の収録を終えたばかりですが、収録の感想を聞かせてください。
「いちアーテイスト、南こうせつに集中して3時間の番組を構成していただけるのは、普通のテレビの感覚ではありえません。だから、僕自身がすごく放送を楽しみにしています(笑)」
――インタビュー形式で特別な日について語っていましたが、インタビュー形式だと記憶がよみがえりやすいということはありますか?
「それはありますね。インタビューしていただいた方が、僕がデビューした頃に生まれた方でした(笑)。僕がかぐや姫で活動していた頃、特別な日として挙げた81年7月26日に青春時代を過ごしていない世代の方が、客観的に質問してくれるのが新鮮ですし、1人で振り返るだけでは蘇らないような記憶もよみがえった気がします。しかも、僕が覚えていないような貴重な写真とかも用意してくださったり、75歳から80歳を目指して歌い続けるエネルギー、貴重なアルバムの1ページになるような番組を作っていただいて感謝しています」
――番組の中でも語っていますが、81年7月26日がどんな日なのかを改めて教えてください。
「その日は、九州で野外コンサートを始めてみようということで、『サマーピクニック』と名付けて、オールナイトコンサートを始めた日ですね。43年前のことです。第1回目は、もうとにかく大変だったんですよ。昼はピーカンの夏空で音合わせも無事に終了して、そしたら本番の途中から夕立以上の雨になって、それと雷ですね。結局コンサートは中止になってしまったんです。本当に命の危険を感じました。われわれの機材を積んできた大きなトラックを全部開けたり、僕らの楽屋も全部開放して、女性や子どもを優先的に避難してもらって、スタッフの(スチール)カメラマンも誘導したりしていたから、その時がどんなに大変だったかというのは写真が残っていない。そう思ったら、その日の写真を番組スタッフがよく探してきましたね(笑)」
――悪天候で中止になったサマーピクニックが、どうしてシリーズ化する野外コンサートになったのですか?
「天候が落ち着いてお客さんが帰って、僕らも宿舎に帰ろうとすると、帰らないお客さんがいるから、戻って『来年また会おうね。絶対やるから。このコンサートは10年続けてやるから』って余計なことをいってしまって(笑)。それで10回やることになったんですよ」
――サマーピクニックは、計14回(81年~90年、99年、2009年、14年、19年)開催され、19年で一度幕を閉じています。それが今年9月に「南こうせつ ラストサマーピクニック in 武道館」として開催されることになった経緯を教えてください。
「19年は最後にしようと思ってタイトルを『サマーピクニック~さよなら~』にしたんです。そうしたらファンの人たちが、それは寂し過ぎるというで、『~さよなら、またね~』って『またね』を付けました。そして無事にサマーピクニックは終わったと思ったら、ファンの人たちが3年ぐらい前から『またねって言いましたよね』って言いはじめて。署名を集めて持ってこられたりもして(笑)。それならというのと、これでちゃんと終わりにしないといけないと思って、今回は本当に終わりにしようと『ラスト』とつけました」
――今回は日本武道館で開催になりますね。
「そうなんです。サマーピクニックは野外コンサートだったんですけども、最後が豪雨とかで全部ノーサイドになってしまうのはつらいなと思って、屋根があって安全に最後まで歌うことができるところを探していたら、武道館になったんです」
――抽象的な質問になってしまいますが、こうせつさんにとってライフワークのように取り組んできた「サマーピクニック」とは?
「僕にとって野外コンサートのステージに立つのは、自由にイメージを膨らませて楽しめる遊びの原点だと思います。自分の人生の楽しみになっていますし、一番の思い出にもなっていますね」
――かぐや姫と吉田拓郎さんが75年に行った国内初の野外オールナイトコンサート「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋」が夏フェスの先駆けです。それがサマーピクニックにつながり、さらに現在の夏フェスへとつながっていきます。番組では、日本の音楽史の観点でも興味深い話がたくさんありました。
「本当に今の夏フェスの盛況ぶりは素晴らしいですね。われわれが外国人アーティストに憧れ、(69年アメリカで開催の)ウッドストック・フェスティバルを参考にしていたのが、今は外国人アーティストが日本のフェスに出たいといって出演してくれる。素晴らしいし、うれしいです。番組では昔のことを話しましたけど、若い人は歴史とか知らなくてもいいので(笑)、好きなフェスを好きなように楽しんでほしいですね」
――最後のサマーピクニック開催が迫ってきていますが、今の気持ちを教えてください。
「第1回のサマーピクニックが81年なので43年の年月が流れています。懐かしむことは悪いことじゃない。明日に生きる薬になります。この番組、サマーピクニックが、そういう薬になると思います。サマーピクニックでは、あの頃の青春の風を吹かせますので、ぜひおいでいただきたい」
――待ちきれないファンに向けて、サマーピクニックの演出のヒントをいただけるとありがたいです。
「僕が野外コンサートをやってきて、その気持ち、思いを込めた『あの日の空よ』という歌があって、最後のサマーピクニックではみんなで合唱したいので、そのつもりで来てください(笑)」
【プロフィール】
南こうせつ(みなみ こうせつ)
1949年2月13日生まれ。大分県出身。70年に歌手デビューし、同年10月にかぐや姫を結成。「神田川」「赤ちょうちん」「妹」などの楽曲がミリオンセラーとなり、大ヒットを記録した。76年、日本人ソロ・シンガーとして初めて、日本武道館でソロコンサートを開催した。デビュー55周年を迎えた現在も、コンサートを中心に活動しており、現在「デビュー55周年記念 南こうせつコンサートツアー2024~神田川~」で全国ツアー中。(~11月24日まで)。9月23日には日本武道館で「南こうせつ ラストサマーピクニック in 武道館」を開催し、ファイナルを迎える。
【番組情報】
「The Day.~アーティストたちの特別なあの日~【南こうせつ】」
日テレプラス
7月26日 午後8:00~11:00 ほか
【プレゼント】
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取材/TVガイドWeb編集部・山木敦 文/山木敦
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