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高橋文哉「二役頂いたという期待と信頼に応えたい」――「伝説の頭 翔」インタビュー2024/07/19

高橋文哉「二役頂いたという期待と信頼に応えたい」――「伝説の頭 翔」インタビュー

 テレビ朝日で本日7月19日からスタートする金曜ナイトドラマ「伝説の頭 翔」夏原武原作による同名漫画を高橋文哉主演で初の実写化。1000人を超えるヤンキーたちを従える「グランドクロス」の伝説の頭(ヘッド)・伊集院翔と、いじめが原因で不登校の山田達人が偶然に出会い、容姿がそっくりだったために、人生を交換することに!? “不良たちの頂点に立つカリスマヤンキー”と“スクールカースト最底辺のいじめられっ子”の正反対の2人を高橋が一人二役で演じる。

 放送に先駆け、翔と達人を演じる高橋文哉さんに出演の感想や作品への思いをお聞きしました。 

――本作のオファーが来た時の心境はいかがでしたか?

「原作自体は、兄が全巻持っていて好きだったので僕も読んだことがありました。そんな中お話を頂いて、この作品を実写化するんだという驚きと、原作が少し前の時代のものなのでそれを令和の時代に実写化するというのは面白いなと思いました。どのようにこの時代に落とし込んでやっていくのか無限の可能性があるなと感じましたし、テレビ朝日のドラマに帰って来られたことをうれしく思っています」

――翔と達人についての印象を教えてください。

「翔は、1000人のヤンキーの頂点に立つ男と言われていて、怖くて、ちょっと堅苦しくて、クールなイメージがあると思います。演じる中で、翔は内に秘める愛情や仲間思いの一面や人情を大事にしてるところなど、自分の中で信念がしっかりあって、他人に迷惑をかけない信念というのを持っていると感じ、僕はそれを丁寧に演じて、そこを皆さんも感じていただけるよう、僕がその魅力を引き出していく役割を担っていると思っています。達人は演じていてすごく面白いやつです。ドラマを見ていただけたら伝わると思うのですが、達人はいろいろなことから逃げてきて、いじめられ、踏みにじられながら生きてきた中で、翔と同じく信念は持っているけれど、違う種類の信念だというのを感じます」

――衣装を初めて着た時の感想を教えてください。

「短ランに太いズボン、ブーツにオールバックの衣装を着た時は、特に不良への強い憧れがあったわけでもないですが、夢がかなったかのような感じがしました。少し胸を張って歩ける感じがありつつもどこか違和感があって、その違和感を忘れず達人へ落とし込んでいけたらと思っています」

――髪形も大変だと思いますがいかがでしたか。

「金髪にするのは初めから決まっていたのですが、髪形をどうするのか事前に話し合い、僕自身も意見を持っていきました。なので監督に『オールバックでリーゼント風の髪形がいいなと思っているんです』と言われた際、翔という人物を想像して、隣に立っていたら圧で負けてしまう怖さとかっこよさをどう出していったらいいんだろうと考え、『ツーブロックを入れたいです』と監督やプロデューサーの方々と話し合いながら決めました。染めるのにも長い時間をかけてブリーチしてから色を入れて、イメージと違うからやり直したりといろいろな人に協力していただきながら染めました。そんな中、クランクインの前日に部分的に黒にしたいと思い付いて、無理を承知でお願いしました。番組制作チームの皆さまの熱量の高さを実感して、この人たちの期待を全部吸収して、全力で作品を作りたいと思っています」

高橋文哉「二役頂いたという期待と信頼に応えたい」――「伝説の頭 翔」インタビュー

――演じる上で大切にしていることを教えてください。

「『この役はなぜこの感情を持っているんだろう』、『僕自身はこの場所でこのセリフは言えない、でもこの人が言えるのはなぜだろう』と一個ずつ理解していくことを演じる上で大切にしています。ドラマは架空の物語ですが、その架空がうそに見えないよう全力でうそを消していかないといけないと考えているので、そのために役を深く理解するようにしています。自分が登場人物と共存した時に何を思うか、達人が家に来た時に一言目に何を言うのか、靴をそろえて入るのか。台本にない細かいところまで考えることで“僕が演じる山田達人”ではなく”山田達人”としてその場に存在しうそではなくなっていく、その作業を大事にしています」

――座長として心掛けていることを教えてください。

「あまり意識はしていないのですが、全員が同じ方向を向いて作品を作っていけることを目指しています。僕自身もこの作品には特別な思いを持っているので、キャストやスタッフの皆さんにも『気合が入っています!』と伝えていて、皆さんも『一緒に頑張ろう』と返してくれることをうれしく思います。監督やプロデューサーの皆さまをはじめスタッフの方々全員がこの作品を良くするため何が最善なのか、高みを目指しつつも遊び心を持っていて、その真ん中に立たせていただいているのは本当に感謝しかありません。その期待に応えたいと自分も鼓舞されていますし、その勢いのまま最後まで走り続けるのが僕の仕事だと思っています」

――ヤンキー漫画にどんなイメージがありましたか。

「憧れです。学生時代にヤンキー映画を見終わったあと、肩で風を切って歩いたりは男の子ならみんなやるのではないかと思っています。僕自身も映画を見終わったときに、『今けんかをしたら誰にでも勝てる!』と錯覚したり、少年の心をひっぱってくれるような作品だと思います」

――筋トレなど頑張っているとお聞きしましたが、どんな思いを持っていますか。

「この作品が届くのを待ってくれている方々や、家族や友人、テレビをつけて見てくださる人、監督やプロデューサーの皆さん、キャストの方など作品に関わってくれる全ての方たちのために頑張っています。自分のために頑張るのは限界があるかもしれませんが、視聴者の皆さんが見る翔がかっこよくなるために頑張れています」

――最後に本作の見どころを教えてください。

「僕個人としては山田達人と伊集院翔の2役を頂いたという期待と信頼に応えたいと思っていますし、視聴者の皆さんにも楽しみにしていてほしいです。僕と共演者の方々が一つの作品の中で遊び、暴れ、楽しんでいる姿を楽しんでいただけたらいいなと思います。作品全体の見どころは、強いやつがてっぺんに立つヤンキーの世界に成り上がり精神のない達人という異物が入ったことによって、達人自身と共に変化していく。なぜ達人は頑張っていけるのか。その理由も話が進むごとに分かってくると思います。そして金曜日の夜に1週間の疲れが吹っ飛ぶようなコメディーを皆さんにお届けできたらと思います」

――ありがとうございました。

第1話あらすじ

ヤンキーが異常発生する地域《危多漢闘(きたかんとう)》。血で血を洗うヤンキーの巣窟ともいえるこのエリアで、最強チーム《グランドクロス》を束ねる伝説の頭・伊集院翔。一方で、アイドルユニット・古くさい街角のスケ番ズ(通称・街スケ)のメンバー《彩姐》こと藤谷彩(関水渚)の熱狂的なオタクで万年パシリのいじめられっ子・山田達人は、今日も不良にカツアゲされ、1年近く不登校を続けていた。しかも、両親は彼に全く興味がなく、それぞれが海外に単身赴任中のため、孤独な日々を過ごしている。達人は来たる彩姐の誕生日に、ある重大な決断の実行を決めていた。

【プロフィール】

高橋文哉(たかはし ふみや) 
2001年3月12日生まれ。埼玉県出身。B型。テレビ朝日での出演作は「仮面ライダーゼロワン」、「先生を消す方程式。」 。

【番組情報】

金曜ナイトドラマ「伝説の頭 翔」
テレビ朝日系

金曜 午後11:15~深夜0:15 ※一部地域を除く

テレビ朝日担当/S・A



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