沢口靖子「より分かりやすい最新の科学捜査と、心温まる人間ドラマをお届けしていきたい」――「科捜研の女　season24」インタビュー2024/07/02

　沢口靖子が主演を務め、現行の連続ドラマ最多シリーズ記録を更新し続けている「科捜研の女」が、7月3日より「科捜研の女 season24」（テレビ朝日系）としてスタート！　昨年に引き続き、伝統のレジェンド刑事ドラマ枠（水曜午後9：00）に登場し、初回は2時間スペシャルを放送。

　京都府警科学捜査研究所（通称・科捜研）の法医研究員・榊マリコ（沢口）を中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描く本作。25年にわたり第一線で事件と向き合い続けてきたマリコは何を思ってひたむきに職務に突き進んでいくのか…。全レギュラーが続投する中、新レギュラーに加藤諒を迎え、新たな体制でお届けする。

　放送開始に先駆け、主演の沢口さんにシリーズ誕生25周年を迎えた感想や、新レギュラーの加藤さんの加入についてお伺いしました。

――25周年目という節目に関して、キャスト同士で話されたことはありますか？

「内藤（剛志）さんとは『25周年を迎えたことはとてもおめでたいことだしうれしいこと、長く続けてきたことは価値のあることだけど、今見てくださる方々が満足してくださる、そこに向かいたいね』と話しています」

――今シーズンでは“軽やかさ”や“やわらかさ”を意識しているとのことですが、具体的に工夫していることがあれば教えてください。

「例えばヘアメイクさんと相談してラボに帰ってきたとき、ヘアが揺れる感じを出したり、事件を背負っていないときの科捜研メンバーや土門さん、関係者との会話はナチュラルで優しい雰囲気を心掛けています」

――新キャストである加藤諒さんの印象や現場での雰囲気を教えてください。

「とても親しみやすく、柔軟性のある方です。加藤さんが加わることで、現場がほんわかとした空気になり、より笑いの多い現場になりました」

――今後、加藤さんにチームの中での役回りや、シーンの中で期待していることはありますか？

「科学の進歩とともに、この作品で取り扱う科学捜査も最近少し高度になっています。加藤さん演じる加瀬淳平さんは“会計係”という立場で、専門的な科学捜査に対して一般的な常識の中で質問してくる役どころです。その彼に私たちが分かりやすく話してあげることで、結果的に視聴者の皆様にも理解していただけると考えています」

――変わりゆく時代の中で、マリコの変わったところ・変わらないところはありますか？

「シリーズが始まった当初のマリコは、『科学はうそをつかない』が口癖で科学一辺倒でしたが、シリーズを重ねる中で、人を優しく見つめる大人の女性に成長しました。変わらないところは、真実に向かうときの決して諦めない精神です」

――沢口さん自身でも変わったところ・変わらないところはありますか？

「俳優としての意識が変わりました。デビューした頃はとにかく無我夢中に与えられたお仕事をこなすことで精いっぱいでしたが、年齢とキャリアを重ねる中で、自分が与えられた役への理解をより深めた上で表現したいと思うようになりました」