目黒蓮、通勤ラッシュの中での撮影に「意外とイケるなって（笑）」──「海のはじまり」会見リポート2024/06/29

　7月1日スタートのドラマ「海のはじまり」の完成披露試写イベントが開かれ、主演の目黒蓮さんをはじめ、有村架純さん、泉谷星奈さん、木戸大聖さん、池松壮亮さん、大竹しのぶさんが登壇しました。

　本作は、人と人との間に生まれる愛、そして家族の物語を丁寧に描いていく“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品。登場する人物たちの中にある、親と子の間に生まれる感情をリアルに、そして丁寧に描き、紡がれていく物語です。

　温かい拍手に包まれながら登場したキャストの皆さんは、直前まで撮影をしていたということもあり、役柄の衣装そのままで登壇。自身が演じる月岡夏について目黒さんは「今まで演じた役柄でいちばん共感できます。夏くんとして過ごしていると、命について考える時間が増えたと感じています」と初の父親役を務める心境を語りました。

　そんな目黒さん演じる夏の娘役・南雲海を演じる泉谷星奈さんは、これまでの撮影の様子を聞かれると「セリフも長くて暑い時もあるけど、夏くん、弥生ちゃん（有村）、津野くん（池松）、大和くん（木戸）、朱音おばあちゃん（大竹）が助けてくれたおかげで、こうやって1カ月頑張ることができました」と、登壇しているキャスト全員の名前を挙げてコメント。大人な対応に会場からも拍手が上がりました。

　泉谷さんとの共演シーンが多い大竹さんは「星奈ちゃんが現場にいることですごく明るくなるので、子供のパワーはすごいなと日々感じています」と話し、さらに演技力の高さについても言及。「蓮くんと『先生』って呼んでいます」と話し、目黒さんからも「教えてください！」と言われた泉谷さんは「無理です、無理です。先生ではありません！」と笑いながら謙遜する微笑ましい場面が見られました。

　本作では、リアルな場所での撮影にこだわり、実際にある駅や電車の中のシーンも多く見られるとのこと。目黒さんは「夏くんのスーツ姿で、マスクをしてリュックを背負って朝の通勤ラッシュの時間に電車に乗りました」と驚きの撮影エピソードを披露。スタッフさんも含め自身もハラハラしたそうだが、「朝の時間帯って、急いでいる方はもちろん、下を見ている方も多いので『意外とイケるな』って（笑）。いろんな発見もあって楽しい撮影でした」と振り返りました。

　一方、池松さんと木戸さんはほとんどロケがないそうで、池松さんは「皆さん暑い中本当に大変だと思います。僕はほぼ冷房の効いた図書館にいるので、電車とかに乗りたいです」とポロリ。木戸さんは「僕もセットでの撮影が多いんですけど、倉庫内に作られているセットがサウナみたいに暑いんです」と夏の作品ならではの苦労を明かしました。

　ここで、まもなく七夕の時期ということもあり、事前に願い事を書いた短冊を発表することに。目黒さんは「『海のはじまり』が愛されますように。そして、すべての人が長生きしますように」と健康第一を願うと、有村さんは「みんなが報われますように」と披露。「本作に出てくる登場人物もそうですし、毎日一生懸命過ごしている皆さんがそうであってほしいという願いを込めて書きました」と笑顔を見せました。

　泉谷さんは「頭がいい勉強できる人になりたい」と発表すると、目黒さんは「いつも宿題とかやってるもんね。撮影中も勉強していてすごいです」と感心。さらに「明日は公文で漢検があるんですけど、全然覚えられないです」と泉谷さんが不安な思いを明かすと「月9に出演しながら漢検受けるのすごい！」と、会場からは驚きの声が上がっていました。

　木戸さんは「新しい景色がたくさん見られますように」。池松さんは「このドラマがたくさんの人の元に届きますように。みなさまの誰かへの思いが、思い直しが始まりますように」とそれぞれ発表し、最後は大竹さんの番に。「みんなすごく真面目に書いていて、私のはいちばん軽いかもしれない…」と困惑しつつ挙げた短冊には「痩せたい！」の文字が。ストレートな願いに、思わず会場中は爆笑！　さらに、目黒さんから「さっきの移動中に大竹さんが『私の願い事は本気で思っているから念を込めて書いた』とおっしゃっていました」と暴露される一幕もありました。

　最後に、目黒さんは「本当に長い時間をかけて大切にしてきた作品です。まだまだ始まったばかりですし、これからどんどん成長していくとは思いますが、この作品を通して、命や家族について考えるきっかけになればいいなと思います。皆さんの人生が、いい方向に進むような影響を与えられる作品にしたいです。約3カ月、『海のはじまり』を最後まで見届けていただけたらうれしいです」とメッセージを送りました。