横浜流星「いま蔦重として生きています」――2025年大河ドラマ「べらぼう」クランクインin京都2024/06/26
2025年にNHK総合ほかで放送される大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。主人公・蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)を演じる横浜流星が、6月15日に京都でクランクイン。6月21日には京都ロケ取材会が行われ、横浜からのコメントが到着した。
京都ロケは、東本願寺、智積院、随心院、光明寺、京丹波オープンセット広場(京丹波町)などで行われ、横浜のほかに、田沼意次役の渡辺謙、花の井役の小芝風花、田沼意知役の宮沢氷魚などが参加。
横浜は「クランクインから1週間たちましたが、ドラマ冒頭のシーンから撮影できたので、すごく気持ちが入りました。京都というすてきな場所で撮影をして、いま蔦重として生きています。これから1年半、蔦重とともに成長していけたらと思っています。大河ドラマはスケールが大きいですね。時代劇は、舞台では経験がありますが、映像は初めてなので、監督や所作指導、方言指導の方々など、スタッフの皆さんと相談しながら、一緒にキャラクターを作っています。蔦重は飛び抜けて明るいキャラクターです。度胸もあって責任感もあり、でもダサさもあってとても人間くさく、共感できることがたくさんあります」と京都ロケの様子や、自身の演じるキャラクターについて語った。
また、衣装デザインは、東京2020パラリンピック開会式衣装ディレクターで、映画「陰陽師0」(2024年)などに参加した伊藤佐智子氏が担当することも明らかに。
伊藤氏は「江戸時代は挑みたかった時代。しかも中期は大河ドラマでも初めてという取り組みに衣装で参加できるのは喜びです。浮世絵やびょうぶに描かれているやわらかな衿元の着こなし、美意識、町人好み、武家好み、粋好み、伊達好みが満載のめくるめくファッションの楽しさを描きたいと思います。江戸文化の心意気、意気地、誇りを粋と掛け合わせて表現したいと思います」と、担当できる喜びと意気込みを語った。
親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎の生涯を描く笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ「べらぼう」。脚本は、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連続テレビ小説「ごちそうさん」、ドラマ10「大奥」など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子氏が担当する。
あらすじ
18世紀半ば、人口は100万人を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。血のつながりを超えた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業を始める。
折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人を輩出。蔦重は、朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんに使った書籍でヒット作を次々と連発する。そして、33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見いだした、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たちの多くは、後の巨匠となり日本文化の礎となっていく。しかし、時世は移り変わり、田沼は失脚。代わりに台頭した松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。周囲では江戸追放や死に追いやられる者も。
蔦重は、その後も幕府からの執拗(しつよう)な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う。命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛ける。
【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
2025年1月5日スタート
NHK総合ほか
NHK担当/Y
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