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本日最終回を迎える「ブルーモーメント」、主演・山下智久にインタビュー「たくさんの方に愛されている作品になっているのを感じていました」2024/06/26

本日最終回を迎える「ブルーモーメント」、主演・山下智久にインタビュー「たくさんの方に愛されている作品になっているのを感じていました」

 26日に最終回を迎える、フジテレビ系のドラマ「ブルーモーメント」。最終回では、観測史上最強クラスの台風が東日本に迫っている影響で、遠隔豪雨が埼玉で発生し、道路で大規模な陥没が起こる。晴原柑九朗(山下智久)の解析と共に、園部優吾(水上恒司)が救助に全力を注ぎ、汐見早霧(夏帆)は救助者たちの処置をするが、SDM(特別災害対策本部)として初めて一般人の死者が出てしまうことに。「最後まで戦い続ける」そう覚悟を決めた晴原は、台風が迫っている東京へ向かうが…。

 今回は、すべての撮影を終えた山下さんにインタビューさせていただきました! 大掛かりな撮影が多かった今作で山下さんが一番大変だったこととは…?

――撮影を終えて、率直な気持ちを聞かせてください

「雨を降らせたり、風を吹かせたりと物理的にも大変な撮影だったのですが、大きなけがや事故がなく、無事に撮影を終えることができてうれしく思っています。まだ実感が湧かないので、1、2週間たった時に寂しさを感じるのかなと思います」

――視聴者からの反響は届いていましたか?

「リアルタイムも配信も、たくさんの方に見ていただいて愛されている作品になっているのを感じていました。いろいろメッセージもいただいて、それが僕らのモチベーションにもなっていたので、本当に感謝しています」

――今回の作品を通して学び得たことを教えてください。

「まずは、SDM(特別災害対策本部)が大変な仕事なんだなというのを実感しました。それと同時に、人生の中の厳しい時間を過ごすことができる仲間の大切さにも気付かせていただきました。スタッフさん、キャストを含め、それぞれが一生懸命に自分の持てる力を出し切って、現場で数カ月一緒にいることができたのは、かけがえのないことなんだなとあらためて感じました。あとは、日本は災害が多い国なので、自分自身もしっかりと準備して備えていきたいと思いました」

――何か災害に備えていることはありますか?

「非常食を用意しておくことぐらいしかできていないんですけど、小さい笛をカバンなどにつけておくだけで、災害が起きた時に助かる確率が格段に上がるらしいんです。そういう小さな備えもしていきたいです」

――放送開始前のインタビューでは、「キャストやスタッフの皆さんとコミュニケーションをとって、良いチームにしたい」とおっしゃっていましたが、撮影を終えていかがですか?

「いい意味で気を使わない関係性になることが出来たので、大成功だったと思います」

――何か、心掛けてコミュニケーションをとっていたんでしょうか?

「最初は、『心掛けて』という気持ちで話しかけていたんですけど、途中からはいい意味で全然気を使わずに、その場で頭に出てきたことをナチュラルに質問していたし、いろんな会話がありました。読んでいる本の話、地元の居酒屋さんの話、休みの日の話など、たわいもないことを気を使わずに話せたのは大きかったと思います」

――今回の放送にあたって、過去の山下さんの出演作が一挙放送されていましたが、昔の映像が出ることに対して、何か思いはありましたか?

「自分が関わってきたことが時を超えて、また今の人たちに見てもらえることはすごく感慨深かったですし、自分の人生を振り返るきっかけにもなりました。時間の流れは本当に早いので、一瞬一瞬をちゃんと大切にしていこうという気持ちにもなりましたね」

――自分の過去の映像は恥ずかしいとおっしゃる方も多いですよね…。

「もちろん恥ずかしいという気持ちもありますけど、でもそれも含めて今の自分につながっているんだなと。(当時の自分は)何も分からないなりに頑張っていたと思います。懐かしさもありましたね。自分の携わってきたドラマは、フジテレビが1番多くて。独立して最初の民放のドラマ主演で、このホームに帰って来ることができてすごくうれしかったです」

――晴原は、複雑な過去を抱える人物ですが、演じる上で何を心掛けていましたか?

「晴原という人の軸はどこなのかは忘れないようにしていました。あと、過去の自分が乗り越えなくてはならない試練とどう向き合っていくのか、これから先どういう風に生きていくのかという、現在地と目的地をしっかり頭の中で地図に描いて進んでいくことを心掛けていました」

――雪山、豪雨など大掛かりな撮影もあったかと思うんですけれども、撮影で苦労されたことはありますか?

「ヘリコプターの中のシーンや、大掛かりなグリーンバックでの撮影はもちろん大変だったんですけど、個人的にはマジでセリフが多くて(笑)。ありがたいことなんですけど、普段耳にしない言葉がとても多かったので、1番苦手な科目の試験期間が4カ月間ずっと続いていると思ってくれたら、僕の気持ちが理解できると思います(笑)」

本日最終回を迎える「ブルーモーメント」、主演・山下智久にインタビュー「たくさんの方に愛されている作品になっているのを感じていました」

――伊藤英明さんが友情出演されていましたが、撮影のエピソードはありますか。

「共演させてもらっていた当時を懐かしむ瞬間もありましたし、今、英明さんがやっている作品の話もしました。昔に共演した後も、定期的にお会いする機会があって、ご縁を感じているんです。いつ会っても、僕にとってはすごく気のいい兄貴的な存在です」

――今回初めて共演した方もいらっしゃると思うんですけど、意外な一面を発見した方はいらっしゃいましたか。

「舘ひろしさんは、ダンディーな印象を持っていたのですが、実はすごくチャーミングな部分も持ち合わせていらっしゃる方でした。すごく笑顔で、僕らにも気さくに接していただけていたので、現場もいい意味でリラックスしていました」

――田中圭さんも9年ぶりの共演でしたよね。いかがでしたか?

「圭くんは同世代なんです。今回の撮影は日数もそんなになかったので、一緒にご飯食べに行くこともなかったのですが、当時共演した時は、週に1回ぐらい飲みに行ってご飯食べてみたいな感じだったので、友人に近いですね。気を使わずに本当の自分をさらけ出せる数少ない仲間の1人です」

――クランクアップした瞬間はどういったお気持ちでしたか。

「『本当に終わるのかな?』という感じでしたね。あまりにも毎日を一緒に時間を過ごしていた人たちだったので、まだ終わっていない気もします」

――寂しさはまだ実感していないのでしょうか?

「もちろん寂しさもちょっとあるんですけど、『こんなに実感が湧かないもんだっけ?』というぐらい終わった気がしないので不思議ですね。家に帰って、『そっか、俺もう台本覚えなくていいんだ』と。あまりにも癖になりすぎていて、頭を一瞬よぎりますね」

――最終回の見どころを教えてください!

「観測史上最大クラスの台風に、どうチームが力を合わせて立ち向かっていくかがまず見どころです。そして、これは僕自身もすごく共感できることなのですが、このチームは現状に満足することなく、さらに上を目指して壮大な夢を追いかけているんです。次の、その次のラインを見て、より遠くに飛ばそうというチームのモチベーションみたいなものを、皆さんにも受け取ってもらえたらうれしいです」

――最終回はどうご覧になる予定ですか?

「僕はこの後香港と上海に行かなきゃいけなくて。テクノロジーを駆使(くし)して見ます(笑)」

――ありがとうございました!

【番組情報】

「ブルーモーメント」
フジテレビ系
水曜 午後10:00~午後10:54 ※6月26日は午後10:00~11:09

取材・文/kizuka



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