山田涼介、年下だらけの撮影現場を前に「今流行っているものの話をドヤ顔で話せるように頑張りたい(笑)」──「ビリオン×スクール」インタビュー2024/06/19
山田涼介さんが主演を務めるドラマ「ビリオン×スクール」(フジテレビ系)が7月5日からスタートします。本作は、日本一の財閥系企業のトップであり“億万長者=ビリオネア”の主人公・加賀美零が、身分を隠して学校の教師となり、さまざまな問題に直面しながらも生徒とともに成長していく姿を描く、オリジナルストーリーの学園コメディーです。
10年ぶりの学園ドラマにして初の教師役を務める山田さんですが、主人公の加賀美は学校の常識が全く通用しない、資産も行動力も“ケタ外れ”な教師という役どころ。ひと癖もふた癖もある役柄に挑戦する山田さんに、本作に懸ける意気込みや、山田さんご自身の印象に残っている“先生”について語っていただきました。
一貫して同じ衣装のキャラクター。イメージはスティーブ・ジョブズ
──本作はオリジナルストーリーの学園コメディーです。まずは、台本を読んだ感想をお聞かせください。
「今までに見たことのないような、新しい視点での学園ドラマだと感じましたし、僕が演じる加賀美というキャラクターがぶっ飛んだ役柄なので、台本を読んだ時に、どう演じればいいのか難しいな、と思いました」
──具体的にはどういった部分が、新しい視点だと感じられましたか?
「これまでの学園ドラマでは見たことがない先生像ですね。学園ドラマといえば、問題のある生徒に先生が寄り添うことで、だんだん生徒が変わっていく…というストーリーが多かったと思いますが、加賀美は全く異なるアプローチをしていきます。『それ、絶対先生が言っちゃダメだよね!?』という言葉も悪気なく言ってしまうんです」
──山田さんにとって初の教師役はかなりクセがありそうですが、教師としてのたたずまいや姿勢はどのように表現しようと思われていますか?
「そもそも加賀美が教師らしくないので(笑)、どちらかと言うとCEOとしてのたたずまいを意識しています」
──具体的に“CEO感”というと…?
「とにかく一般常識がないので、節々に出てくる言葉や振る舞いで常人ではない“CEO感”は出せるかな、と。外見で言うと、衣装は一貫して同じなんです。加賀美は『着るものを決める時間でさえももったいない』と考えるだろうな、と監督と話して決めました。イメージはスティーブ・ジョブズです」
生徒を引っ張っていけるような空気作りをしていきたい
──加賀美を演じるにあたって、これまでの俳優、またはアイドルとしての経験はどう生かされそうでしょうか?
「これまでの経験というよりは、新しい自分の引き出しを増やすためのチャレンジングな作品だと思っています。毎日が挑戦ですね」
──学園ドラマでは生徒役を演じられることが多かった山田さんですが、あらためて教師という立場を演じることについて、どういった思いがありますか?
「自分が教師役を演じることはあまり想像したことがなかったので、びっくりしています。僕は年齢の割に見た目があまり変わらないタイプなので、生徒と間違えられないようにビジュアルをちゃんと作っていきたいです(笑)。現場では、生徒を引っ張っていけるような空気作りをしていきたいですね」
──生徒役の方々とはどのようにコミュニケーションを取りたいと考えていらっしゃいますか?
「この年齢になると、僕よりもスタッフさんや共演者の方が若いという場面がたくさんありますが、これだけ大人数の年下の子たちがいる現場は初めてなので、今の流行りとかを頭に入れとこうかな、と思っています(笑)。先日収録したバラエティー番組で“今バズっているワード”が出てきたんですけど一つも分からなくて、『あ、これはやばいな』って(笑)。なので、今流行っているものの話をドヤ顔で話せるように頑張ります(笑)」
──生徒役の方々も、共通の話題はきっとうれしいと思います!
「僕もそうですが、学園ドラマってすごく思い出に残ると思うんです。生徒の中には、これからもっと活躍される方たちがいっぱいいると思うので、この作品での記憶がいい思い出になるような現場作りというのを、座長として率先して作っていきたいですね。時間をかけながら、一人一人の個性を見てコミュニケーションを取りたいと思っています」
──芸能界の先輩として、生徒役の方々に伝えたいことはありますか?
「僕も日々勉強だと思っていますし、まだまだ学ぶ立場なので、一緒に学んでいけたらいいなと。先生と生徒という役柄ですけど、現場では一人のプロとして同じ土俵に立っているので、先輩後輩関係なく、みんなで同じ方向に向かって成長していけたらいいですね」
どれだけ視聴者の皆さんに『変なやつで面白い』と思っていただけるかが鍵
──山田さんご自身が、これまでで印象に残っている先生はいらっしゃいますか?
「仕事をしながら学校に通っていたので、日中どうしても眠気が襲ってきて、休み時間によく図書室で寝ていたんです。そのまま授業開始のチャイムが鳴っても気付かずに寝ていたら、先生が起こしに来てくれて。その時、すぐに教室に連れ戻すのではなく『昨日は何があったの? どんな仕事だったの?』と寄り添いながら聞いてくれた先生は、今でも印象に残っています」
──本作でバディを組む、芹沢一花役の木南晴夏さんとは3回目の共演ですね。
「木南さんだったら、どんなボールを投げても返してくださるので、秘書役と聞いた時はすごく安心しました。主役って割とやることが決まっていて、いい意味で自由度が低いんですけど、加賀美の場合はそれだと成立しないシーンもあるんです。木南さんがいてくださることで、自由に演じることができる! と思ってうれしかったです」
──“社長と秘書”という関係性も新鮮です。
「僕が最初に台本を読んでいる段階では、秘書役が木南さんだということをまだ知らなかったので、お堅いイメージの秘書を想像していたんですけど、木南さんだと分かった瞬間に『あ、結構ふざけてきそうだな』って(笑)。木南さんが仕掛けてきそうなシーンもいっぱいあるので、現場でのやり取りがすごく楽しみです」
──では、第1話の注目ポイントを教えてください!
「特に、第1話ではキャラクターの色をはっきりと出さないといけないので、まずは、加賀美というキャラクターをどれだけ視聴者の皆さんに『変なやつで面白いな』と思っていただけるかが鍵だと思っています。そこが僕個人の課題でもありますね」
──最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!
「僕自身も台本を読んでいてすごくワクワクしますし、いい意味で何も考えずに見られるドラマだと思います。金曜の夜9時という、お休みの前日に楽しいエンターテインメント作品を見て、ぐっすり寝てください! 生徒のみんなもすごく頑張ると思うので、応援していただきたいです」
【番組情報】
「ビリオン×スクール」
7月5日スタート
フジテレビ系
金曜 午後9:00~9:58
※初回は午後9:00~10:13
フジテレビ担当/Mi
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