桐山漣「光星をどう演じていこうかと興奮した」――「肝臓を奪われた妻」第9話では光星の過去が明らかに【インタビュー】2024/05/28
毎週火曜深夜に日本テレビ系で放送中の火曜プラチナイト ドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」。先週放送の第8話終盤では、伊原六花さん演じる主人公・北山優香の前に元夫で復讐(ふくしゅう)相手の中村光星(桐山漣)が現れ、再び結婚することを提案。この衝撃的な展開に「怖い」「最低すぎる」などの声が相次いだが、今夜5月28日放送の第9話では光星の過去に焦点が当てられ、どのように‟奪う側”となっていったのかが描かれていく。
そんな第9話の放送を前に、光星役の桐山漣さんのインタビューをお届け。クランクイン前には「圧倒的悪感をしっかりと丁寧に演じたい」と語っていた桐山さん。撮影が進むにつれて変化したことや今後の見どころなどを聞いた。
――「肝臓を奪われた妻」はドラマDEEP枠が火曜に引っ越しして初めての作品となりますが、ドラマDEEPの印象をまずお伺いできますでしょうか?
「すごく面白い、話題になるような作品を多くやられているなという印象でした。以前、小関(裕太)くんが出演した『癒やしのお隣さんには秘密がある』をたまたま見たことがあって。普段は途中でチャンネルを変えることもあるんですけど、それが本当に視聴者目線で作られている作品で、結局1話全部見ていました。すごく面白かったですね」
――そんなドラマDEEPで放送中の本作は、LINEマンガの人気webtoonが原作となっていますが、クランクイン前に原作を読まれた時はどのように感じましたか?
「 自分は漫画をあまり読まないタイプなのですが、時間を忘れて読んでしまうぐらい面白くて。漫画って横に読んでいくものが多いですが、この漫画は縦スクロールで進んでいく構成なんです。そのページをめくる=スクロールする間も計算されているのかなって素人ながらに思いましたね。そう思うくらい、読んでいたらあっという間に時間が過ぎていました」
――本作では、主人公・優香の復讐相手で冷酷な光星を演じられていますが、役作りや役を捉える上でのポイントなどがあれば教えていただけますか?
「目ですね。演じる人物がどういう目つきなのかを考えます。人の目って、その人の人生を物語っていると自分は考えていて…。あとは、立ち姿を意識したり、何回も何回もセリフを発したりする中で、僕は撮影するギリギリまで『こうかな? あっちかな?』とテストをやりながら探します。自分で発して、セリフの点の位置とかそういった部分を絶妙に変えてみて、体に役をなじませながら、一番しっくりきた一つを手繰り寄せていくっていうような感じですね」
――第9話では光星の視点で過去が描かれていきますが、そのシーンの台本を読んだ時はどのように感じましたか?
「点と点が線につながったような感覚になり、どう表現していこうかと光星を演じていくことへの興奮が増していきました」
――クランクイン前には「現段階では光星に共感・理解できるところは特にない」とお話されていましたが、あらためて光星をどのように捉えていますか?
「全話通して、光星の過去を知るとゆがんだ感情や人格がふに落ちたり、『あぁ、なるほどな』と理解を深められる部分が増えました。光星は孤独になること、1人になってしまうことをとても恐れていて。幼少期の過去の回想にもありましたが、幼少期から満足に愛されずに育ち、母に愛されるために生きてきた光星は、悲しみや寂しさを抱えている人なんですよね。 母に言い放つ『あんたのせいで、僕は自由に人生を選べなかった』というセリフは演じる上での新しい核となりました」
――光星は優香に異常に執着しているように感じますが、桐山さんは光星が優香に執着する理由 をどのように感じていますか?
「自分たちに復讐しようとしていることへの興味や阻止もありますが、内面的に言うのであれば、父親がいないという同じ環境で育ったのにもかかわらず、愛されて育ち真っすぐに生きている優香へのねたみと、汚してやりたいというゆがんだ感情が根本にあっての行動ということではないでしょうか。そして彼女の復讐を知る中で、いつしかそんな優香の姿が自分と同じであること、好きだと気付いてしまったことから異様に執着していると感じています。 ゆがんだ愛情ではありますが、光星なりの‟好き”という感情を根底にちゃんと置いておこうと思いながら、優香と対峙(たいじ)しています」
――優香役の伊原さん、優香に思いを寄せる小栗健役の戸塚純貴さんについて、撮影を通して感じた印象や魅力的に感じた部分をお伺いできますでしょうか?
「六花は優香を真っすぐに演じてくるので、もう目を見るだけで光星として『さて、どう遊んでやろうか』という気持ちにさせられます。敵対する役どころではありますが、現場では明るいですし、僕のことを変な人だと笑ってくれます。おじさんではなくお兄さんと呼んでくれていることにもひそかに感謝しています(笑)。純貴とは、現場でゴルフやバイクの話などをしています。2人が対峙するシーンでは、細かいところにコメディーな要素も入れてきていたので、本人らしくてそんなところも印象的でした」
――では最後に、終盤にかけての見どころを教えていただけますか?
「見てほしいポイントはラスボス光星との決着の行方ですね。この復讐劇の終わりと、個性豊かな登場人物のそれぞれが何を失い、何を得るのか。最後まで目が離せない展開になっていくので、‟カン妻”を余すことなく堪能していただきたいと思っています」
【プロフィール】
桐山漣(きりやま れん)
1985年2月2日生まれ。神奈川県出身。O型。主な出演作は、ドラマ「よるドラ いいね!光源氏くん し〜ずん2」(NHK総合)、「おいハンサム!!」シリーズ(フジテレビ系)、「復讐の未亡人」(テレビ東京系)、「警部補ダイマジン」(テレビ朝日系)、映画「新宿スワンⅡ」「貞子」「海の底からモナムール」など。出演している映画「陰陽師0」が現在上映中。※「漣」は一点しんにょう
【番組情報】
火曜プラチナイト ドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」
日本テレビ系
火曜 深夜0:24~0:54
※Hulu、TVerにて見逃し配信あり
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取材・文/K・T(日本テレビ担当) 撮影/蓮尾美智子
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