沢村一樹が恋物語に大きな波紋を起こす重要人物に! 「ミス・ターゲット」キャストインタビュー2024/05/19
ABCテレビが制作し、テレビ朝日系で毎週日曜午後10時から放送している松本まりかさん主演の「ミス・ターゲット」は、政池洋佑氏のオリジナル脚本で描くエンタメラブストーリー。
さまざまな男性を手玉に取ってきた百戦錬磨の結婚詐欺師・朝倉すみれ(松本)が、結婚詐欺から足を洗い本気の婚活を始めると宣言。詐欺師としての価値観が染み付いた彼女が異なる価値観を持ったさまざまな人物と関わり、疑似恋愛と本気の恋との違いに直面しながらも奮闘していく姿を描きます。
今回は、すみれの恋物語に大きな波紋を起こす重要人物の刑事・村松竜太郎を演じる沢村一樹さんにインタビューを行いました。
――出演が決まった時、どんな心境でしたか?
「主演の松本まりかちゃんとは昨年の『トクメイ!警視庁特別会計係』(関西テレビ・フジテレビ系)に続き2度目の共演で、とても面白いご縁をいただいたなと思いました。息子・村松宗春役の上杉柊平くんとはたぶん若手俳優の中で一番共演をしています。主人公の相手役を演じる彼の芝居を間近で見られることが楽しみでした」
――息子役の上杉さんとは演技に関して話していることはありますか?
「上杉くんとはこのシーンはこういうふうに演じたいと細かく話し合っています。僕が急に演技を変えることもあったのですが、きちんとついてきてくれましたね」
――最初に竜太郎の設定を聞いた時、どう思われましたか?
「ドラマの中ではマッチングアプリを使いこなして“イイね”をもらいまくる“イケオジ”という設定ですが、婚活アプリやマッチングアプリは詐欺やセミナー勧誘で使われることもあるので、本当の目的は刑事の仕事の一環としてそのアプリに関わっているのだろうなと感じていました」
――竜太郎を演じる際に意識していることはありますか?
「頭ごなしに意見をぶつけることがないよう、何が息子にとって一番幸せな方法なのだろうと考えながら、都度監督や上杉くんと相談して演じています。刑事として詐欺師を捕まえるシーンがあるのですが、竜太郎からしたら逮捕することは日常。その日常感を出しすぎるとドラマとしての強さがなくなるし、あまり強くするとうそっぽくなり過ぎる。ドラマチックに演じる部分と、リアルに演じる部分の演じ分けが難しいです」
――すみれと宗春の2人の恋物語に大きな波紋を起こすキーパーソンを演じられるにあたって、この作品ならではの難しさはありますか?
「ドラマ全体のテーマが“愛”なので、息子への愛と“愛”を利用している人間への嫌悪感をしっかり表現していきたいです。人の心にすっと入って中から壊す、そんな結婚詐欺師を一番憎んでいる設定なので、そこの意志の強さと、父親として息子を見守る優しさとのバランスが中盤以降、難しくなってくると思います」
――物語が進む上で“愛”と同じく大きな鍵を握るのが“幸せ”の定義かと思いますが、俳優をやっていてどんなことに幸せを感じますか?
「俳優になりたくて上京したのはいいものの、なり方が分からずにずっとバイトをしていました。バイト時代はあと何分で終わりだとか、常に時間を気にしながら働くのがすごく嫌に思っていて、役者の仕事って今撮影しているシーンが終われば終わりとか、時間を気にしないでお仕事ができるところはすごく恵まれているなと思います。たまに仕事している自分が嫌になることがありますが、若い時のことを思い出しながら自分にむちを打っています。やりたい仕事について、昔からテレビで見ていた人とセリフを交わしているのもいまだに変な感じがしますが、初めましての人と芝居するのもすごく楽しいし、ちょっとしたところから意識して幸せを見つけるようにしています」
――最後に見どころを教えてください。
「竜太郎はすみれを逮捕できるのかというところが大きな見どころですね。今後、テンポももっとよくなってくるし、コメディーの要素も強くなりつつ、刑事役として見ている方をハラハラさせたいです」
――ありがとうございました。
【プロフィール】
沢村一樹(さわむら いっき)
1967年7月10日生まれ。鹿児島県出身。近年の主な出演作は「トクメイ!警視庁特別会計係 」(関西テレビ・フジテレビ系)、「この素晴らしき世界」(フジテレビ系)、「ドラマスペシャル ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」(テレ東系)、映画「大綱引の恋」「マスカレード・ナイト」など。
【番組情報】
「ミス・ターゲット」
テレビ朝日系
日曜 午後10:00~午後10:54
テレビ朝日担当/M・S 撮影/蓮尾美智子
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