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石原さとみ&亀梨和也が「Destiny」の撮影を振り返る!2024/05/11

石原さとみ&亀梨和也が「Destiny」の撮影を振り返る!

 話題沸騰中の大人のサスペンス×ラブストーリー「Destiny」(テレビ朝日系)。第1部では野木真樹(亀梨和也)のがんの発覚や西村奏(石原さとみ)の父・辻英介(佐々木蔵之介)の関わった20年前の事件の真相の判明と、今後の第2部のストーリーがこれまで以上に気になる展開となった本作。奏と真樹の関係はどうなっていくのか…。

 今回は、奏と真樹を演じた石原さとみさんと亀梨和也さんに第1部を振り返った感想をお聞きしました。

――“初回見逃し配信数2024年4月クール第1位”と聞いて、いかがですか?

石原 「うれしいです! 昔は見ていただいた数字は視聴率だったと思うんですが、今の時代はどこにいても見られる環境が整っているからこそ、自分の隙間時間に見たいと思って選択していただけることがありがたいです。数字がすべてではないですが、まるでご褒美のようだと感じています。また、育児をしながら連続ドラマをリアルタイムに追うのは難しいんです。だけど、これまで私の作品にリアクションがなかった友人たちも、みんな見てくれているんです。見たいと思って配信で見る…そんなふうに行動に移してくれていることが本当にうれしいです」

亀梨 「オンエアで楽しんでいただけることももちろんですが、こうして配信でも鮮度があるうちに周りの方々と楽しんでもらえていること、そして今後も好きなタイミングで見てもらえる形で残っていくというのはとてもうれしいです。自分の周りの人たちや、ほかの現場でお会いする方々もシンプルに作品を楽しんでくれていて、僕自身にとってもすごくぜいたくな時間を過ごさせてもらっているなと感じています」

――もらった感想、反響で、特にうれしかったことを教えてください。

亀梨 「シンプルに『面白かった』『続きが気になる』という言葉はうれしいですし、『真樹さー、なんなの!』とかいうリアクションをいただいたりするのもありがたいです。『Going! Sports&News』(日本テレビ系)でお会いする赤星憲広さんなんて、めちゃくちゃはまってくださっていて、毎回本番前に『亀梨くん! “Destiny”さ…』って言われるんですけど『言えないですよー』と返しています(笑)。次もきっと周りの方々には『(真樹は)病気なの!?』『病院行って』と言われると思います(笑)」

石原さとみ&亀梨和也が「Destiny」の撮影を振り返る!

――完成した作品を見て感動したこと、発見したことはありますか?

石原 「撮影中にはモニターを見ませんでした。なので、放送を見て『こんな角度から撮っていたんだ』『こんなに奇麗な映像なんだ』とすごく驚きました。特に大学時代のシーンの、長野ならではの大自然ではドローンが飛んでいるなとは思っていましたが、どんな画になっているのかは知らなくて、『こんなに奇麗だったんだ!』と感動しました。私が実際に目で見ている景色がすごく奇麗だったので『このまま作品に出ればいいな』と思っていましたが、見事に伝わっていましたね。映像美もすごくすてきですし、美術やカメラの精度もすごいと思っています」

亀梨 「われわれの知らないところで矢本(悠馬)くん、高畑(淳子)さん、安藤(政信)さんがすごく怪しげに表現されていました(笑)。もちろん、台本で読んでいたので知ってはいたんですけど、(杉本)哲太さんが出てきた時は『うぉ、哲太さん!』って思いました(笑)。自分が参加していないシーンの積み重ねも結構多いので、台本上だけで理解していたものを画で楽しく見させてもらっています」

――大学生感を出すためにディスカッションしたことを教えてください。

石原 「『自分の人生で最も楽しかった』というキラキラした時間を過ごした記憶を全9話の中で持ち続けるためのクランクインが、大学時代のドライブシーンでした。その時に5人で撮った写真を撮影が終わるまで何度も見返していたので、あのクランクインは大成功だったと思っています。真樹は時が止まったかのように、あの頃から変らず、12年たってもあの時の真樹のままなんです。奏はその時からは変わっているはずなのに、会うと思い出す…。そう考えると、12年前の真樹が一番重要だし、その時に過ごした時間が一番重要なんです。それを実際に思い出せるかどうかは自分の経験だと思うので、すごく良いスタートでした。そういう意味でも第1話はかなり重要なので、ぜひ見直してほしいです」

――撮影現場で印象に残っていることはありますか?

石原 「『どうして真樹は奏の住所を知っているの? 怖くない!?』と現場で亀梨さんに確認したことがあります(笑)。そうしたら、『梅田祐希(矢本)から聞いている設定なんだよ』とお返事をもらったうえで、確認の意味で、亀梨さんが台本を読み返してくださりました。私の質問にそこまでしてくださるなんて…優しくないですか?(笑)。2人のシーンは、こういったやりとりも多かったように思います。また、丁寧に書かれている台本なんですが、人によって読み解き方が違うんです。だからキャストだけではなく、監督、助監督、持ち道具チーム、メーク・スタイリストチーム…と、いろいろな奏がいるんです(笑)。みんなが『“私の奏”はこう感じていると思う』と言ってくれたり(笑)、みんなでキャラクターを作っている感じがしていました」

亀梨 「どのシーンも『こうしようか』って話しながら作っていました。そういう時間の積み重ねでできた作品だと思います。(なぜ真樹が奏の住所を知っているのかといった)台本上の設定に疑問を感じたりすると、みんなですり合わせをしたり、質問したり…。質問されたのに間違った答えを言ってしまってもいけないと思って、台本を読み返したりもしました(笑)。そういうこともキャラクターを掘り下げるきっかけになったし、ギリギリまでいろんなことをできた現場だったなと思います。例えば、第4話で『もう少し歩こうか』って言ったシーンも、どれくらいの時間歩いたのか、もしかして2人でどっか行っちゃったのか…など、解釈も含めてみんなで詰めながら作っていけた気がします」

石原さとみ&亀梨和也が「Destiny」の撮影を振り返る!

――亀梨さんの“イケメンポイント”を教えてください。

石原 「私は、優しさや思いやりがイケメンポイントだと思っているんです。実は私の事情で、あるシーンを延期しなくてはいけなくなったことがあるんですが、亀梨さんが『あのシーンは時間がたってから撮りたかったから、よかった』と言ってくださって。…何、この優しさ!(笑)。こちらの事情で申し訳なかったのに、逆に『ありがとう』と言ってくださるなんて! “イケメン”という言葉が軽く感じるほどの感覚なんです。亀梨さんは、そういったことがたくさんあるすてきな方です」

――石原さんの“かわいいポイント”を教えてください。

亀梨 「『かわいい』はもう、“日々”ですよ! 長年第一線で活躍されているというのがふに落ちる現場での在り方、作品に向ける熱量、メリハリの素晴らしさが心地よく、瞬発的に必要とされるエネルギーの向け方や緩急も、見ていてすごいなと思っていました。そういう役者さんとしての気持ちの持っていき方を僕も見習いたいなと。現場では“真樹として”お芝居を受けているわけですが、“亀梨の感覚”に戻ってモニターを見た時に『やっぱすごいな』と思いました。男性目線で見ても石原さんはもちろんかわいいんですが、女性からもすごくかわいいと支持されている方じゃないですか。それがすごく納得できました。真樹としても『そりゃ(奏を)好きになるよね』と説得力を持たせてもらえたし、助かりました。“真樹として”ではなく、テストの時だけでも2割くらい亀梨を残しておけばよかったなって思っています(笑)」

――ありがとうございました。

【番組情報】

「Destiny」
テレビ朝日系
火曜 午後9:00~9:54

テレビ朝日担当/S・A 撮影/蓮尾美智子



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