【独占インタビュー】INI・西洸人が成長を感じた英単語は「予算」!?――「英会話フィーリングリッシュ~データで選んだ推しフレーズ~」2024/05/09
基本的な文法は分かっていても、口から英語が出てこない。そんな悩みに応える「英会話フィーリングリッシュ~データで選んだ推しフレーズ~」が4月から放送2年目に突入。ネーティブスピーカーの会話サンプルを集めたデータベースから日常会話でよく使うフレーズだけを厳選し、フレーズを使う時の「キモチ」を理解しながら会話力の向上を目指す番組で、昨年に引き続き生徒役を務めるINI・西洸人さんにインタビュー。番組の魅力や学びの生かし方について聞いてみた。
フレーズから学ぶ英語はさまざまなシーンで使えそう
――まずは、昨年1年間学んだ感想を教えてください。
「『学ぶ』というよりは、司会の青山テルマさんたちと一緒に『楽しみながら吸収していく』1年でした。日常生活でよく使うフレーズなので、自然と身に付いていく感覚がありますし、さまざまなシーンで使えます。文法で勉強するのが苦手な人でも取り組みやすいのではないかと感じました。学びを伝える立場でもあるので、たくさんの方に積極的に共有していきたいです」
――充実していらっしゃいますね! これまで英語学習のご経験はあったのですか?
「幼い頃に3年間オーストラリアに住んでいたんですよね。当時は日常生活の中で身に付けていたので、今回フレーズの意味や使い方を理解することはとても勉強になりました」
――海外生活のご経験をお持ちなんですね。
「ようやく話せるようになってきた頃に日本に戻って来て。学生時代の成績は英語の順位はトップクラスで、国語の順位はワーストクラスでしたね(笑)。そこからリスニング力は継続できていたのですが、話す機会があまりなかったので会話力は落ちてしまって…。でも、こうしてこの番組に出演させていただくことで、忘れていた英語を思い出せましたし、もっと英語を話せるようになりたいという気持ちがふつふつと湧き上がってきました」
――モチベーションにつながったんですね! ちなみに、オーストラリア生活の思い出はありますか?
「世界自然遺産に登録されている“グレート・バリア・リーフ”を楽しめなかったことが心残りで。とても奇麗なサンゴ礁だったんですけど、当時はうねうね動くところが気持ち悪いと思ってしまって(笑)。当時の景色を堪能したかったです」
――それは悔やまれますね…(笑)。番組出演に関して、周りからの反応はありましたか?
「仕事で一緒になったスタッフさんや先輩、両親の知り合いなどから『見てるよ』と言われます。ある番組に出演した時に、現場のスタッフさんが『見てます!』って言ってくれて。でも出番直前だったので『ありがとうございます!』しか言えなかったのが残念でした…。共演者の方からもこの番組がきっかけで声をかけてもらうこともありますね」
――いろんな方に知っていただけてうれしいですね!
「とてもうれしいです。『幅広い世代の方々に見ていただいている番組なんだな』と実感します」
――青山さんとの共演はいかがですか?
「お姉さんのような存在です。だからこそ伸び伸びと収録に臨むことができています」
ファンから求められるフレーズとは…?
――学んだフレーズはどんな場面で生かしていますか?
「歌詞を書く時やインタビューに答える時、海外で行うイベントや授賞式でのスピーチなど、さまざまな場面で生かしています。授賞式でのスピーチは、今までは何とか頑張って英語で話していたのですが、今では自信を持って堂々と話せるようになりました」
――上達ぶりが伝わってきます。
「昨年にイタリアのミラノで行われたジョルジオアルマーニのファッションショーに出席させてもらったんですけど、隣の席がなんと、ファッションモデルのカーラ・デルヴィーニュさんだったんですよ」
――有名なモデルの方ですよね!? 会話されたんですか?
「『日本から来ました』と話すと、『日本好きです』と答えてくれて。カーラさんはイギリス出身なので『ロンドンに行ってみたいです』と会話を続けると、『ロンドンは何もないですよ』と謙遜するので、『いやいや、フィッシュアンドチップスあるじゃないですか』と言ったら笑ってくれました(笑)。とても気さくに話してくれましたし、僕の英語が伝わっていることも実感できたので、すごくうれしかったです」
――笑いも取れるってすごいですね! よく使うフレーズや単語はありますか?
「うーん…。数えきれないぐらい学びましたからね(笑)。…“budget”ですかね。予算という意味です(笑)」
――予算!?
「番組で何度か出てきたんですよ。『大人になったな』としみじみ思います(笑)。“get”や“got”もよく歌詞に入れますね。『聞き覚えがあるな』と思ったら番組で学んだフレーズだったりするので、自然に生かされていることが多いです」
――自然と身に付いているんですね。
「 “I can’t tell you how much I love you.(あなたのことが大好きだよ)”という言葉もよく使います。ファンの方と1対1で話す“オフライン会”で、番組を見てくださった方から『何度も言ってほしい!』というカンペのようなものを見せていただくことがあります。だからこの言葉は脳裏に刻まれていますね(笑)」
会話力向上の第一歩は遊び感覚でアウトプットすること
―4月から2年目に突入しました。意気込みを教えてください!
「視聴者の皆さまがリラックスして学べるような存在でありたいです。『学ぶぞ!』と肩に力が入り過ぎてしまうと長続きしない気がします。でもこの番組は、ふらっとテレビをつけて肩肘張らずに学べる雰囲気があるし、僕もこの空気感がたまらなく好きです。たくさんの方が僕と同じようにリラックスして、少しずつ身に付けていくことができるとうれしいです」
――身に付けるために大事なことは何だと思いますか?
「アウトプットすることです。友達が海外に行くために英語の勉強をしていると言うので、今日のゲーム中は英語で会話しようという話になったんですよ。“Come on!”などと言いながら楽しい時間を過ごしました。限られた時間だけでもアウトプットすることで、慣れにつながると感じます。アウトプットするシーンを増やしていけば、自然と身に付いていくのではないかと思います」
――今以上に英語が上達したら挑戦したいことはありますか?
「ハリウッドスターになりたいです。ワンピースのゾロになりたいですね(笑)」
――ゾロ役、今でもお似合いです(笑)。これからの活躍を楽しみにしています。お話ありがとうございました!
自身の英語にまつわる歴史やさまざまな場面で生かす姿について、笑いを交えながら楽しそうに語ってくれた西さん。フレーズを使った学び方がとてもフィットしているような印象を受けました。西さんと一緒に英語を学びたい人、今までとは違う習得方法を取り入れてみたい人は、ぜひご覧ください!
※現在発売中の「週刊TVガイド5/17号」でも西さんの格好いいグラビアを掲載中。青山さんとの関係性や英語に対する思いも堪能できます!
【番組情報】
「英会話フィーリングリッシュ ~データで選んだ推しフレーズ~」
NHK Eテレ
火曜~木曜 午前11:10~11:20
取材・文/Y(NHK担当) 撮影/藤木裕之
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