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神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー2024/04/23

神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

 TBS系では、火曜ドラマ「くるり〜誰が私と恋をした?〜」が放送中。ある事故で自分の名前をはじめ、自分にまつわるすべての記憶をなくした緒方まこと(生見愛瑠)が、手元に残された一つの男性用の指輪をめぐって、“恋の相手”と“本当の自分”を探すラブコメミステリー。

 記憶喪失になったことで、まことの世界はくるりと一変。かばんの中には見覚えのない男性用の指輪が入っていたが、誰に贈るつもりだったのか思い出せない。そんなまことの前に、自称・元カレの西公太郎(瀬戸康史)と、自称・唯一の男友達の朝日結生(神尾楓珠)、自称・運命の相手の板垣律(宮世琉弥)の3人の男性が現れ、恋の四角関係が幕を開ける。

 今回は、優しく包容力のある自称・唯一の男友達の朝日を演じる神尾さんにインタビュー。朝日を演じてみての印象や作品への意気込みを伺った。

神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

――今回、火曜ドラマに出演が決まった時の率直なお気持ちをお聞かせください。

「お話をいただいた時は素直にうれしかったです。台本を読んだ時はラブコメでもありながらミステリー要素もあって、どうなっていくのかワクワクと面白くなりそうだなと感じました」

――特に意識して演じているところはありますか?

「僕自身、今までスーツを着る役はなかったのでとても新鮮です。ずっと背筋を伸ばしていてつらい時もありますが、スーツを着るとピシッと引き締まりますね。また、会話をしている中で切ない表情を浮かべることも多いので、感情の作り方は丁寧に演じるようにしています。そこも合わせて見てほしいです」

――明るさや切ない表情も見どころかと思いますが、監督やプロデューサーから演技でリクエストはありましたか?

「朝日はブランケット男子と言われているので、表情を大きく見せてほしいと監督から演出がありました。柔らかい雰囲気もそうですし、基本的には明るいキャラクターでとおっしゃっていたので、そこは意識しています」

神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

――これまでの撮影で難しかったシーンなどはありましたか?

「まことが皆からどう見られているのか自分の気持ちを強く告げるシーンは、それまで優しい雰囲気のキャラクターを演じていたので、ギャップを出すのが難しかったです」

――では、自分と似ていると感じる部分があればお聞かせください。

「朝日は人のために何かをしてあげたり、隙がなく優しい人だなという印象があります。僕も友達が悩んでいる時は、多少無理をしてでも会いに行ったりするので、そこは似ているかなと思います」

――TBSでのドラマ出演は、2022年の「階段下のゴッホ」以来となりますが、当時から成長したなと思うことはございますか?

「いろいろ経験させていただいて、演技や現場での立ち振る舞いなど少しは成長しているかなと思います。考えすぎていた時期もあったので、最近はあまり意識せず、ありのままの自分でいるように心掛けています」

神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー
神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

お芝居でもその関係性が伝わったらうれしいです

――生見さんと共演してみての印象、刺激を受けたことはありますか?

「最初はバラエティーの印象から天真らんまんなイメージが強かったですが、ご一緒してみるとすごく周りを見ていてしっかりしているなと。また、生見さんは撮影に出ずっぱりですが、セリフ覚えも早くて。その上、周りにも明るく振る舞っているのですごいなと思います」

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

「和気あいあいとした明るく楽しい現場です。大人数でそろうことはまだあまりないですが、すごく穏やかな雰囲気で進んでいますね」

――楽しかったエピソードがあれば教えてください。

「丸山礼さんは、ミニコントを自然と始めるんですよ。生見さんも瀬戸さんも爆笑していました。誰も止めないので一生やっていて。こらえるのが大変でしたね」

――丸山さんがムードメーカーなんですね! そこに皆さんが乗っかることはありましたか?

「瀬戸さんが乗っかっていました。現場は丸山さんのおかげで楽しくなっている部分はありますね」

――瀬戸さんと宮世さんの印象もお聞かせください。

「瀬戸さんは結構おちゃめな印象です。真顔でお話されたりするので、最初はこれはボケなのか探っていましたが、今はボケか分かるようになってきて、毎回楽しく会話させていただいています」

――宮世さんはいかがでしょうか?

「顔立ちが大人っぽくてクールな印象がありましたが、話してみるとすごく弟感があって懐に入るのが上手で、愛嬌(あいきょう)のある方だなと思いました」

――これからお芝居で共演するのが楽しみですね。

「そうですね。4人のバランスもちょうどよく取れていてすごくいいなと。お芝居でもその関係性が伝わったらうれしいです」

神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

――共演者の方たちとの距離の縮め方はありますか?

「あまり意識はしていないですが、一緒に撮影している方が楽な気持ちになってくれたらいいなと思っているので、自然体でいることは意識しています」

――もし現実で3人が恋のライバルだったら、誰が恋愛コミュニケーションが高そうですか?

「瀬戸さんのコミュニケーション力は高いと思います。丸山さんのミニコントに入っていくのもすごいですし、声もいいのでちょっとずるいなと思います。でも、宮世くんもクールな時と笑った時のギャップに破壊力があって。自分が一番普通になっちゃいそうで勝てそうにないです(笑)」

神尾楓珠「感情の作り方は丁寧に演じている」――「くるり~誰が私と恋をした?~」インタビュー

【プロフィール】

神尾楓珠(かみお ふうじゅ)
1999年1月21日生まれ。東京出身。2015年に俳優デビュー。近年の主な出演作は、「いちばんすきな花」(フジテレビ系)、「階段下のゴッホ」(TBSほか)、「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系)、映画「カラダ探し」「恋は光」などがある。

【番組情報】

「くるり~誰が私と恋をした?~」
TBS系
火曜 午後10:00~午後10:57

取材・文/N・E(TBS担当)



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