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【舞台「無垢ども」SPインタビューvol.2】平美乃理、花音、福山絢水のエイベックスへ進んだ“きっかけ”、3人の意外な共通点が明らかに2024/04/16

　エイベックス・マネジメント・エージェンシーが所属俳優を起用する公演プロジェクト「ACTORS STAND」。エイベックスの俳優陣が集う場として、若手俳優を中心に演技経験を積んでいくための機会を自社で創出し、俳優とクリエーター陣の橋渡しとなることを目的に創設された第1弾公演「ACTORS STAND Vol.1」として舞台「無垢ども」が、4月17日～21日に赤坂RED／THEATERにて上演されます。

　主人公は私立鳩矢谷高校の1年生・遠山一華。ある時、動画で見た熟成肉に魅せられ、校舎裏にあるウサギ小屋でブロック肉をドライエイジングしていたところ、動物の死骸が吊るされていると勘違いした用務員に通報されてしまう騒動に発展。自らの思いを弁じる姿が話題となり一躍時の人となってしまう一華が、個性豊かなキャラクターたちと触れ合いながら、やがてジェンダーレス制服を巡る熾烈（しれつ）な学内闘争に巻き込まれていきます。

　いよいよ始まる舞台の前に、TVガイドwebではメインキャストの平美乃理さん、花音さん、福山絢水さんのインタビューを全2回にわたってお届けします。今回は、3人が所属するエイベックス・マネジメントへ進んだきっかけ、そして思い出のエンタメ作品について深掘り。意外な共通点が判明したことで、インタビューも大盛り上がりとなりました！

――エイベックスの俳優陣が集う本プロジェクトですが、皆さんそれぞれどんなきっかけでエイベックスに入ることになったのでしょうか？

福山　「エイベックス主催の『キラチャレ』というコンテストを受けて入ったことがきっかけです。小学4年生の時に初めてコンテストを受けて、地元が熊本なので、福岡のイオンモールで1次審査と2次審査を受けて、最終審査の東京で声をかけていただいて事務所に入りました。もともと地元でバンド活動をしていたこともあって、人前に立つことやステージに立って人と違うことをするのは好きだったんです。『キラチャレ』を受けてみようと思ったのは、エイベックスに所属している東京女子流がすごく好きで、『ゲストで福岡に来るから！』と見に行ったんです。そしたら、母が『せっかくならコンテストも受けてみる？』と言ってくれて、チャレンジしたことが始まりです」

平　「私は岡山出身なのですが、二つ年上の姉がいて、姉と一緒に岡山のイオンモールに行ったんです」

福山　「イオンモールって未来のエイベックスタレントが集まるの？（笑）」

平　「備前市出身なのですが、遊ぶ場所が岡山のイオンモールが多かったんです。買い物に行こうと思って姉についていったら、たまたまエイベックスの事務所の方から声をかけていただいて。ちょうどその時『TGA（TOKYO GIRLS AUDITION）』というエイベックス主催のオーディションをやっていて、『そこでスナップ撮影をしているので、よかったら参加しませんか？』と声をかけていただいて、私は何も分からないまま写真を撮ってもらって、オーディションを受けて、順調に進んでいったことが入るきっかけになりました」

――その一言がなかったら、今とはまた別の人生を歩んでいたかもしれませんね。

平　「そうですね。私は人前に出ることがあまり得意ではなかったのですが、雑誌を見たり、ファッションショーを見たりするのはすごく好きだったんです。高い身長も、もしかしたら生かせるんじゃないかなと、自分を変えるチャンスだと思って挑戦してみようとオーディションを受けました」

――人前に出ることへの苦手意識は、今は少し和らぎましたか？

平　「中学の頃は、教室でみんなの前で作文を読むだけでも声がブルブル震えてしまって『もう無理！』となっていたのですが、今は少なからず経験を重ねていって緊張もあまりしなくなったので、自分がすごく成長したなと感じられます。今回の舞台も自分なりに頑張って、自信を持ってステージに立てたらいいなと思います」

花音　「私は越谷レイクタウンのイオンモールで『キラチャレ』をやっていて、休憩中のスタッフさんに声をかけていただいて事務所に入りました。その方が後のマネジャーさんなのですが（笑）、その後『TGA』を受けて、本格的にエイベックスさんでモデルとして活動を始めました」

福山　「3人に共通点があったね！　すごいよ！」

花音　「竹下通りとかじゃなくてイオンモールっていうのがすごいよね（笑）」

――今回の舞台をきっかけに、今後ドラマや映画への出演も増えていくかと思います。そこで、皆さんの思い出の映画やドラマ作品を一つだけ挙げるなら、何になりますか？

花音　「小さい頃にアメリカに住んでいて、毎週日曜日に早起きしてディズニーチャンネルを見るのが日課だったんです。朝からずっとディズニーチャンネルと『ニケロディオン』を見ていたのですが、ディズニーチャンネルの中の『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』が大好きだったんです。普段は普通の高校生なんですけど、ウィッグをかぶると大人気スターになるお話が大好きで、小さい頃は作品に影響されて『大人になったら私は歌手になる！』と、全然歌えないのにずっと言っていたみたいです（笑）。ハロウィーンでもクイーンやKissのような、スパンコールのついたロックスターのメークをしていましたね」

福山　「私は『チャーリーとチョコレート工場』が大好きです！　小さい時はそれしか見ていなかったくらい好きで、現実ではあり得ないようなファンタジーな世界観に影響されていましたね。何もかもがほかの作品とかぶるようなことがなかったのが印象的です。その中で出てくる、ガムをずっとかみ続けているバイオレットというブロンドボブヘアの子に憧れて、私も実際にガムをかんで、髪の毛につけたことがあって。案の定、髪の毛にすごく絡まってしまって、寝る前だったこともあって、お母さんに髪の毛を解いてもらった記憶があります（笑）。当時は将来の夢も、パティシエやアメ細工職人と言っていました。アメを混ぜるシーンがあって、パリに行ってそういうことをやりたいと思っていましたね。今でもずっと影響を受けていて、大好きです」

平　「私はドラマ『時をかける少女』が、夏になると毎回見たくなります。ファンタジーなのに“The 青春”で、夏の憧れが詰まった感じがすてきで、私もファンタジーものの作品に出演してみたいなと思いました」

――舞台もいよいよ始まります。舞台に向けた意気込み、ご来場される方へメッセージをお願いします！

平　「初めての舞台なのでドキドキしていますが、たくさん練習して自信を持って舞台に立てるように頑張ります！　メッセージ性があり、個性豊かなキャラクターが登場するお話なので楽しんでいただけると思います。ぜひ皆さんに見に来ていただきたいです。待ってます！」

花音　「舞台『無垢ども』は弁論をテーマにしている青春劇です。脚本を初めて読んだ時、純粋にとても面白いと感じました。そして弁論をテーマにしているので、セリフ量が膨大で身が引き締まる思いです。初舞台ではないのですが、メインの役で出演するのは初めてなので、少し不安とプレッシャーを感じています。私が演じる神宮寺紗英子は、表ではいい顔をする生徒会長で、裏では賄賂（わいろ）や脅迫などで自分の欲しいものをなんとしてでも手に入れる性悪女です。かなり挑戦的で、私とかけ離れている役ですが、こういう役はずっとやってみたかったので楽しみです。熟成肉をこよなく愛する女の子、空手部のエースなど、個性豊かなキャラクターぞろいなので、ぜひ楽しみにしていてください。エイベックスの先輩方と共に面白い舞台を作り上げるので、ぜひ足を運んでいただけるとうれしいです！　よろしくお願いします！」

福山　「私が演じる久松京子は、普段の私とは真逆のような性格で、今まで挑戦したことのない役柄なので、私自身も演じるのがとても楽しみです！　役それぞれが個性豊かなキャラクターで、見応えのある舞台になると思います。『ACTORS STAND』の初作品になるので、たくさんの方に見ていただきたいですし、いいスタートをきれるよう、キャストの皆さんと力を合わせて精いっぱい頑張ります！　ぜひ楽しみに待っていていただけるとうれしいです!!」

取材・文／平川秋胡　撮影／蓮尾美智子

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